死んだ少女の手を取って
「タリサ、クミ」とイエスは言われた
少女よ、起きなさい
へべれけにされマワされて
中学生の少女は自殺した
夏の未明、背伸びの季節には
恋に恋する期待もあっただろう
 ....
革命的な言葉を口にしながら
麦わら帽子の海賊たちが船出する 
追い風 あふれる秋色の陽光

夏をふりかえらない はしゃぎ声に
バルーンの剣を空に 掲げ、

略奪のためでも
自己の利益の ....
 もともと世界は一連の階段だった
 一段一段に彼がいてあなたがいて僕がいる
 その下には彼とあなたと僕のご先祖様がいて
 「あ」が「あ」になるように「さ」が「さ」になるように
 首をひねって
 ....
捜してきます と書いたメモを
台所に置いて 家を出た 午前三時
まだ 真っ暗な道をひたすら運転する

公園 飲み屋のある所 よくわからない道
夫が 電話のひとつもよこさないで
友達と飲んで ....
   
    さりげない贈り物のような
   白い箱に真っ赤なリボンをあしらった
   その箱の中のような牢獄で
   私たちは 少しだけ息づいている
   美しい花々 草原 
 ....
ねころがって

窓からの緑を見つめている

緑を見つめている

緑に見つめられている

緑のふちどりと空のコントラスト

ふちどりが風を見つけて揺れている

微笑んでいる

 ....
飲み屋を流れた
飲み屋の片隅で いつも 話しかけられなかった
BOSEがある部屋で
話しかけられなかったのは スピーカーだった
そして そこにたぶん 君には 誰もいなかった
誰もいない その ....
{引用=


またここに来てしまった

まだここにいない

接続される

胸が急に
うずくように
切なくなる

痛くなる、
とは区別された
切なくなる

それが
 ....
不必要な話はしない
ぼくたちにはもうあまり時間がない
飾りもときには必要だけれど
いまはそういうときじゃない

死んだ蝉が生き返ることはない
でも地面の下では
蝉の幼虫たちが生きていて
 ....
風邪ひいた
鏡の私が情けない顔で
くしゃみを3発
脳味噌が揺れる
くしゃみを3発
モナ・リザもくしゃみをする
その時
?泣く女?もくしゃみをする
アイスランドもくしゃみにぶれる
世界 ....
ごはんにしようよ
エサじゃなくてごはんにしようよ
木の実が入ったパンがいいな
鶏肉は断固拒否だな
果物あるといいな
お酒はTullamore Dewにしてね …びばげかい♪…
ねぇねぇ テ ....
紅い金魚をお祭りで買ったのは
小学校のとき
本当はミドリガメが欲しかったんだ
けれども
最後まで言えず仕舞いだった

金魚ばちに一匹の金魚は
夏休みの終わりとともに
死んでしまって裏庭 ....
 ゴミが鳴ります
 それは骨のコツコツと鳴るです

 押し広げられたのは花です
 天に届く花です

 怪奇がギャ―ギャ―飛び去るのを追います
 足の親 ....
 
 
秋は
だれなのだろう
すずしげな顔をして
そのひとが
やってくると
しん、と
静かな音がする

みのりの秋と
ヒトはいうけれど
秋は
みのりなどではない

あまい ....
よこむきになって
泣いていたら
右目のなみだが
左目にはいって
はんぶん魚で
おぼれていました
私の弱い心では
今は貴方の濃い影を
支えられはしないけど
側に居たいと願った

暑さの残る

八月の夕
 
不意に月が揺れて
ぼんやりと座り込む
誰も居ない駐車場
くたびれた溜息を
大きく一つ小さく一つ

今日は何をして過ごしたのか
振り返りたくないことばかり
明日は何をして過ごすのか
想 ....
朝のうちに
小さな未来を想って
二段重ねの
小さな容器を
すきまなく埋めていく


もう何も
いらないと思っていたけど
やっぱり同じに
朝はきて
そんな莫大なものに
途方にくれ ....
目が覚めると氷になっていた
何故氷だと解ったのか解らない
ただいつも透明になりたいとは思っていた

