貴方の声が
虫のように耳もとにささやき
私の皮膚を穿孔して
血管の中に染み込むと
私の血流はさざめき
体の奥に蝋燭を灯すのです
貴方のだらしのない頬杖も
まとわりつく体臭も
すべてが私 ....
ベランダを覆いつくすケヤキの枝に
キジバトの巣がある
朝六時
キジバトの鳴き声で眼が醒める

ジュウイチジニキテクダサイ
ジュウイチジニキテクダサイ

十一時に?
どこへ?

夢 ....
スーパーマリオカートというレースゲームの最後にはレインボーロードってステージがあって、まっ黒な宇宙空間みたいなところに浮かぶ七色の床の上、マリオたちが走ったりぴょんて跳ねたりするんだけど、ぼくはマリオ .... なんだろうね、つまり、ドーナッツの○の話しさ。○から見えるきみのめ。 めっ。どうしてやろうか、と。ぼくは、ずーっと○を○を、ドーナッツはフレンチクルーラー、くるくるめがまわる。どうしようか。ど .... 細く立ち上がる
灰に埋もれて
私は燃えていた

立脚という言葉が
これほど似合う場所があるだろうか
先人の燃え尽きた場所に、
亡骸に支えられて立っていた

例えば砂浜に埋めた足のよう ....
 暑さ厳しい夏を向こうに控えて
 君と聴くモーツァルトが今日は愉しい。
 無限の広がりをその音に託し、
 感情の極限を曝け出した楽曲達が
 この耳を刺激する。
 曇天が水滴を垂らすような ....
朝に 山の頂上にいる山吉様に祈る
大きな杉の木 細かな葉の揺れ
ただ 裏山に向かい手をたたき
深呼吸を 幾度か繰り返す

すって はいて
大きく両手を動かし 空気を循環
鳥が羽ばたくよう ....
湯の歌が激しく聞こえて来て
夕暮れに
東京渡辺銀行が破綻しました
ニーナの歌も聞こえてきます
締まった詩に成る予感に
母の田圃も駄目に成ります
何処からでしょうか
原始人でしょうか
激 ....
きんらんどんすの 帯しめながら 花嫁御寮は なぜ泣くのだろう 「花嫁人形」蕗谷 虹児

いんもらる
何故か密会が近くなるとよく雨がふりだした
小遣いがなくなる日を予感するよう ....
霧吹きのような雨はふかみどり

胸の奥まで吸い込んで

わたしは森になる

しばらくすれば

じゅうぶんに水を含み

耳を傾ける

彼らは

永遠を指し示すこと ....
わたしたちは小さな生き物です
(小さな生き物)
どの程度かというと
気にさわるほどの

空き缶の下 おっと
踏まないように ちょっと
たたらを踏む 
あなたのつま先にさしさわるほどの
 ....
珠を数えている。
腕に通された木目の珠を。

祖母が亡くなったとき 
父が握っていた大粒の珠を、
父が四角い小さな石塔になったとき 
母の手首に引っ掛かった数珠の珠を、
数えている。
 ....
世界を構成する元素はとげである
この物質的な世界において
物質とは必ずとげでなければならない
細長い円錐は無限に硬く
割れることも裂けることもない
人も木も鳥も花も
このとげの原子 ....
ここから
線香花火のように見えます
あの日
あなたが燃やした命

このまま
つづくわけがないと思う日々が
案の定
抜け落ちた日々

日々から日々が抜け落ちた日々は
日に日に遠くな ....
書かねばならない事
を 探して
言葉の海を泳いでいました
今の私に書ける事 
を 尋ねて
言葉の風に吹かれていました

波はさざめいて
私を弄び
風は追いつけない速さで
私を通過し ....
幼いころの古びた靴は
シャベルよりも
ずっと小さくて、
土遊びをしながら
泥だらけで夕暮れに沈んでいた。
永くて遠い春はすでに
まなざしの向こうにあって、

冬を越えるたび
軽くうな ....
花を育ててください
震災直後の喧騒のなか
被災地から届いたこの言葉に
まだうまく向き合えない

花を育てられない言い訳を探して
それを誰かのせいにして
形だけ怒れる言葉の毒に
無駄に時 ....
風が突っ走って往く
いつか追い越して往った風たちが また
地吹雪は踊る 白いベールを靡かせて
渦巻いては解かれ素早くさらわれる
終わりなく交わされる遠吠え 
異言の霊歌 あるいはレクイエム
 ....
蛇口が
みずうみにつながっているように
蜜柑は
五月の空へつながっている
かぐわしい白い花
まぶしい光に
雨だれに
ゆっくりと過ぎてゆく雲に

