メールアドレスを聞かれる人間と聞かれない人間の分類があるとして
聞かれない側に入ったとする
そういうときは
塩辛

つまり塩辛になったらいいのに
むかしの
中国みたいに
やつが
塩辛 ....
信じるって決めたから
そばにいるんじゃないよ
空気にすきも嫌いも
ないよただ風は風だよ

君もあたしも
ニンゲンって呼ばれてる
その責任が重いから
歩くのがこわいよ

足の下にある ....
今週から急に冬になったねって
君とかわした週末朝のメール
今年のクリスマスプレゼントは何にしようって
とつぜん焦る気持ちになったけど
それを考えることがすごくすごく嬉しくて
寒い朝に心が ....
昨日の
銀色の
すすき
のほ

今日の
銀色の
やなぎ
のめ

銀色の
のはら
のうえ
のゆき

銀色の
のばと
のむれ
のみち








 ....
ことばをつぐみ、すいへいせんを、
ゆびでなぞれば、やわらかいひふの、
あいだから、ひんやりとした、くうきと、
あまいたいえきが、あふれて、
できそこないの、くすりゆびを、
だらしなく、ぬらし ....
私たち逃走していた。かすりきずに錆びついたボディーは、夕日の射光に身包みをはがれ、匂いがするようなレモンの色にそまってしまい、塗装が晴れてしまった下地の部分の、心臓みたいな銀のフレームがばれて、わたし .... HBの鉛筆が発する甘い匂いに誘われて
細い線が集まり大きな夜を作り始める

ラッピングされた携帯電話から漏れ出しているのは
長い長い休み時間の喧騒
大人と子供と
そのどちらでもない者の声が ....
宇宙からあなたの引っ越しを見つめた

それは1ミクロンにも満たない移動だった

この1ミクロンのために

あなたは新居をさがし手続きをし

引っ越し屋さんから段ボールをもらい詰め

 ....
虫が好きだと、少年のままいられる

手塚治虫の言葉だ

虫にいろんな一字を当て嵌めてみる









まだまだ当て嵌めてみる






 ....
ぼくの街は牧場にあって、家畜と牧草が丘陵の途切れた柵のとなりで圧縮されて濃密な蒸留水となった朝露を落としている窪みに高層ビルが並んでいた。毎朝、ぼくは上着や革靴に花粉をつけたサラリーマンが灰色 .... あてもなく昼下がり
運命の意図に手を伸ばせば
終わらない旋回の始まり

エナメルの細い義肢が
つかんだ銀のフラフープ
とてもきれいで嫌いな色

錆びついた金属帽子が
口笛にあ ....
木の内側に棲む蝶を
一羽の鳥がのぞきこむ
撫でられるたび
変わる冬


割れた石の階段の間を
雨が流れてゆく
破裂する水色
映る鳥


雪が雨を昇り
曇は曇を ....
目に鮮やかな色たちの
間に間に空のかけらが見えて
深まる秋を吸い込めば
他の誰でもない僕がひとり


ああ こんな燃えるような色をして
今年もまた 瞳の奥に小さな手形を残していくのか
 ....
ジュリオ・ゴンザレス

金槌と鑢と金床のある
小さなアトリエで
エプロンを着け
殴りつけ
削って
溶接する
ジリジリ、ぴかぴかとちょっと不気味な仕事場で
トンテンカン、トンテンカン
 ....
走り出す瞬間に 行き先を決めるのが
いつもの やり口

いいや 違う
行き先が 決まっているから
出発時間を 設定して
タイヤを 鳴らすんだ

駐車場いっぱいに 響く
きゅっ とした ....
愚かでみじめなトロージャンは
















最後にた ....
今年も庭の柿がたくさん採れたから
喜ぶ顔思い浮かべて
孫のところに送ろうと思うの
若い頃のあなたは
荷造りが上手だったわね
どんな大きな荷物でも
まるで手品のように紐をかけた
でも、今は ....
 冷えた空を溶かすような、ほんのり柔らかい日差しを浴びて、通りすがりの駅のホームは、閑散とした微睡みの中にいた。緩やかに電車は走り続け、人々の頭も規則的に、右に左に動いている。

