ほんとうに美しい音楽は 
自らを主張せずに 
日常を漂う 

作曲家が世を去って久しい 
遠い異国のカフェで 
頬杖をつき 
もの思う私の胸に
ふっと、灯はともる 

瞳を閉じれば ....
組むとおいしくなるものも
あるのですと
ジューサーのくだもの入り乱れる

うずまきぐるぐる
見つめる先は
昨日の君の言葉の意味

えええいもう と
注ぎ込んで 
沈殿する間に飲み干 ....
 朝、スズメメダカの関係性を
 カッパする
 竜巻はブレイクダンスし
 ブレイクダンスは竜巻し
 雌の雄叫びが各地で起きるものの
 だらしなくコンニャ ....
「こっちへおいで」

窓の外から声がする
目を凝らしても何もない 闇

「こっちへおいで」

耳を澄ましても何も聞こえない

「こっちへおいで」

窓に映る自分 ....
カシオペアってどれだろう
懐かしい北斗七星は何処だろう
オリオンの一角も捉え得ぬ眼球は
地面に転がって冷えている
でも、宇宙はもっと寒いんだよ

?昭和の音?という玩具がある
夕景のフィ ....
音をはずした
指先が曲がり
おこがましい
眠気へと倒れ
込んでしまう

彼女は私に嘘を吐きました。その嘘はあまりにもたくみでありましたから、私はその嘘を見破ることなど、したくなかった。した ....
死を想う時
生があることに気づき
死は
詩を誘う

命は
だれから授かった?
両親のその先は
また命

かんがえろ
眠っているすべての
からだの
わたしのなかを起こせ

 ....
★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°

* ちょこなんと おめでたい場に 小豆粥

小正月の朝、食卓に昇るとは
知らなかった

調べてみると 文字通り 
 ....
首を絞めあって さきに死んだほうが勝ち というゲームをやって 恋人を殺しつづける夢をみて 窒息するなら深海がいいとおもった 部屋も 窓の外も煙も おまえの首も 真っ青だった 深海魚の眼球が退化せずに残 .... あの蛸あまり出てこないね
と水族館で水槽を叩きながら君が言ったから
水の中では音が反響して
ひどいことになっているんだと思うよ
と答えた
言いたいことも言えないこともあって
そういったことをごまかして ....
便器の端に、血が ちょっとお
っこちてるのを公衆トイレでみ
つけてやっと 安定したあれは、

うさぎの耳がたやすく剥がれて
くのを もう彼女たちのイヤマ
フから漏れてる音から察知して
、 ....
 仮縫いみたいに 新聞を縫いつけられて
 テディベアはなんさいなの 読んだばか
 りなのに忘れてくのは、360°をまのあ
 たりにしたあらゆる内角だから ちっぽ
 けなこどもは大人に  ....
冬の日に雪となり
 ひとつの場所に留まり続けたいと願う



白い静寂の中で
庭園の外灯に照らされ
少年たちの雪遊びを眺めながら
二人はベンチに腰を掛けている
舞い落ちていく綿雪が
 ....
昔の女などとゲスなことをいう僕
君の唇は
刺身を受け入れるため開かれて
刺身を咀嚼する際の唇の動きに
見とれている僕は

一個の変質者


一〇年ぶりにあった君は
食事の手 ....
手話言語を基本としたノンバーバルコミュニケーションの講義を
福祉医療系の専門学校でほぼ十五年間ほど続けていた。

その間に出会った生徒一人一人を
鮮明に覚えているかというと覚えきらない現実があ ....
騒がしすぎる街角の雑踏を
見渡せる場所にあるベンチから
晴れやかな薄曇りの下を
右に左に行き交う人を見てる
たくさんの方向から浴びせられる会話
待ち合わせの時刻を気にして先を急ぐクラ ....
 
