君を産んでよかったと思うけど、君を生んだことで君に終わりをつくってしまった



 母が言う
















 ....
17年 生と死の間を行きかいしていた


広い川の岸辺に佇んでいた

花びらに埋もれていた本を手に取った


沈丁花の香りがする

自分という深い湖の底に沈んでいく花

そ ....
世界の果てに 椅子を二つ置いて
暮れつづける夕暮れと
明けつづける夜明けとのあいだで
いつまでも 話をしていよう
ひろった貝殻をスコップにして砂浜をほると
そこには少し離れた海とつながる

小さな海ができる

何度かの波の繰り返しで
まるで何もなかったみたいに消えてしまう

小さな海ができる

 ....
野菜についた虫を一匹ずつ取り除く。
邪魔なものだから。
ばあちゃんは素手で取り除いていたが、
私は怖いからゴム手袋をして取り除く。
でも、つぶした時のプチ、という感覚が気持ち悪い。
 ....
あまい季節を夢みて
窓のちかくに立っている
腕には
うすあおい痣をもって

むかしに覚えたうたを
口もとに飾って
すこしだけ
笑っている

明日になったら
明日
もしあまい ....
つめみたいに切れたら/想い
また同じのがはえるなら
いくらでも悲しむのでしょう
しっぽをたてて 泣くのでしょう

大きくなった子犬は
セール札をはられて
メインボックスから離れて
ぽつ ....
「悠々自適な生活、老後は江戸へ」と
街頭ビジョンに八百八町が映る

隣を見れば

「未来のテーマパークで新しい興奮を!」
と、目にうるさいホログラフの看板

現在更地のあの場所に
1 ....
たくさんのひとの中にいて話していると
からだがだんだんうすっぺらくなる
笑ったり怒ったりしている人たちのなかで
からだがだんだんうすっぺらくなる
頭のなかに大きな丸をえがいて
からだがだ ....
皮膚、


さらけだした衛星が視える
はだしだけがきこえる、まばたきをすれば凍死は白
子宮は やせほそっている
{引用=
あ ほら また切ったよ、指

つまらない人といわれたくて
 ....
骨の中を蛇は行き来する
赤い舌を つなぎめからだして

どす黒い血を舐め
爪の間から じっと獲物を捜す

ねずみを 虫けらのように
孤独を 小鳥のように

飲み込んだまま 頭蓋骨まで ....
あなたが自らの正義を
拠り所に雷のとんかちを
振りかざしている時
それを目の当たりにしたぼくは
自分の心が間違っていないと
土ぼこりが舞い上がる砂漠の
泣き叫ぶ子供たちを前に
た ....
みつからないように
かくれても

みつけられると
ほっとした

つかまらないように
にげこんだのは

じぶんのなか

つかまえてもらえない
ひとりごっこ

みあげたところに ....
真っ白な 
掃除機を
眺めては
何もせず
かといって
洗濯もせず
飯だって
宅配ピザを頼んで
そんな風に
君の
ぐうたらな一日が
過ぎてゆく

目の前の
紙くずを
ゴミ箱 ....
ガアベラの花束
を貰った発熱の呼吸のような色の花弁
を指で撫でつつプラスチックの彷彿めいた
香り甘さも生さもしんだよう


雪を蹴散らしながら徒歩帰り玄関
千切れるほど冷えた指で銀鍵を仕 ....
サバは猫ではなかった。

猫がサバだったのだ。

おもい。

わりきれない素数のように

バサッと

樹のうえから降ってきた新しい猫と屁理屈を彼女はうけとることにしたのだ。

おもてなしうらなしてだ ....
僕が火傷をした子供の頃
母さんは泣いてばかりいて ばあちゃんにきつく接するようになった
父さんは酒を飲むようになって 母さんと喧嘩ばかりしていた
じいちゃんは無口になって そのまま死んで ....
わたしたち
もうこんなところまで
きてしまった

