時とは寂しい
この地面に落ちていった葉っぱも
さわさわと生きていた
黄金色の頬を
なびかせているあの草むらも
あおくあおい雲を柔らかに包んでいた

てのひらもそうさ
結び合うことでかた ....
地球儀の上からテントウ虫が飛び立つ。 一羽の鳩が飛んでいた
わたしの乗る列車を追いかけるように

無機質な四角い窓枠のなか
黒いコートの肩越しに
羽ばたき続ける
白い鳩の





線路を渡る架線を巧みに避けて ....
古い映画館にひとりいる

流れている映画は古いモノクロ映画

なんて光と影が鮮やかな映画なんだろうか

生き生きとした豊かな情景

肉厚な人物たち

遠い国の心の{ルビ襞=ひだ}が ....
 パーテーションっていう教室をしきる板を2枚持って運んでるときに「阿部君磁石貸して」と声をかけられた。ぼくを呼んだのは吉田さんっていう人だった。「左のポケットに入ってるから勝手にとって」って答えて立ち .... 画用紙に描くと 広がっていく
すべるような混ざるような微妙な線を何度も

分かるという事は大したことじゃない
引くたびに色づく線を 頭に教えた

鮮やかな空を描いた
きらめく星も描いた
 ....
       花咲くその日待ちのぞみ
       色づくつぼみふっくらと
       ゆるり花びらほどきます
       寝息きこえる夜明けまえ
       白きひかりにつゆた ....
{引用=
みずいろの舟には乗れたきみなのに雨にまぎれて みみみ と降った




君 私 君 私 君 私 君 ミサンガみたいな長いごめんね




おしなべて答えは雪のしたにある ....
嫁いで どれくらいたった時からだろう
実家の両親が 他家の者として私に接し
夫の両親も 嫁として私と接した

血族でも 他家の者になった私は
実家の事には 深く口を出さず
それが お互いの ....
朝早く目が醒めて
一日始めるアサガオさん

朝食はパンにたっぷりマーマレード
コーヒーすすって
洗濯でもしようかな

みんながもそもそ起きるころ
洗濯機回すアサガオさん

昨日のパ ....
僕らは散々なひどい時代を生きてる



それは既にガチだし






 ....
溶けたアイスクリームの香り
赤い部屋の中に迷いこむ花びら
風も吹かない場所で君が笑う
風の中私は無口になる

やはり私の中では
この先も君がずっといちばんであって欲しい
それでも忘れて行 ....
しんどくてしんどくて

もう一歩先が真っ暗で

私の人生もう駄目だってさえ思えた



ずっとずっと病院で

夜になると涙が出てきて溢れて止まらなくて

でも隣りに誰もいなくて ....
子供のすがたのまま
死んでゆけたなら
毎日が
暑い夏の午後で
おわらない
夏休みのはじまりであってほしい

冬を越えるたび
人は年をとる
心に積もった苦悩や悲しみを
顔のしわに変え ....
{画像=120107114152.jpg}

春になっても
その球根は芽が出なかった
「おばあちゃん、これ、フリョーヒンだね」

知ってるよ
フリョーヒンは時々現れるんだ
僕が働い ....
ビルが
あまりにもするどく
直角をつきたてている
空はよろこび
(そらはおんなか)
鳥が飛んでいる
たまに焼けながらおちてくるのを
ゆうめしにしようと
待ちうける少女

おめで ....
まぶしさがいずこからかやってくる
湖面は揺れ 
私は浮かび上がろうともせず
かといって沈み込むこともなく
散り散りとなった魚たちの肉片を
生臭い目で受け止める

巣の中で縮こまる小鳥のよ ....
どこでもない幸せは
どこからやって来るのだろう
何も見えない心の奥底か
からっぽの場所に吹く風か

何気ない言葉は
どんなに深く軽い想いから生まれるのか
この思いは誰も知らない 見つから ....
きっと その
水色の子は
女の子でしょう

あなたに 毎日
愛をささやきに
来たのでしょう

私の真っ白い子は
おしゃべりで甘えん坊で
食いしん坊でした

どこからか
飛んで ....
まつげの先にくっついているのは
きっと、全てからこぼれたひとかけら


布団からはみ出た指先の冷たさに驚く
そういえば昨夜見ていたニュース番組で
朝夕の冷え込みに注意しましょう
とか何と ....
今日を生きることに疲れた心を連れて行ってあげる
追憶の岸辺には様々な物が打ち寄せられている

陽に晒されて白く乾いた流木の傍らに
幼稚園に母が持たせてくれた馬車の模様の小さな青いお盆
好きな ....
あなからこどもが零れ落ちるように
夢をみている
いつか
あなたの我慢がフローリングを濡らしたように
だれかの白い肌がりんごのように


なめらかな弦
だれの望みだろうか、
夜は ほん ....
ぼくは待つ人
何を待っているかも
わからないけど
ぼく待っている

待つもの来ずとも
待つ心のありかたで
有為も無為も
意味をなし得る

意味といえども
無意味な本質
本質 ....
眠れない夜に思い出すのは
幼い頃
父や母から聴かされたお話
大人になる度に
お話は大きく ....
世界と私を繋いだ糸がぷちぷち鳴って切れてゆく(あっいま切れたの命綱)。



一昨年買った英単語帳の見出し語から、sを残して全てのアルファベットが銘々に走り出してしまった。
のたくるaと大 ....
年始の客に酒蒸しか
エスカルゴバターにしようと
前夜スーパーで買ったはまぐりを塩水に浸けた
途端に気泡をプクプクッと吐いた
息をついている
命を摘まれるとも知らず
中国の沿岸で狩られ
淀 ....
よくなっていくものとして
すべての流れがあるのでした
散って昇って
咲いた花
ゆるしてくれなくても
いいの
それはもう
いいの


ひとの、
肩の軽やかさなんて
知らないま ....

お正月、
特別なその日をくぐる
肩上げの晴れの着物に赤いりぼん
門松は凛々しく

遊び仲間はおすましして
行ったり来たり
どのお正月も晴れていたような
追い羽根の檜扇の実は
音 ....
 
 
かくれんぼの鬼になって 
数を数える 
風は吹く 
髪に、顔に、肩に、影に 
片側通行の海岸通りを 
傘が飛ばされて、わたしは
過去を軽くしようと思う 
限られた時間と
可 ....
その日記のタイトルは
タイトルなし。
彼はふざけていたし、
彼の日記は辿られる
ことを待っていたように
少しめくれている
空の東を飛んでいる
鳩の、羽ばたきが
止まって見える窓 ....
乾 加津也さんのおすすめリスト(5083)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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