 
目が覚めるとわたしは突然
車掌さんになっていて
最後尾の車掌室にいる
夢の続きだろうか、と思い
頬っぺたをつねろうとするのに
指が見つからない
車掌さんなんてしたことなどないく ....
胎児

鰓で呼吸していました
母が引越しのための交渉している
子宮の中が狭苦しくなったので
ぼくはからだを硬くしました

誕生

はじめて空気が
喉をとおったとき
胸が裂ける痛み ....
朝靄ののぞく
窓の水滴に触れたら
一滴が硝子を撫でた
一筋の道筋を作って
いくつかの水滴を巻き込んで

流れていって下のほう
ぺちゃんと爪先が濡れた
じわりと広がる水滴が
ひんや ....
闇に明かりを灯すには
わたしは酷く弱いけれど

今日と明日をわたる頃
わたしは静かに燃え上がり
そして朝日が昇る頃
わたしの明日は確かになってゆく

弱いいのちはけれども強く
意志あ ....
寒いから
マフラーを巻いて
手袋を着けて
ホカロンを貼って
それで、
何しよう?

外は雪が降っているよ
散歩はきっと大変。
うん、
コーヒーでも飲もう。

世界中には
愛が ....
水仙は冬の空を貫く
凛と、静かに、美しく

瞳に白い花弁を溶かし
鼻孔を黄色く染めた
それは幾分の幸せを香らせる

桃色のスニーカーには
柔軟な葉と真っ直ぐな茎が映る
それは気分を優 ....
ここ数日来の寒波で凍てついた地下鉄の連絡通路に
場違いとも言えそうな親子連れの姿

乳母車を押し歩くお母さんの脇には小さなおんなの子
お母さんの手助けと押すのを手伝っているようにみえるけど
 ....
雪の降らないこの街に

しんしんと積もっている


たくさんの出会いの中に

大きな別れが雪と共にやってくる


生き別れに死に別れ


また 雪が積もった
 ....
{引用=
人間ではないアイロンは
居心地が悪かった
風景の中に
うまくなじむことができず
いつも悩んでいた
口がないので
硬く言葉を閉ざして
じぶんのくるしみを
表現することが
で ....
三年は居ると思ったのに一年で帰ってきて

高校を卒業して都会で寮生活をしながら働いて
帰りたくて故郷に帰ったけど 親は怒った

だからお前には無理だから行くなと言ったのに
どこまでも行くと ....
              110116


誤解を恐れず
界を恐れず
カンマの威力と
中点の躊躇
きれいな顔に
泥を塗る為体
(テイタラクと読む)
記号辞典を開き
記号の読 ....
いろんな言葉を
吸収して咲く花になる
その花は
黄緑色の呼吸をするの
太陽をいっぱい浴びて
かえすため
蟻の憩いの場になればいいな
小さな安らぎになりたいな
公園そばに停めた
白いワンボックスカー
携帯に夢中で歩く君を
強引に連れ込んだよ
ズコッとしてゾクッとして
ドピュッと出しちゃうだけだから
グタッとしてピクッともしない
君はどうしちゃた ....
猛りて
食らい
奮わす
肉声
絡めて
噛んで
騙して
舌先

「美味しそうに食するね」

絶えて
食され
朽ちて
眠り
埋もれ
重なり
積もる
歳月

「骨でも ....
乾 加津也さんのおすすめリスト(5083)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
無題_- 服部 剛自由詩611-1-21
ミックスジュース- 朧月自由詩211-1-20
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【窓の向こう】- つむじま ...自由詩1*11-1-20
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ず____れ____- 久石ソナ自由詩2611-1-19
- 朧月自由詩611-1-19
小豆粥- 藤鈴呼自由詩3*11-1-19
溺れ凍える- 魚屋スイ ...自由詩13*11-1-19
蛸にイヤホン- クローバ ...自由詩8*11-1-19
へこんだリップ- maiko murata自由詩3*11-1-18
I-my-me_[pupet_makes_people]- maiko murata自由詩2*11-1-18
永遠に解けない雪_(改稿)- 結城 森 ...自由詩111-1-18
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ゆびもじ算数- 板谷みき ...自由詩2*11-1-18
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車掌さん- たもつ自由詩511-1-18
呼吸期- 殿岡秀秋自由詩811-1-18
ツンデレ哀歌- 斎藤旧自由詩4*11-1-18
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いそぐひと- 恋月 ぴ ...自由詩35*11-1-17
冬のおもさ_〜改訂〜- ポー自由詩4*11-1-16
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十九歳- 砂木自由詩23*11-1-16
美しい誤解- あおば自由詩9*11-1-16
言葉の花- 朧月自由詩311-1-16
ズコッとしてドピュッ!- 花形新次自由詩2*11-1-16
『恐竜』- 東雲 李 ...自由詩1*11-1-16

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