にょうろりにょうろり長い紐

トタン屋根またがり

ポストくぐって

にょうろり、にょうろり

どこまでいくのか

酒屋のシャッター錆びの穴

にょうろりにょうろり

中に ....
草原に降り始める雨
傘のない子供たちのため
世界に向けてそっと差し出す
そんな素振りで
行き場を失った
すっかり冷えて
寒さに震えるぼくたちの
気持ちを凍えさせたくなくて
きみ ....
荒川の河川敷 土手の下に
古ぼけた木造アパート
モルタル塗らしかった壁の
モルタルは剥がれ落ち
グレーの下地に
枯れてしまった
蔦のツルがへばり付いている

空き家のようだが
夕暮れ ....
 草のなかにレールをみつけた
 錆びた鉄の平行な二本線が
 弓なりに
 ここから延びていた
 または
 この草のなかで
 すっぱりと裁断されて尽きていた

 あおぐらい記憶 ....
暗闇の中に見たものは 一体何か
ああ それは 一体 何なのだろう
手にしたものたち 例えば 眠りの隅っこで
それ自体は面白いものなのだろうか
それとも 長い 旅路の向こう側なのか
理解す ....
コロラドの鴉は『Shit!』って啼く














 ....
もしも、もしものことだけれど
ぼくに彼女ができたら
ぼくは回転寿しで、
絵皿ばかり食べようと思う
お祝いに

ビートルズのUKオリジナル盤を、
まとめて買おうと思う
ラバーソールは ....
エリカの部屋へ電話をかけて
ハイパーメディアクリエイターの芝居
続けてみたけれど
あの娘ももはや
興味なさそうで
そうそう付き合ってももらえない

用事がなけりゃ
連絡するな
そもそ ....
りんご静かに

さびしい時に、お友達から
手紙がとどく
さびしいんでしょう、
白い詩がすきなんでしょう
さびしい時に、お友達から
手紙がとどく
あけてみれば、
一枚の白い便箋。
あ ....
君を産んでよかったと思うけど、君を生んだことで君に終わりをつくってしまった



 母が言う
















 ....
17年 生と死の間を行きかいしていた


広い川の岸辺に佇んでいた

花びらに埋もれていた本を手に取った


沈丁花の香りがする

自分という深い湖の底に沈んでいく花

そ ....
世界の果てに 椅子を二つ置いて
暮れつづける夕暮れと
明けつづける夜明けとのあいだで
いつまでも 話をしていよう
ひろった貝殻をスコップにして砂浜をほると
そこには少し離れた海とつながる

小さな海ができる

何度かの波の繰り返しで
まるで何もなかったみたいに消えてしまう

小さな海ができる

 ....
野菜についた虫を一匹ずつ取り除く。
邪魔なものだから。
ばあちゃんは素手で取り除いていたが、
私は怖いからゴム手袋をして取り除く。
でも、つぶした時のプチ、という感覚が気持ち悪い。
 ....
あまい季節を夢みて
窓のちかくに立っている
腕には
うすあおい痣をもって

むかしに覚えたうたを
口もとに飾って
すこしだけ
笑っている

明日になったら
明日
もしあまい ....
つめみたいに切れたら/想い
また同じのがはえるなら
いくらでも悲しむのでしょう
しっぽをたてて 泣くのでしょう

大きくなった子犬は
セール札をはられて
メインボックスから離れて
ぽつ ....
「悠々自適な生活、老後は江戸へ」と
街頭ビジョンに八百八町が映る

隣を見れば

「未来のテーマパークで新しい興奮を!」
と、目にうるさいホログラフの看板

現在更地のあの場所に
1 ....
たくさんのひとの中にいて話していると
からだがだんだんうすっぺらくなる
笑ったり怒ったりしている人たちのなかで
からだがだんだんうすっぺらくなる
頭のなかに大きな丸をえがいて
からだがだ ....
皮膚、