実際氷になってみると大層不便である
声はおろか身動きすら出来ない
時間と共に布団に吸い込 ....
新しい世界を見せてあげるとあの子は鳴いた

カモシカのような片足を震わせながら歌った子守唄

揺さぶられる、現実から見放した濁りすぎた瞳に

映る幾千の輝きはいのち
生命力が溢れ出し ....
僕は何のために
生まれたのでしょうか
僕はここで果たすべき役割は
なんでしょうか
わからないままに
僕はいまあなたの墓の前にやってきました

爽快な空の下

あなたがいたこと
 ....
僕は詩人の仕事を知っている
それは薄汚れた靴下の匂いを残したままそのままを裏返しに吐き直し
美術館でこの絵はどうも臭いと鷲のような鼻で素人にはその説明を拒み
賞味期限に剥がれた壁紙の図柄 ....
バックは 多分 明日も 保管している
ラジオに合わせて 改札を出て行こう


何一つ無い 私自身の世界に
酒を 想像し 地下鉄に追いかけ
街灯に今日も 想像させられた
財布を 思い悩む  ....
千切られた鎖



いつのまにか腐り

その先にあった契り








私の誇り



まるで軽い埃





白々と降り積も ....
貪ることは生きること。

あの光りの向こうに僕の意識は分解されて、
あぁ夏が終わる。

しゃり、と踏んだ砂浜に手を翳しても弱まらない陽射し。
ぶよぶよとたゆたう海が行きつ戻りつを繰り返す。 ....
エンジン全開
フルスロットル
のっているかい?!
YEAH!

段階を無視するな
ハイハイしたての赤子に
立てと言うな!
能力にふさわしい指導をしろ

だれも手本通りにできれば
 ....
水槽の上の毬藻は呼吸をしていない
濁った水の中でいつの間にか死んでいた

冷蔵の中の秋刀魚は泳いでいない
ビニール袋の中で腐敗していた

布団の下の畳は弾力がない
柔らかさの中で時間を刻 ....
前略 ドロンジョ様

通算七回目の自殺未遂、オメデトウゴザイマス(笑)。しかも今回は要入院のオマケ付きとの事で、、、。『うるさいんだよ!いちいちアタシに構うんじゃーないよ!このスカポン ....
思えばめぐまれすぎていた

ないものなんてなかった

わざとないふりしてるくらいだった

だからおまえのしたいことなんか

切実にかんがえることがなかったんだ

うしなうくらいなら ....
 
 
今日、先生は優しかった
黒板に大きな
黒板の絵を描いてくれた
それから、ぼくらの名前を
ひとりひとり読み上げて
絵の黒板に
名前の絵を描いていった
校庭の先にある建物の方から ....
乾 加津也さんのおすすめリスト(5083)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
タリサ、クミ- salco自由詩11*10-9-19
旗のもとで、- 月乃助自由詩15*10-9-19
無題- 豊島ケイ ...自由詩6*10-9-19
はずだけど- 砂木自由詩10+*10-9-19
スケッチ_1_(秋・永遠)- るか自由詩3*10-9-19
すこしあるこうか(3)- 吉岡ペペ ...自由詩610-9-19
ある日飲み屋で- 番田 自由詩310-9-19
メディウム- 真島正人自由詩1*10-9-19
不必要な話はしない- 佐々宝砂自由詩610-9-19
微熱- salco自由詩11*10-9-19
itchy- 黒い翼自由詩2*10-9-18
首に鈴を付けたジプシーの人魚- 板谷みき ...自由詩1*10-9-18
泣き虫はいません- ヨルノテ ...自由詩210-9-18
秋に- 小川 葉自由詩6*10-9-18
- はるな自由詩5+10-9-18
願い- 徘徊メガ ...自由詩210-9-18
駐車場- 松本 卓 ...自由詩210-9-17
お弁当- sio自由詩8*10-9-17
最後の薄い(未詩・独白)- プル式自由詩510-9-17
お母さんの右足- ゆるこ自由詩210-9-16
風になっても- 乱太郎自由詩12+*10-9-16
詩人たちの仕事- アラガイ ...自由詩8*10-9-16
異国の片隅- 番田 自由詩210-9-16
恋の終わり- トワ自由詩210-9-16
夏の終わりに- 朽木 裕自由詩2*10-9-16
ミズマッスル- ペポパン ...自由詩4*10-9-16
- 海月自由詩1+*10-9-16
ボヤッキーからの手紙- TAT自由詩2*10-9-15
お花畑- 吉岡ペペ ...自由詩510-9-15
黒板- たもつ自由詩910-9-15

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