食虫植物ズというノイズバンドでいつも弦の足りていないギターに傷を付けたり付けられたりしていた彼女が今日のライブ中に死んだ。おれは隣で彼女が書いた「子宮なんかいらない」という歌を叫びながらベースアンプ .... 夜空を聴診する
U・F・O
テキサスの広大な田園が
宇宙のカルテ
 

 
住所不定の人工衛星
ポップアップトースターみたいな
不思議なかたち
通信する明日の ....
{画像=110612024826.jpg}

日焼けに火照った肌が大理石を求める
君の肌えを求める
つやつやした冷ややかさがぼくを貶める
こころが求めている君の冷たい瞳を凝視めながら
ズブ ....
押入れの年月を乱しつつ
奥からあの頃がつまった
プラスチックな衣装ケースを取り出す。
サイドの留めを外し
外気に飛び出た空気を嗅ぐ。
服の折り重なりに手を入れて探り
小さくたたまれた私だっ ....
 .... ただいま。
とは言わずに
疲れた。
と言って玄関を開けると
五年ぶりの父は
風呂にでも入れ、と言った。

ただいま。
とは言わずに
なんだお前か。
と言って五年ぶりの兄は
新聞を ....
空腹で目覚めたあなたはラッキー
一週間の脂質、蛋白質がたっぷり溶けた
洗濯機にあるだけパンチュ投げ込んで
南南東に進路を取れ
七時の揺れでグレタ・ガルボのフレームが
吸殻の上に倒されたけどお ....
水槽をぶん殴る女の子
届きもしない 白百合の揺籃
録音された声が漂う館内
あの子の死んだ声帯

―――わたしの髪は鉛のように重い
――どうかどうか泣かないでいて
―いまから眠る/共犯者で ....
 
 
夕暮れの公園で牛が一頭
シーソーに座っている
反対側にトンボがとまる
牛は少し腰を浮かせる
トンボは驚いて
飛び去って行った
しばらくして
男の人がやってくる
牛は腰を浮か ....
その

ながい煙突は

をんなのまるい腕のやうで

その

やはらかい踊場は

灰色の砂糖のやうだった



あたしは

去年の今ごろも

この路をひとりでとおっ ....
(月曜日)
七つの海は健在だった 。
(火曜日)
なにもない
(水曜日)
ちょっとだけ考えてみる
(木曜日)
なにもない
(金曜日)
なにもない
(土曜日) ....
新宿にはどんな文化があり、渋谷にどんな文化があるのかと考え出したらキリがない。私たちはこのミニチュアのような街の中でどんな人生を流れていくのだろうかと思う。多くの人に、それを選ぶ権利はないのだと思 .... {画像=110609020839.jpg}

誰もが想いを求めて立ち止る時
人は静かに息を継ぎ
少しく肩を落として振り返る

回りの木々は色彩を落とし
静かにあなたの瞳を見守るだろう
 ....

彼女を携帯の電話帳から見つけて      
通話ボタンをタッチする。         
コール音が鳴り出す。           
鳴り続ける。               
と 機械的 ....
粘っこい足跡なんて
振り返りたくはないし
遠くへ行くつもりもないから
マイペースの匍匐前進

アンテナは柔らかいけれど
難しい言葉は受信できないし
とてつもなく臆病だから
ツノもヤ ....
 しょうもねぇ様なクズばっか居やがる。掃き溜めってヤツだ、ここぁ。俺だって十分クソっちゃクソだが、こいつらにゃ敵わねぇ。救いようがねぇ、全員、劣等感の一つも持ち合わせてなけりゃ、人生だの未来だのっつう .... よく見える方がいいのか
あまり見えない方がいいのか

近視に遠視
乱視に斜視

だからかな
君の顔が
ピカソに見える
喪服の下の
白い脚は過去を歩き始めたところ
涼しい顔でさめざめ泣いていても
明日からその真中にあるのは地獄の口
図太く生き残っている女を罰する為
死んだ亭主が夜ごと徘徊する
そのたおやかな ....
冷蔵庫を開けて 牛乳を探す。
パックの底が反抗して牛乳が漏れていた。
紙でできた冷蔵庫に滲みこんで
床まで白くなっていく。
足元までせまってくる白い波に
足の親指たちが浸りそうになった 
 ....
知り合いが
旅行のお土産を見せてくれた
腰のカーブが柔和で
咲き誇る冬牡丹があでやかな
九谷焼の小瓶だった
手のひらに載るぐらいの小ささだけども
存在感ははっとするほどで
 ....
粒の中に
粒、ずっと粒
惑星のように
ささやくと
平たくなる
蟹になる
蟹はハサミを見ている
ハサミの向こうに海
海からの風
でもハサミだけ見ている
ハサミに刻まれた
 ....
いやなおもいはした
すごくいやなおもいは
そんなぐらいだろう
そんなもんだもんだ

