ただ 紺 としか言いようのない色の
ベニヤのようなうすっぺらい壁面の上に
サビだらけのトタン屋根がふわりと乗っけられている
建物そのものが 甘く針金で結わえられて
地球の上に ふわりと ....
君が猫舌だというので
ぼくは世界を冷ます旅に出た
温泉街で死神と呼ばれて
火事場ではジーザスと呼ばれた

ただぼくの胸だけは
熱く燃えたままなので
君はぼくに触れられない
 昔の帯地や

 古着などを見る

 大和の帯には

 夢が宿る

 芸者や上?や素人娘の

 身につけた小物など

 妻が蚊帳の生地を買った

 二千円

 庭には赤 ....
スプーンのお腹は 唇の熱を一瞬奪う。
離して写れば 魚眼レンズなお米顔
花柄の柄を掴んで 口に入れちゃう。


スプーンはテレビと違って
私を これ以上小さくすることはできない。
小さく ....
台風がいった空は
洗濯したての青空が
それだけで
私は幸福なのに

昨日の夜は
生き物の声のしない
しん とした夜で

それさえ気づかない
あなたは
男という生き物で


 ....
君が自殺しても
誰も、悲しまない
皆、告別式に来てくれるかもしれないが
皆の頭は明日の事で一杯だ
「面倒だ 手数をかけさせるな」と
彼らの頭が反響している
だから君は死よりも辛い地獄を
 ....
遙か遠い昔から
聞こえてくる音色がある




 *


四十五億年を眺める
不確かな追憶
だから君はちっぽけなんだ
とは言わず
だから君の存在が大事なんだ
と云う
大地 ....
派手なお囃子
とうに過ぎ
祭り終わった水面に
ホテイアオイは行進を続ける
ホテイアオイの行進が続く

世界中から
少しずつ
世界中から
削られた
かけら達と共に

ホテイアオイ ....
あなたの狂気に触れた時わたしは海の底へしずんでしまいたかった
あ、共鳴してる。
(そんな気がして)
熱くなるのに気づかれないうちに海の底へしずんでしまいたかった
(深海はつめたいわけではあ ....
中途半端に生きてきた
水泳だって
吹奏楽部だって
勉強だって
仕事だってなんだって

このまま人生も
中途半端に
終わらせるんじゃないかと
時々
おもうんだ

そしてみんなに
 ....
しらないまちを
あるいた

しらないというだけで
まちはふるくなり
あたらしくもなっていく

しらないまちのひとにも
わかるような
ことばではなした

ほとんどつうじ ....
姿見に映すわたしの姿
ぷくっと気になる「部位」がある




肩甲骨を意識して
立ち姿に気をつけてみた

たとえばモデルさんみたいに片足を気持ち後ろにずらす

それなのに元カレ ....
ドアーが開いたときにあなたはそこに立っていたのですか.わたしは気がつきませんでした、ドアーはいつ開いたのですか.ドアーが開いたときにはまだあなたはそこに立っていなかったというのですか.ドアーは誰によっ .... 「踊り続けることだよ」って、そう、いつぞやの懐かしいメッセージ
シンプルな言葉ほど確かに伝えるのは難しいものです
首を360度回転させて
まともに前を向いているみたいに見せるく ....
すべての明かりが消えるなら幸せだろう
あとは目を閉じて
眠りに落ちるだけでいい
だけど明かりを落とせないわけがあるから
俺は
今日の尻尾にしがみつく
眠ってしま ....
 .... こんなに雨がふっても
それでも空は知らん顔なんだ
雨のすきまをぬって
空へのぼってやりたい

つきぬけた空は
がらんどうの広場なんだろう
だあれもいないかわりに
なんにも響くことはない ....
  雨に咲く
  色の傘



  笑む花
  泣く花
  歩く花



  雲とは
  笑みつつ見ている
  巨きな眼差し



  やがて
  陽に萎む ....
焼き終ると
かたちはもうなくなっていた
まだわずかにのこっているだろう
最後の肉を焼こうと
熾火が立ち上がっていて
それはいのちの終りの
かがやきのようにも見えた

