所沢航空公園で昼寝していた犬と目が合ったからにゃんと挨拶してミドリの窓口から森へムンクの森へ備えないから憂いもある改造屋からにげます

逃げるげるげるげるげる荷げるげるげるげるげる逃げるげるげるげるげ ....
雲をみじん切りにして
さっと炒めて
ちょっと味見して
少し首をかしげて

そこからひたすら炒める
ひたすら


かなしみにも
あかるい工夫がみられる空は
わたしの夕焼け

 ....


凍ったような青空の中を一艘の船が
西から東へ進んでゆくのを見た
おそらく西に沈んだ月を
東の定位置へ戻す船なのだろう
さざなみが白く航跡を描いて
航跡はそのまま雲になり

ま ....
一輪の白い花を手折る時にもらした溜息は
蒼空へ昇った
ふしめがちなほほえみは
みすごされてしまった

光に透ける花びらを
みつめるひとみは澄んでいて
か細くなった息をする
私を映してい ....
ももたろうが
かめにのる

きびだんごを
ぜんぶあげたから

かめはすこし
とまどいながら

りゅうぐうじょうへ
しんろをかえた
販売機の釣り銭受けから硬貨が転がり落ちた。女は拾う素振りも見せずに
歩道脇の排水溝に吸い込まれるのを見届けるだけだった。
そしてマンホールの下の下水道には、音楽家たちが便器に流した楽譜が、
浮か ....
「見つけると幸せになれるのよ」
近所の女の子がいう
四つに分かれた青緑の草を数本持っている
これでわたしは大丈夫だわと
少女の眼は語る
ひとつわけてほしいが
胸の前でしっかりと葉を持つ少女 ....
ビニール傘がぶら下がっていた。

レンガ模様の歩道は車道より一段高くなっていて、
車道に面した側に、等間隔に木が植えられている。
そしてその木々を支えるように柵が各々に作られており、
そのう ....
早朝の河原で
かすかに首を動かし
じっと横たえる獣がおりました
わたしはそっと抱き上げ
セーターにくるみましたが
手袋を噛んで
小さく鳴きました

カラスにやられたのか
鼻先に赤いも ....
もう1ヵ月



まだ1ヵ月



彼と繋がらないように



思い出さないように




ずっと耐えていた






とあるサイトで

 ....
ひどく暴力的な気分
























涙 ....
おんなとわたしもまた

時間や空間や生命のいちぶをなした

ちいさな文明にちがいなかった


川は文明のゆりかごだ

ヴォルガをみつめていてそんなことを考えていた

青と灰いろに ....
窓から
あなたは手を
しっかり振って
千切れた白い指をばら撒いて
電車と去っていった

撒かれた指は
日増しに
育って
鉄釘のように伸び
タイヤに穴を開けもした
だれも
どうす ....
僕は
知っていることと
知らないことを同列に語ってはいけないと思い

月についての
青いだとかまぶしいだとか
ありきたりな語句を沈めた

ほらね
僕の話なんてそれほどき ....
今の私はね
苦いのなんて好きじゃないのに
砂糖もミルクも入れてないコーヒーを
顔を歪ませながら
飲んでいるんです
ちっとも美味しいと思わないのに
どうして飲んでいるんだろうって ....
 
