強くなりたいと
いつもおもっている
ほんとうの強さも知らないのに

おちつけ
いいきかせる自分のこころが
小さいことも
おぼえていよう
明日またあるくために
ぼくたちは青信号に照らされて生きている


街は青信号でいっぱいだ
青信号は 沈み また 昇る


昇ったら 微笑む 
部屋に青信号の 西日が射す


ぼくたちは青信号に照らされ ....
ゴカイとミミズが一緒に暮らしていた

ゴカイは名前の「点」からなのか
しばしばミミズに誤解されていた

「やっぱり」と「どうしても」を繰り返し
ますます誤解される原因は
名前のせいだとい ....
寒中恋酒女

壊中金銭薄

身中満妄念

偲遠過去多々罪障

望月落涙虚

残少人生希清廉

要身辺整理整頓


遥山冠雪語狭小我

宇宙大深志更遠

自由何処在 ....
フレドリック・ブラウンの死にいたる火星人の扉という創元社の文庫本
推理小説だが
彼には火星人ゴーホームという超絶な作品もある

火星年代記というレイ・ブラッドベリの名作

火星の赤い砂はア ....
午前4時
郵便ポストに朝が届く
とおくで電車が泣いている

溜まったメールを洗濯機につめこんでぐるぐると回す
とげとげしたやりとりも
昨日の君との会話も
ぜんぶ漂白剤にあらわれて
言葉 ....
わたしはうまれるまえの
かたまりの内側に潜んでいた
ある日溶岩とともに かたまりが溶けて
わたしが流れ出た
海が生まれた
空には赤い夜の太陽が
花開きながら飛び散っていた
 ....
胸に【 研修中 】の札
「 いらっしゃいませ 」と、深々としたお辞儀

ゆっくりと
「 一点、二点・・・ 」
声に出しながら
ミスのないように丁寧に

傍らには先輩社員
さり気な ....
夜がひとつ 木の下に立ち
枝のなかの 空と息を見る
川の向こうの海を
音がすぎてゆく


明るい雲が
枝を照らす
火口湖を巡る鉄塔から
光が こぼれ落ちてゆく

 ....
出会った人 みんな私のことを馬鹿にして

あざわらっているんだろ
気の毒がって上から目線で
かわいそうにって

すぐに私はすみませんと言うだろう


真心を疑い、すみません
読んで ....


眠るってなんなの
とても
生きているとは思えないほどの平穏だろう
なにも知らなくてもわかる
静かなことはわかる



目を覚ますと
ありとあらゆる音が聞こえ始めて
驚き ....
いきなりですよ
変な外人
語弊があったらすみません
変な外人の前に座らされて
身辺情報について
聞かれてもですよ
これって、こいつに話して
大丈夫なんかな
って誰だって思いますよ
え ....
 も吉と歩く


何もない冬の午後
も吉と歩く
はたちの頃 一年ほど日記をつけた
何も残せず ただ消えてゆく日々が
とてもこわかった
時間はたっぷりあったのに

いつもの散歩道
 ....
どこにも代わりのない
私だけの詩を描いてみたい
心のなかのもやもやがそう言う

私という存在が唯一無二のものならば
出てくる言葉もそうであるべきなのではないか
そうではないということは
 ....
誰もいない夜
深く青い闇を張って
微かな水音
澄ます心もないのに
曇り空の上の星を伝って
願いは まぶたの裏を駆け抜ける

あなたがいない日はいつも
いつも柔らかな雨が降って
か細い ....
 
 
ことばは
しょうじきなのだ

できないときは
できないと
わたしにいわせる

むりなことは
むりだと
わたしにいわせる

わたしよりさきに
いきものなのだ
ことば ....
時間を掴み取って宝箱に仕舞っておけるのなら
僕は、初めて君と会ったあの古ぼけた体育館の片隅で
君に卓球をやろうと声を掛け、ガムをあげた
あの時間をそのまま宝箱に入れよう。
あの時の気分あの時の ....
満面の笑みなど
瞬間の出来事だ
幸福が滲んで
ぬくもりに包まれている時間も
どれほどのものだろう
絶望も
沈んだ時間も
似たようなもので
たいてい僕らは
喜怒哀楽のどれとも言えない
 ....
見つからない自分を探している 二度寝して瞼痙攣している 葉書は、
白い壁の長方形の紙の家
うすい、
厚みしかないためにひとりで立つこともできない家
寝転がったまま まだ見ぬ遠い街を夢みているのだろうか
小さな窓がある
そこに灯されるのは あかり ....
みずたまりに映ったあなたの顔を風がゆらす
泣いているようにみえた
笑っていたのに
時のひずみに落ちた時 泣きたくなるのはなぜだろう