  (そして、骨だ ....
雨の止み間に
雀は求愛のダンスを踊る

雄はたたんだ羽と尾羽を震わせ
ぴいぴい鳴いて
切実に請い願う

しかし雌は植木鉢の中の草の実を
ついばむばかり

興味がないよ ....
唇から漏れる言葉が
形をつかまえて
寝転がる
君の膝に蝶
やわらかな微笑み

昼下り
鐘をつく羊
小さな手足
頬色のよくなった
曇り空

明日と言っては涙する
優しい君
秘 ....
ワイングラスの中で
溺れてる奴がいたら
助けてやるといい
二日酔いのラジオが聞こえて
三日目まで持たないと
嘆きのまねごとを見せてくれるだろう

退院間近の黒猫が
ギブスを外されて ....
パリ ロマン ロラン
乱暴とヴェルレーヌ
あほだよ アホ
ああ、わたし
ほんとあほ なの。

しゃがみ見る路地は暗く謎めき
影で息を荒げる犬は、沼のような息を吐く
ご覧! 犬 ....
新学期もだいぶ昔の話になった
はにかんだ太陽の
頬の赤さで温まった公園で
突き抜ける青さをどこまでも
視線で追いかけるぼくの
穏やかでない心を
春の風が忙しく通り抜けていく

 ....
三分の一になったポケットには
ハンカチもティッシュも入らない
入るのは 指の第二関節まで



ポケットはすべて
修繕に使われた
三十年以上
同じ服を着るというの ....
あらゆるものは過去へ戻り
今へ戻り くりかえす
たかが神
たかが死
まがいもの まがいもの
言葉より先へは 戻れない














 ....
青空ほどの巨大なレモンの上で愛が偽装される
午前二時の女よ
君の美しく透きとおった心臓でカッコウが啼く
電話が鳴る

受話器を上げる

懐かしい声が

目に滲む

気づかれないように

笑ってみせる

知らないふりをして

安心したと言う

それを聞いて安堵する

何 ....
心ってきっと
からだの奥になんかない
入り口にあるとおもう

目も耳も
からだじゅうのあなのちかくが
心のはじまりだね

ほんの小さな
文字から私の旅ははじまる
今日といういちぺい ....
少年は淋しげな木に 小さな言の葉を飾り付けた
少女も 紳士も 婦人も 老人も 通りがかる人達も
小さな言の葉を飾り付けた

不揃いの言の葉が瞬く
誰もが足を停めて
それぞれの言の葉で暖めた ....
乾 加津也さんのおすすめリスト(5083)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あまみずの_水化粧- yumekyo自由詩10+*11-5-31
ソリッド・サーディン- 竜門勇気自由詩311-5-31
午後の休憩- 生田 稔自由詩511-5-31
匙な相棒- 電灯虫自由詩6*11-5-31
ハネの折れた扇風機が雨にぬれいた- 蒼木りん自由詩311-5-31
方法- yamadahifumi自由詩111-5-31
あまみずの_水化粧- 村上 和自由詩811-5-31
雨後の河口- 北村 守 ...自由詩111-5-31
共鳴- c自由詩7*11-5-31
ないない- こころゆ ...自由詩311-5-31
知らない街- 小川 葉自由詩511-5-31
隠すひと- 恋月 ぴ ...自由詩22*11-5-30
飛ぶ鳥,落ちる鳥(鋭角と季節のはじめ、台風の間)- はるな自由詩511-5-30
ダンス・ダンス・ダンス・ダンス・ダンス- ホロウ・ ...自由詩4*11-5-30
すべての明かりが消えるなら幸せだろう- ホロウ・ ...自由詩5*11-5-30
泥は賎民ののみもの我々はそれを沸かしてから飲めと教わった- TAT自由詩3*11-5-29
雨の広場- 朧月自由詩411-5-29
雨に咲く- 草野春心自由詩3*11-5-29
遺骨- 岡部淳太 ...自由詩8*11-5-29
更新- 蒲生万寿自由詩4*11-5-29
ぽろん、ぽろ- ふるる自由詩6*11-5-29
壊れた携帯電話のキーを狂ったように叩け- 竜門勇気自由詩311-5-29
オマージュナニー- 小脳自由詩211-5-29
過ぎる季節- 寒雪自由詩311-5-29
ノート(48Y.5・22)- 木立 悟自由詩311-5-29
ノート(48Y.5・18)- 木立 悟自由詩211-5-29
無題- ぎよ自由詩411-5-28
静謐- 未完自由詩2*11-5-28
今日を旅する- 朧月自由詩411-5-28
言の葉_ヒラリ- subaru★自由詩7*11-5-28

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170