蜜柑をむくと
その皮は
しっとりと ....
たくさんのてのひらが、
胸のうちをなでてくる。
私はその愛撫のあたたかさに、
目がくらみ、
行くべき路を忘れてしまう。
たくさんのてが、
雨を耳にあびせた。
たくさんのてが、
子どもた ....
笑う 踊る 泣き叫ぶ
その どれもが
空の上にて 形成される

見上げれば 首が 痛むのに
見上げずには いられない
今しがた
羽根の こすれる 音がした

くねくね と しならせる ....
知的だね、と呼ばれてみたい宇宙人明日来るかもBOSS買いに

母ひとり、具だくさん

猫の手の嘘つき

周りますとも公転周期二万年意固地すぎますプラネットナイン

破瓜を超えても月ひと ....
     木々は裸に剥かれ冷たい風に
     枝先を震わせている
     白いベンチは錆ついて
     今はだれも座るものもない
     緑の葉が深呼吸を繰り返す
      ....
詩を書き始めたのは高校生の頃。
現代詩集という投稿サイトに狂ったように詩を書き続けた。
ドコモのimodeのせいで人生も狂った。
不満だけは人よりあった。未来はそれほどじゃなかった。
一攫 ....
ビニールテントのテラスから遮断された人と人
店の中でこじれる男女の恋愛騒動が綺麗に片付くころ
会社のやり方が気に入らない中間管理職同士のマグカップは 
同じ濃さの苦さで話をかき混ぜ 飲み干すこと ....
晴れた空が広がっているのは
誰かが空に感謝を投げたから
海がいつまでも青いのは
誰かが海に感謝を流したから
「ありがとう」は持続する響き
どこまで遠くへ行っても決して衰えない
 ....
安売りをしていたので
星をひとつ買った
命名権付きということで
相応しい名前を小一時間考え
以前飼っていた犬の名前をつけた

部屋の電気を消すと星は仄かに瞬いて
偽物みたいに綺麗だ ....
あなたの
あたまに
はなを
くっつけて
夏が
来た と
くちを
うごかす

あなたの
あたまに
くちを
くっつけて
かわいそう

くちを うごかす

かわいそう ....
  わたしは座る
  青空がゆれている
  かなしいという言葉がなぜか
  小さな虫みたいに空気をうめていく


  なつかしい歌を思いだして
  気持ちだけが静かになっていく
 ....

と言ったら


ビーチパラソルは無く
海の家も無く
砂だけがある浜を
海水パンツ一丁で
海水に突入していく

はずはなかった
私の出身地は山間で
山から切りだされた木を
 ....
乾 加津也さんのおすすめリスト(5083)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あな_二篇- 山人自由詩16*16-8-13
七月の忘れ物- たま自由詩16*16-7-24
重い身- さわ田マ ...自由詩4*16-7-22
なにも浮かばなすぎてこわい(阿ト理恵さんとズー連詩作)- ズー自由詩4*16-7-20
センコウ(ゴル投稿)- 高橋良幸自由詩4*16-7-15
峻厳- ヒヤシン ...自由詩7*16-7-13
羽呼吸- 砂木自由詩6*16-7-3
原始人(I)- 間村長自由詩1116-6-27
カンガエルなの青年- アラガイ ...自由詩3*16-3-30
休園日- 自由詩37*16-3-23
わたしたちは小さな- オイタル自由詩13*16-3-21
かぞえる- 為平 澪自由詩10*16-3-20
とげ- 葉leaf自由詩616-3-20
すべて- 竹森自由詩616-3-19
メモ- Lucy自由詩15*16-3-16
たんぽぽ花粉予報- りゅうの ...自由詩17*16-3-13
記念日だけではなく- 深水遊脚自由詩6*16-3-12
冬風人- ただのみ ...自由詩16*16-3-2
蜜柑をむく女- そらの珊 ...自由詩21*16-3-2
喝采- あおい満 ...自由詩12*16-2-28
わたしは_かわせみ- 藤鈴呼自由詩3*16-2-25
第九惑星_2016- たま自由詩17+*16-2-25
錆びたベンチ- 石田とわ自由詩13*16-2-22
忘れたことが多すぎるけど少し- 竜門勇気散文(批評 ...10*16-2-18
都女- 為平 澪自由詩10*16-2-1
感謝- 葉leaf自由詩1016-1-13
夕日- たもつ自由詩3515-8-1
ボタン- イシダユ ...自由詩815-7-14
青空- 草野春心自由詩615-7-12
夏、と言ったら、海- 村乃枯草自由詩14*15-7-12

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