水は知らぬまに何処へか蒸発していく
最後に残った泥のよ ....
秋と冬の夜道を歩く事が好きだった。

身体は寒くても、
これから自分は何になれるだろうと期待していた時期。

朝や夜の何気ない景色にすら、美しさを感じていた頃。
ノートを開いて
最初のページに
書きつける書体は
とても丁寧なのに
そのノートは
半分くらいつかったところで
鳥になってしまう
鳥になったぼくは
どこまで行くんだろう?
と思った ....
旧暦の十月十日
島根の出雲大社に
日本全国の神様が集まって
目には見えない縁を結ぶらしい

そこで願い事をすると
全国の神様にお願いしたことになる
それはなんとも合理的

でも、それ ....
限りある世界の
限りある言葉の中から
限りない気持ちを伝えようと
今日も絡み合った
気持ちのヒダと踊る

忘れられた
古代生物
気づかれる前の
新種生物
また今日も
新しい情報が ....
バイクの後ろに乗せられて バイバイと
母の実家に行った 四歳の頃
家族と離れて 初めて一人
そんな自覚もないままに
しーんとして広く感じる居間や台所
少し高い所にある黒電話をみつめた
しば ....
2才児が
真剣な表情でタオルをたたむ
クレヨンを握った小さな手で
クッキーをつかんだ丸っこい手で
タオルをたたむ
見よう見まねで
やっと半分に

   すごい!
   上手ね
   ....
あのガンジーが躊躇なく殴りやがりましたよ 百葉箱をかぶった白衣の人が

歩いてやってきた

誰も気づかないのはなぜ

ベンチに座る私のところまで

つかつかつかとん

近づいて

そっと私の脈をとり

まだ大丈夫
 ....
乾 加津也さんのおすすめリスト(5083)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あした- 朧月自由詩312-12-3
西日が射す- 八男(は ...自由詩312-12-3
世の中はゴカイだらけ- 八男(は ...自由詩312-12-3
えせ漢詩- 梅昆布茶自由詩1012-12-3
火星の銀色の月- 梅昆布茶自由詩2112-12-2
休日- アズアミ自由詩912-12-2
『赤い快楽』- あおい満 ...自由詩8*12-12-2
何才からでも研修中- komasen333自由詩4*12-12-2
夜と白_Ⅲ- 木立 悟自由詩312-12-2
すみませんさえ言えれば血は流れないわけじゃない- いぬぐす自由詩1*12-12-1
間欠- 佐藤真夏自由詩5*12-11-29
ECC不参加表明- 花形新次自由詩112-11-29
北の亡者/Again_2012霜月- たま自由詩33*12-11-29
アルビノ- そらの珊 ...自由詩17*12-11-29
raining_raining- 村上 和自由詩412-11-29
ことばはいきもの- 小川 葉自由詩1112-11-29
時間の感触- ……とあ ...自由詩18*12-11-28
黒いため息- 三田九郎自由詩2*12-11-28
見つからない自分を探している- 北大路京 ...自由詩3*12-11-27
二度寝して瞼痙攣している- 北大路京 ...自由詩112-11-27
紙の家- そらの珊 ...自由詩21*12-11-27
水鏡- そらの珊 ...自由詩10*12-11-27
夜道- 山岸美香自由詩312-11-27
習作- いつも神 ...自由詩412-11-27
神在月(かみありづき)- イオン自由詩3*12-11-26
今日の踊り- 美琴自由詩212-11-26
幸せは眠っている- 砂木自由詩15*12-11-25
退避場所- wako自由詩8*12-11-25
あのガンジーが躊躇なく殴りやがりましたよ- 北大路京 ...自由詩412-11-25
百葉人- 灰泥軽茶自由詩6*12-11-25

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