はるのおがわをおよぐ
こぶなのむれをみて
ひとりつぶやいている

かつてこぶなだったという
かくしょうはないけれど
み ....
思い描いていたことは幻だった。

雲は自由じゃなかった。

風や熱の奴隷だった。


僕はもっと、君を好きになった。
海鮮ホイル焼きについて考えていた ガス台に魚焼き台が
付いていることに最近気づき、コレハコレハwさんまもうまく
焼き上がるのだった 料理はイメージと実践と経験である ....
ぼくはひたすら逃げたんだ
あの夢のときのなか
すべての安住と
厄介なことたちを捨てるために
ぼくは何者でもなく
ぼく自身でさえない
ただのヒトになるべく
すべての日常を捨てて逃げたん ....
その国では孵化しかけている鳥の卵に小さな穴を割り開けストローを差すとその中身をずいずい飲んでしまうらしく卵は食べたことがあるし鶏肉も食べたことがあるけれど果たしてその中間とは一体どんなものかしらと空想 .... 網戸に
みっしりと

あたしの嫌いな

蛾が
はりつている

義母が
買ってきた
生貝を
食べる



喉元に
違和感を覚える


吐く

あたしは
貝殻の ....
疑問だらけの愛らしきものに
翻弄されて迷い込んだ森の
住人たちは迷惑そうな顔で
見てみぬふりをした


少年は泳げなかった
泳げると言い張って
海を目指してさらに奥へと
少女を引っ張 ....
無能さの解消は
たとえば
あさごはんをたべるとか
そういう
せいかつしゅうかんのかいぜんで
すこしよくなる
数値でいうと
5くらい

ただし無能さが500を超える場合は
無駄
は ....
子犬がころころ
ころがっている
タンポポと遊んでいた。

笑顔がこぼれて
頬を赤く染め
幸せを感じる

スターダスト
掃除するのは
誰でしょう?
塹壕での筆談に 俺は「、」と返した  
  
 
これから結婚について書きます。
その前に男性側の視点であることを前提としなければなりません。
何故なら私が男だからです。
女性側からの視点で書くことも不可能ではありません。
 ....
高校は今、自由登校なのですが
今日は登校日で
三分の一くらいの女子は
友チョコではなく
男子にチョコをあげていました

チョコは
「貰う人」と「貰えない人」
の間に大きな溝が存在します ....
水にとける傷
とくとくと
しるしのように
書き換わる


何ものもなく何ものもなく
気付くと在った手のなかの音
微塵につづく
こがねの拍手


鳴りひびくの ....
乾 加津也さんのおすすめリスト(5074)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
無題#- くろきた自由詩3*11-2-22
- アヤメ自由詩211-2-21
週_末- 塔野夏子自由詩19*11-2-21
「小さな海で」- ベンジャ ...自由詩3*11-2-21
- 田園自由詩2*11-2-21
雨と靴下- はるな自由詩411-2-20
ペットショップ- 朧月自由詩211-2-20
飛べない鳥- Seia自由詩211-2-20
だんだんうすっぺらくなる- はるな自由詩511-2-20
白衛星のうた- usoni自由詩4*11-2-20
赤い眼- 砂木自由詩3*11-2-20
正義- 寒雪自由詩111-2-20
おにごっこ- ベンジャ ...自由詩2*11-2-20
ひどい一日- 花形新次自由詩8*11-2-20
ガアベラ- 一尾自由詩211-2-20
サバ- 阿ト理恵自由詩9*11-2-19
ぼくは帰る_/_****同- 小野 一 ...自由詩6*11-2-19
小鮒- 小川 葉自由詩311-2-19
Cloudia- 甲斐シン ...自由詩211-2-18
よだれ料理番- ヨルノテ ...自由詩2*11-2-18
ただのヒト- シホ.N自由詩2*11-2-17
卵以上- 一尾自由詩211-2-17
欠片- 森の猫自由詩7*11-2-17
寓話- AquArium自由詩211-2-17
サウスリバー・砂漠谷(さばくたに)- 6自由詩411-2-17
ある春の日に- ペポパン ...自由詩4*11-2-16
- 吉岡孝次自由詩311-2-16
結婚について- たもつ自由詩2411-2-16
バレンタインデーを商業高校生が考察- 一 二自由詩411-2-16
朝へ_傷へ- 木立 悟自由詩511-2-16

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170