 
世界地図を描くと
いつもはみ出してしまう
そんな遠くの大陸に広がる
乾燥した椅子地帯では
今年もイスコロガシの
産卵時期をむかえている

普段、イスコロガシは椅子を餌としてい ....
台所が火事で燃えている

私が寝ている間に火が消えてくれるだろう
そう思って寝ていても
火は消えなかった

もうかれこれ
半年になる
強風が冬を迎えにゆき
冬を連れて戻ってきた

 ....
くもだ

くもっていた

吸い込んで

吐き出した からっぽ

くもだ

逃げ出した

世界はふたつに割れ

青白い裸が

無防備な

あなたそのものが

広が ....
赤く染まる
芥子の花が咲き
乱れる


どこまでも続く
白い墓標の列
海鳴りの
やむことを知らぬ町


忘れようとしても
消え去らぬ {ルビ戦跡=きずあと}


{ルビ頭 ....
{引用=
フィルムのフォルムの無慈悲さ
それを物語る動物の言語
私たちの喉が鳴る
水がほしいからではない
失語症と抗い
答えるために鳴るの

だが夢の中ではサーカス小屋だったものが
 ....
これが最期のチャンスだなんて
















そりゃあお前の甘えだろう













 ....
非常階段に隠れる
息をひそめて隠れる

誰も来ない秘密の場所
静かな安らぎの場所

遠くで犬が吠えている
でもここでは関係ない

のんびりと煙草を燻らす
悪意の雨も関係ない

 ....
刺青を
くっきりと
しるす
誰にもみられない場所へ
一生消えない
宝物みたいな
罰だ

いつか
すみずみまで誰かの役に立ちたい
わたしが死んだのなら
必要な人に角膜をあげてくださ ....
ふたつで1パックの太もも 紙コップのうすいコーヒーの温みで時間を計り からだをしめらせてうそをかくす たくさんのうそがドアーにはりついている そして地面が壊れはじめる 受け止められずに 受け流せずに  .... 哀しい破片がばらばらと、街には落ちて 
いるのです。涙の如くきらきらと、冷た
い路面に光るのです。{ルビ理由=わけ}も無くあの日
地上に産み落とされた、みなし児達の星
屑です。羊飼いの面影で夜 ....
色使いが上手じゃないし
ぬると濃くなり はげると驚く
でも 素ッピンというわけにもいかず

無駄にタップリとクリームをつけて
ちまちまとリップなどで装い
他人様にはコードネームのような
 ....
明日は晴れそうだ
と、あなたは言った。
この世界の終わりの日に。
夏 稲は半可通の青空に憧れ
精一杯の背伸びをする
間近にある 黄金色の向日葵は糾弾の対象
秋 成熟した青空は遥かに高く遠くなり
稲は内々に埋まらぬ空隙を抱えながら
頭を垂れて収穫を ....
晴れ渡った空は苦手だ
太陽の光は
あまりに眩過ぎて

澄み切った空は苦手だ
透明な空気は
あまりに熱過ぎて

しとしとと静かに
雨降る夜が好きだ
シンとした世界に
私だけがただ一 ....
あなたのために心を込めました
とあったので
いったいどこに心があるのかしらん
と包装紙を乱暴にはがしながら
じろじろとみてみました

まさか包装紙の裏に
心と印刷されているなんて
おも ....
乾 加津也さんのおすすめリスト(5083)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
逃げる- 阿ト理恵自由詩8*10-11-15
わたしの夕焼け- 昼寝ヒル ...自由詩510-11-15
褪せてゆく秋の或る一日- 吉田ぐん ...自由詩2210-11-15
一輪の眩暈- こしごえ自由詩3*10-11-15
手違い- 小川 葉自由詩410-11-15
何と言っているかよくわからない- プテラノ ...自由詩110-11-15
花言葉- 殿岡秀秋自由詩510-11-14
独りぼっちのビニール傘- さつき自由詩310-11-14
どんぐり山の子狸- 西日 茜自由詩10*10-11-14
_- くゆら自由詩210-11-14
ひとでなしの領域- TAT自由詩2+*10-11-14
ヴォルガ考- 吉岡ペペ ...自由詩610-11-13
夕焼け- いてゆう自由詩310-11-13
月を知っている- 朧月自由詩310-11-13
苦いコーヒー- くなきみ自由詩2*10-11-13
イスコロガシの話- たもつ自由詩510-11-13
火傷- ナカツカ ...自由詩11*10-11-13
遠望- 三田九郎自由詩210-11-13
フランダース- 月乃助自由詩17*10-11-13
だが夢の中では- 真島正人自由詩7*10-11-13
そうだろうが- TAT自由詩3*10-11-13
非常階段- うずら豆自由詩10*10-11-12
心をしるす- さだあい ...自由詩310-11-12
電車、みじかいスカート- はるな自由詩310-11-12
星々の唄_- 服部 剛自由詩210-11-12
スピンアウト- 砂木自由詩4+*10-11-11
世界の終わりの日に- ku-mi自由詩310-11-11
消費者- yumekyo自由詩8+*10-11-11
曇天の空に- 一 二自由詩310-11-11
届けられた心- 朧月自由詩310-11-11

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