サイダー、
  君が
  つぶやいたらこぼれた
  向こうの街が
  透けてみえそうな
  蒼だ
  ここは
  いつまでも夏だ
  サイダー、
  河が
  うねりな ....
ひかりを浴びていた
海をみていた
ひかりの中で鏡はしろかった
鏡の中で海はしろかった
だれかをおきざりにして
おきざりにされたものがいる
通りすぎてゆく
陽射しが眩しかった  ....
いつものように、
秋葉原のケンタへ寄ってから、病院へ行った。
携帯ショップの前で、
いかにも秋葉原風の中太りの男性が、店のキャンギャルと、
スーツの店員に、なんか、クレームをつけていた。
 ....
蔦に食い尽くされてしまった
君の形をした穴が空いたままになっている
無人島に
たったひとつだけ持って行くもの
迷わず携帯電話を選んだ
無人島は完全に電波の圏外だった
ぼくはそんなことはかまわなかった
都会にいても
ぼくの携帯電話が鳴る夜なんてなかった
 ....
猫がミルクを飲んでいる。
また貰ってきた花を食べる。
わかっているねトイレに行ってよ
のどを鳴らしひざに来る

今日は日曜日
何にもすることがない。
窓を開けて富士山を見る。
雪化粧と ....
 
 
投げたボールの
破片が鈍く錆びて
木々の梢に優しい
アゲハ、あれは
産卵に来た
そしてもう
帰れないだろう
(だから誰かが鳥になる)
(そっと鳥になる)
タイヤの無いバス ....
. 
しばらく前から動かなくなってしまったあなたの肖像
あなたは永遠になってしまったから
ぼくが生きている限りあなたは生きているし
年をとることもないあなたは永遠の肖像
. 
夜は星々のま ....
マサカのサナカに考える
サカサになって 考える
サカナになれず 考える
トサカ 動かし 考える

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°
風の色が 澄んでゆく
そろそろ厚着を しなくちゃね
石油の香りが 恋しくて
灯の色を 浮かべてる

急く気持ちを 忘れたら
ぼちぼち読書を しようかと
サガンの本が 恋しくて
少し瞼を ....
 
悲しい歌が町をゆく

悲しい歌は夕暮れに

ふらふら迷子のようにゆく

ぼくはおうちで外にいる

悲しい歌に耳すます

ぼくはいつでもおうちの子

 
{画像=111007000549.jpg}


窓ガラスに映る大空は青く
青いパネルの上に白い雲が貼り付いていた
冷たい空気が流れ
机や椅子は緊張している
床の上には煤がざらつき
チョ ....
生きていれば、時折 
苦い薬を飲むような一日がある 

目の前を覆う{ルビ靄=もや}のような 
掴みどころの無い敵が 
心の鏡に映っている 

靄の向こうのまっさらな 
日々の舞台は、 ....
廃園なんてない
庭はいつもそこにある

木の国
虫の国
蟻の国

幾つにも幾重にもひとつに
空のもと
風の中
ひとがいなくても
いなくなっても

おかえりという言葉が
時々 ....
そうやって大切な「もの」を失ってゆく

失ってゆくのはいつも「もの」だ

ぼくが「もの」にしてしまった「もの」なのだ


年甲斐もなくSMに溺れたのは

二十も離れた女と

ふた ....
ボックス席のような芝生に
投げ出された四本の裸足
滑って行く

青い単線
わたしたちを吸い込む
白い山々
爆破寸前の
たっぷりとした夏

見上げた
網棚の
麦わら帽子のなかは宇 ....
詩情は朽ち木のように
川を裁断し
それを橋と呼んで
水を渡る
わたしたちの足は
いつまでも渇いたまま


濡れた手のひらのうえ
小さな風車が幾つも咲いて
わたしたちの語彙は
かな ....
ベンチに腰かけた迷子は
それでも平気な顔をして
赤と黄のうずまきキャンディをなめていた