いやなことは
いや
きらいなことは
きらい

としとったな
ほんと ただ
もまれたんだな ....
あるひ、
人生がながれだして いや
これまでもずっと
ながれている
ことをおもう
おじいさんや女子高生が
目の前をひだりから右にあるいている
雲は勢いにのり ぐいぐいと
きえていっ ....
  ロボット 動き出す
  あなたの 替わりに
  ロボットみたいに
  動き出せない
  柔らかすぎるあなたの透ける


  春や夏や秋や冬の季節が ....
私たちは
おりがみのくに
二次元を

小さくたたんで
つるになって

おなかの隙間から
ふう、って
息を吹き込めば

祈りを宿した
強い記号だ


メレンゲを
淡く
 ....
シャッターの
細長い影
昼下がりの風
猫の足跡

ヤクルトのおばさん
暑い中
頑張っている。
家族の為に

揺れてはためく
洗濯物
君にすすむ一杯のコーヒー
ツバメが戻る。
 ....
階段を登ると
一面海だった
灯台も見えた
地平線

春風の如く
気持ち良かった。
風車が回っている。
案山子が立っている。

人に気に入られるように
動かないと、
感動を与えな ....
どこにでもある平凡な幼稚園に
桃色ペリカンが園庭に降り立った

言葉が話せなくても
心と心が繋がっている
電車の連結のように

桃色の背中に園児の両手が
園児の背中に園児の両手が
ド ....
気になるあの子からもらった
角が二箇所内側に折られた
秘密のお知らせ。
開くのが惜しくて
放課後でもまだ読んでいない。
カラーのポールペンで
まるっこく書かれた ぼくは
色合い綺麗で
 ....
友人に家まで送り届けてもらった。車から降りると、
ヘッドライトが照らしていたのは
大きな一匹のカニで(近くに水場もないのに)
口から泡を吹いていた。ちょうど二時間前には
男も口から泡を吹くくら ....
乾 加津也さんのおすすめリスト(5083)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
木魚屋- 魚屋スイ ...自由詩9*11-6-12
星に願いを- かいぶつ自由詩411-6-12
薔薇_/_陽の当たる暗闇で- beebee自由詩1211-6-12
夜の夏- 電灯虫自由詩11*11-6-12
或る朝目覚めると、ゴキブリはグレゴール・ザムザに成っていた。- TAT自由詩3*11-6-12
家族- かいぶつ自由詩10+11-6-12
今日の運勢- salco自由詩6*11-6-11
夏の水葬館- ayano自由詩811-6-11
夕暮れシーソー- たもつ自由詩911-6-11
すてきな建築- 甲斐マイ ...自由詩5*11-6-11
趣歴表- アラガイ ...自由詩10*11-6-9
マクドナルドの壁際で- 番田 自由詩111-6-9
立ち止る影_/_人生の痛みこそ- beebee自由詩11*11-6-9
場面場面- 電灯虫自由詩7*11-6-9
カタツムリ- nonya自由詩18*11-6-8
ギャンブラー達の詰め所- 光井 新自由詩111-6-8
裸眼- 日紫由自由詩311-6-8
みばう- salco自由詩6*11-6-8
日常劇場- 電灯虫自由詩6*11-6-7
小瓶- yumekyo自由詩3*11-6-7
鮮魚コーナーにワタリガニが並んでいた- たもつ自由詩711-6-7
モリブデンのたばこ- 竜門勇気自由詩111-6-7
むじょう- 唐草フウ自由詩9*11-6-7
オナったり_レズったり_トウモロコシをかじったり- ヨルノテ ...自由詩2*11-6-7
おりがみのくに- umineko自由詩22*11-6-6
洗濯物- ペポパン ...自由詩3*11-6-6
灯台守- ペポパン ...自由詩4*11-6-6
ありがとう_桃色ペリカン- subaru★自由詩11*11-6-6
そんなやり取り- 電灯虫自由詩7*11-6-6
[:bubble- プテラノ ...自由詩311-6-6

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