 夏の濃い緑の匂 ....
傘立てには どんな色の傘が 似合うだろう
アスファルトに咲く 傘の花なら
雨に 似合う色を 連想しがちだけれど

そもそも 雨に 似合う色が どんなものなのかが
分からない

雨のイメー ....
あなたは、オートサリンジャーに近寄っていくお姉ちゃんが言ったんだとおもってくださいよ。それから彼女はあらゆることに意味があります、なんて言ったんだけど、ぼくはお父さんのつま先からくさいをくさいして .... ソーニャ・テエルク・ドウルネイ

あなたは回りますね
色とりどりに
撥ねますよね
色それぞれに
心のテクネー
おもちゃの科学
空間を飛んで
失われた時を求めて
ステップを踏まずに
 ....
いつの頃からか
崖の上から見下ろす
ささくれだった土の
触れると血が止まらなくなるような
眼前に広がる荒野の地表
反吐が出る光景を
瞬きもせずに見つめるのが
当たり前だと思っていた
震 ....
水が溶け合う 
女は悲しげに海へ帰りました
貝殻を拾い上げ 
訝しげそうにこう云います


「あなたの愛はもう飛び立ってしまったのかしら」



瞳をとじ 月夜を泳ぎ 
白い箱舟 ....
「わたしはそのうち一秒と一秒のすき間に落ちてしまうかもしれない。」

「大丈夫だよ。一秒と一秒はしっかり手を繋ぎあっている。たとえもしも君がそのすき間につまづいてしまったとしても、またすぐに同 ....
もっと暗くなってから
ほんとうの話をしようよ
もっと明るくなってから
ほんとうの眠りにつこうよ


月はメルヘンを抱え込み過ぎて白くなる
太陽は輝きを求められ過ぎて冷た ....
ある男が公爵夫人のことをカスのゴミタメ クソクソゴミ人間と呼んだので訴えられた。
裁判長は男を有罪とし、今後公爵夫人をカスのゴミタメ クソクソゴミ人間と呼ばないように命令した。

男が聞いた。
 ....
何年も帰っていない故郷にいる
当然私の居場所は無く
家族はそれがもう当然のように
暮らしているから
私が帰ってきても気づかないようで
いつもの口癖のような言葉を
えんえんとお互い喋っている ....
神様に抗議したら







死神のライトバンが横付けして ....
・・・
徐々に拍手
やがて喝采
そんなふうにして雨が
ふりやまない
かなしくない
矢印が斜めに
さしこむ窓に涙
いえ、ここはみずのくに
・・・


そらに昇ってゆく人は ....
小さくなっていくこと
悲しいと思ったことはなくて
けれどいつか
君の小さな手で
拾ってもらえなくなるのだと思うと
それはとても悲しいことみたい

君はとても
ていねいな人で
きっちり ....
乾 加津也さんのおすすめリスト(5083)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 6自由詩111-11-27
せかい- 朧月自由詩211-11-27
ふゆのけはい- ささやま ...自由詩9*11-11-27
銀色の- 塩崎みあ ...自由詩5*11-11-27
ときのわすれもの- かいぶつ自由詩211-11-26
観覧車に亡命- コーリャ自由詩911-11-26
大きすぎる朝- 自由詩3*11-11-26
光の世界- 吉岡ペペ ...自由詩4+11-11-26
虫が好きだと- 吉岡ペペ ...自由詩3+11-11-26
習作- ズー自由詩3*11-11-26
ブロックフィッシュの背びれ- в+в自由詩2*11-11-25
めぐり_ふらす- 木立 悟自由詩611-11-25
もみじ- 八布自由詩311-11-25
ジュリオ・ゴンザレス- m.qyi自由詩211-11-25
きゅっと_ぎゅっと- 藤鈴呼自由詩2*11-11-25
カモメの宝さがしの唄- TAT自由詩5*11-11-24
柿の木のある家- 西天 龍自由詩411-11-24
改札- さつき自由詩411-11-23
たんぽぽ傘- 藤鈴呼自由詩3*11-11-23
意味と原因- ズー自由詩1*11-11-23
ソーニャ・テエルク・ドウルネイ- m.qyi自由詩211-11-23
案山子- 寒雪自由詩311-11-22
水の女- マーブル自由詩411-11-22
デート- はるな自由詩211-11-22
準備はいらない- ホロウ・ ...自由詩2*11-11-21
訴えられた男- オノ自由詩111-11-19
帰郷- 灰泥軽茶自由詩8*11-11-19
俺は死んじまっただ- TAT自由詩5*11-11-18
YUME- 唐草フウ自由詩8*11-11-18
消しゴムの詩- 森未自由詩21*11-11-18

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