古ぼけた観覧車が
いくつかの嗚咽を乗せてまわっていて
美しい馬たちはまばたきもせず
ただ同じ無言 ....
  田園は
  青空の下で完結している



  黄金の海の中
  細い糸のように老いた
  一人の農夫が稲を刈っているのを
  私が妨げようとするとき



  もう ....
  ほんの少しよごされた
  ガラスでできたコップに
  最初の朝陽がまっすぐに注ぐのを
  僕はじっと見つめている
          
          
          ....
粘土で
象をつくったら
「可愛いきりんね」って
誉められました

たこ風味の
おかしな生きものをつくったら
「足が多いよ」って
注意を受けました

気ままに
まるをみっつ並べ ....
ネットオークションで
小さな駅を買った
小さな駅には
小さな電車しか停まらなかった

小さな電車には
家族がいっしょに乗ることができない
いつのまにか一人ずつ
だまって家を出ていった
 ....
 夜の図書館

しじまに俯く図書館の内省では
神田川の源流もナイルであります
不心得者の高校生が夕方
不品行に忍び笑いを殺していた
地下の障害者用トイレも森閑と
そばかすだらけの司書の死 ....
皆が繋ぎ目だと言うから
もうあれは、繋ぎ目にしか見えません。

(裏方の方から)
意味の息が長すぎれば
舞台が切れる前に
大抵、役者の息が先に切れてしまうのです。

使い古しの台本も
 ....
忙しそうな街を
60年代のジャズを聴きながら人波に乗る

風の無い街に人は似合わない

行き交いが生む風で人は活きる

その中で私達は生きている

風は吹いているか?

その中で ....
塩の寺院を映す川
流れの外に冬は来て
人のものではない足跡を描く


常に 既に
先をゆくもの
黒と緑
終わる午後


坂の曲がり角をのぼる影
だが誰も のぼっ ....
 
 
レジの長い列に並ぶ
列は進んでいるのに
なかなか順番は回ってこない
季節はいつしかすっかり秋となり
半袖のTシャツでは
肌寒く感じるようになった
小腹も空いた
トイレにも行き ....
火が
材木から
顔をだしたり
ひっこんだりする

勢いがつくと
赤い鬼のように
筋肉質の胸が
出てくる

鬼に熱い息をふきかけられて
からだの前半分は
服の下まで暖かくなる
 ....
今朝、半そでのまま外へ出る
肌は、少しの寒さを感じ
ひと風は秋の深まりを運ぶ
かすかな、
かすかなキンモクセイの香りに
街角を覗く

今朝、娘は派遣の仕事を始める
7時15分に起きて
 ....
降りつづく雨のせいで
部屋の空気が重く感じる
ポツリポツリと奏でる サティのピアノはけだるい
大きめのポットにダージリンティを入れて
ゆっくりと茶葉の広がる時を待つ

雨の匂いと紅茶の香り ....
乾 加津也さんのおすすめリスト(5083)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
サイダー- 草野春心自由詩7*11-10-9
車窓- アラガイ ...自由詩12*11-10-9
キチガイの楽園- はだいろ自由詩411-10-8
- 照留 セ ...自由詩411-10-7
携帯電話- はだいろ自由詩711-10-7
サンデー- ペポパン ...自由詩7*11-10-7
おうと- たもつ自由詩711-10-7
肖像- Giton自由詩4*11-10-7
マサカのサカナ- 藤鈴呼自由詩2*11-10-7
移ろい- 雪路自由詩311-10-7
夕暮れに- mortalis自由詩511-10-7
教室_/_昔通った中学校の木造校舎が博物館になっていた- beebee自由詩24*11-10-6
鏡の世界_- 服部 剛自由詩311-10-6
庭にはいつも- 小池房枝自由詩811-10-6
宿命- 吉岡ペペ ...自由詩911-10-6
ブルーライン- 伊月りさ自由詩511-10-6
けつえき- 雛鳥むく自由詩811-10-5
ラストアウェイ- つむ自由詩4*11-10-5
田園- 草野春心自由詩611-10-5
ひかりのかげ- 草野春心自由詩4*11-10-5
粘土- 千波 一 ...自由詩8*11-10-5
コスモス- yo-yo自由詩10*11-10-5
十月の童話- salco自由詩14*11-10-4
振り替えの時だけは- yuugao自由詩6*11-10-4
風は吹いているか- 徘徊メガ ...自由詩311-10-3
夜へ_夜へ- 木立 悟自由詩411-10-2
レジに並ぶと- たもつ自由詩611-10-2
焚き火- 殿岡秀秋自由詩211-10-2
今朝- FUJI ...自由詩411-10-1
【_雨粒_】- 泡沫恋歌自由詩15*11-10-1

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