さらけだした衛星が視える
はだしだけがきこえる、まばたきをすれば凍死は白
子宮は やせほそっている
{引用=
あ ほら また切ったよ、指

つまらない人といわれたくて
 ....
骨の中を蛇は行き来する
赤い舌を つなぎめからだして

どす黒い血を舐め
爪の間から じっと獲物を捜す

ねずみを 虫けらのように
孤独を 小鳥のように

飲み込んだまま 頭蓋骨まで ....
あなたが自らの正義を
拠り所に雷のとんかちを
振りかざしている時
それを目の当たりにしたぼくは
自分の心が間違っていないと
土ぼこりが舞い上がる砂漠の
泣き叫ぶ子供たちを前に
た ....
みつからないように
かくれても

みつけられると
ほっとした

つかまらないように
にげこんだのは

じぶんのなか

つかまえてもらえない
ひとりごっこ

みあげたところに ....
真っ白な 
掃除機を
眺めては
何もせず
かといって
洗濯もせず
飯だって
宅配ピザを頼んで
そんな風に
君の
ぐうたらな一日が
過ぎてゆく

目の前の
紙くずを
ゴミ箱 ....
ガアベラの花束
を貰った発熱の呼吸のような色の花弁
を指で撫でつつプラスチックの彷彿めいた
香り甘さも生さもしんだよう


雪を蹴散らしながら徒歩帰り玄関
千切れるほど冷えた指で銀鍵を仕 ....
サバは猫ではなかった。

猫がサバだったのだ。

おもい。

わりきれない素数のように

バサッと

樹のうえから降ってきた新しい猫と屁理屈を彼女はうけとることにしたのだ。

おもてなしうらなしてだ ....
僕が火傷をした子供の頃
母さんは泣いてばかりいて ばあちゃんにきつく接するようになった
父さんは酒を飲むようになって 母さんと喧嘩ばかりしていた
じいちゃんは無口になって そのまま死んで ....
わたしたち
もうこんなところまで
きてしまった

はるのおがわをおよぐ
こぶなのむれをみて
ひとりつぶやいている

かつてこぶなだったという
かくしょうはないけれど
み ....
思い描いていたことは幻だった。

雲は自由じゃなかった。

風や熱の奴隷だった。


僕はもっと、君を好きになった。
海鮮ホイル焼きについて考えていた ガス台に魚焼き台が
付いていることに最近気づき、コレハコレハwさんまもうまく
焼き上がるのだった 料理はイメージと実践と経験である ....
ぼくはひたすら逃げたんだ
あの夢のときのなか
すべての安住と
厄介なことたちを捨てるために
ぼくは何者でもなく
ぼく自身でさえない
ただのヒトになるべく
すべての日常を捨てて逃げたん ....
乾 加津也さんのおすすめリスト(5083)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
にょうろり- 橘祐介自由詩811-2-23
- 寒雪自由詩111-2-23
殺風景- ……とあ ...自由詩12*11-2-23
ノスタルジックな軽便鉄道の駅頭にて- 石川敬大自由詩20*11-2-23
バルコニウス- 番田 自由詩211-2-23
王様の耳- TAT自由詩4*11-2-22
彼女ができたら- はだいろ自由詩211-2-22
悪女ってほどでもない- 花形新次自由詩5*11-2-22
りんご静かに- m.qyi自由詩511-2-22
無題#- くろきた自由詩3*11-2-22
- アヤメ自由詩211-2-21
週_末- 塔野夏子自由詩19*11-2-21
「小さな海で」- ベンジャ ...自由詩3*11-2-21
- 田園自由詩2*11-2-21
雨と靴下- はるな自由詩411-2-20
ペットショップ- 朧月自由詩211-2-20
飛べない鳥- Seia自由詩211-2-20
だんだんうすっぺらくなる- はるな自由詩511-2-20
白衛星のうた- usoni自由詩4*11-2-20
赤い眼- 砂木自由詩3*11-2-20
正義- 寒雪自由詩111-2-20
おにごっこ- ベンジャ ...自由詩2*11-2-20
ひどい一日- 花形新次自由詩8*11-2-20
ガアベラ- 一尾自由詩211-2-20
サバ- 阿ト理恵自由詩9*11-2-19
ぼくは帰る_/_****同- 小野 一 ...自由詩6*11-2-19
小鮒- 小川 葉自由詩311-2-19
Cloudia- 甲斐シン ...自由詩211-2-18
よだれ料理番- ヨルノテ ...自由詩2*11-2-18
ただのヒト- シホ.N自由詩2*11-2-17

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