線路というやつはなんだって
この直線的な箱を
ねじ曲げることなく
流していけるのだろう
緩やかに曲がってくクセして


ぼくは客車のぱさぱさとした手触りの赤い
キルトのようなベッドの上 ....
白い塔の表面を
カッターナイフで削ってみると
そこから
赤い血が滲んできたので
包帯を巻いてやった

それが正しいやりかたなのかどうかは
知らない

コンビニのゴミ箱に捨てられていた ....
                 100824






方違えが面倒なので
裏口から出て
裏道を通り
表門を閉めて居る振りをしていたら
ケータイが鳴ってすぐに切れる
 ....
会社で毎日のルーティーンワーク
すると
ぼくの肩を叩いた同僚が
ぼくを名前で呼ぶ
生きてきてから今まで
慣れ親しんだ響きじゃなく
初めて耳に飛び込んできた名前
驚いて振り返ると
 ....
美しすぎる貴方を
自分の躰の一部にしてしまおうと
よこしまな私は
咀嚼して貴方を消化した。
三十六歳児 
ランドセルを背負ったら
肩を脱臼した
自宅で昼間に一人でさ
三十六歳児
ランドセルを背負ったら
肩を脱臼して
人生初の119番さ
ランドセルを背負ったまま
救急搬送され ....
笑いたければ笑えばいいって
素敵な台詞をあなたが言うから
思い切り腹を抱えて笑ったんだけど
わたしってどうして殴られてるの?
どうして鼻を中心に殴られてるの?
正中線が人体の急所だってことは ....
この町じゃ烏は阿呆って鳴く











俺はダンジョンじゃ名の知れたはぐれ者の逃げないメタル








 ....
呑まないと
ねむりかたすら分からない
昨夜よりやや
多目に注げ
満たされないものは何か
一人分の静かな夜が
季節の終わりに問いかけてくる

それを孤独と呼ぶ人もいるけれど
一人でいることと孤独は異なると
何時か何かの文章に書いてありました

{引用 ....
文脈を無視して進む身勝手な言葉をぜんぶ君にあげます


寂しいと脳が足りないふりをする
抱かれたいのは骨の奥まで
ラブとラブのあいだに愛がある

なんだかそんな気がしてね
久しぶりに歩いてみた渋谷の街は
良い意味での乱雑さを失いつつあるようで
道玄坂下から円山町
色褪せたラブホの佇まいは老娼の厚化粧に ....
紫陽花

夏散らす 指を染めるは花の青 後ろ姿に残すまぼろし






白い朝 洗面台を伝う水 ブラックホールでさようなら




時雨

安定を保つだけ 唯そ ....
しょうせんし えんりきちかてき
心の闘いは水ブヨ
よきゅう おかた
双子の影は羽根
しゅー ゆあ
くびまない
1DKで二・二で夏鍋
くつろぎ感優先の部屋キャンプ
ポスト実家的居場所キープ感も満喫
甘美な真似事、擬似家族

風鈴も煮えそうな業火の責め苦に
パパ役(部屋主)エコ強調で一家激励 ....
どちらでもいいのかしらん
そう思ったときに
結果って出るものらしいです
お知らせがくるらしいです

つけ は月末にくるのですけど
払う気がなくてもくるのです
おぼえとけっていわれたら
 ....
百年も
経てば世界の
人口の
九割近くは
骨になってる






















 ....
空に月が照っている

世界はじぶんのこころだ

失意のとき

目に映るものたちが

励ましを感じさせてくれるなら

微笑んでいてくれるなら

きみの町にいま月は燃えているか
 ....
その夕刻は
果てなく寂しい金色でした

誰か、
いや、何かに
からめとられたような拙さが
その時ばかりは輝いて
どんなに小さな約束ごとでも
あなたにやさしい髪飾りとなって
わたしは長 ....
俺たちはもうそんなに遠くへは行くことができない
俺たちにはもうそんなに力が残ってはいないし
それにもうじゅうぶん遠くまで来てしまったから

石段を降りた水面の高さから
今度は二段昇った水の上 ....
時の価値を忘れてしまった代償に
時計しかない部屋へ閉じこもった
裏庭に咲いている白い花の名前を知らないから
切り捨てることの潔さを知ろうとすることで
丸くおさまると決めつけた

だから今、 ....
生きてるだけで
お腹すく
腹がすくから
物食べる
食べる物買う
金が要る
金が要るなら
働くこと
それができぬ
でくのぼう

そつなく
無理なく
抜け目なく
生きるため ....
少女はこともなげに言う

おばあちゃんがいなくなったら
私がしてあげる

老女は静かに笑う

いてもいなくなっても
あんたがやってくれるか

受け継がれるとは空気のよう
暑いなり ....
地球は
幾重にも柔らかな網に乗せられていて
その網を
揺らしたり波打たせたりする幾つもの手がある

重力波は
透明な魚たちの形をしていて
青い球を
つんつんつんつんしている

歳差 ....
夏空からのさそいは、
手にあまる 光りの束

私は私が赤く錆びてしまわないように
少しばかりいばった母親の顔になって
子供達の好きなパンを焼く
summer’s kitchen

女の ....
ノートに幹が
木陰が倒れる 転がる車をなくして
コインの葉から
水が転がり落ちていく 赤色の靴を
茶色がなびく なびきながら人が転がる
靴が倒れている 鳥と話しをしようと 飛んでいく

 ....
魚が 跳ね
池の周りに 津波ができる
白の波紋が 広がっていく
ブラックバスも 跳ね回って
尾びれが 水面に絵を描く

川面では カブトや
クワガタが 飛び交っていった
アブラゼミも  ....
どんな優しい言葉を連ねても
ぼくらは生命を奪い続けるしかないと思うと
赤黒い口がとても悲しくなる

ぼくはとても綺麗だったはずなのに
とても青かったはずなのに
どうしようもなく
汚れてし ....
遺影の視線は遠い
叔母は この荒れた庭の様相を
予想していただろうか。

二十年近く、庭の入口に置かれたままの
雨曝しの軽トラックの窓から
自生した花が突き出ていた。

自宅菜園の畑は ....
 
 
窓ガラスに
幼い指紋がついていた
指紋をめくると
それは昔の日記帳だった
歩道橋で終わっていた
日記の続きを書くために
歩道橋を最後まで渡り
階段を下りた
まだ小学生で
 ....
乾 加津也さんのおすすめリスト(5083)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
リトルナゴヤとカブトムシーズの冒険-1- 水町綜助自由詩7*10-8-25
スカイツリー- 大覚アキ ...自由詩410-8-25
予定通りに行くと- あおば自由詩6*10-8-25
偽者と本物- 寒雪自由詩110-8-25
薔薇を喰らう。- れもん自由詩310-8-25
人生- セガール ...自由詩210-8-25
人中- セガール ...自由詩210-8-25
この辺じゃ太陽を拝むにも金が要る- TAT自由詩2*10-8-24
まいにちまいにちぼくらはてっぱんの- TAT短歌6*10-8-24
眠れぬままに迎えた夜明け- ベンジャ ...自由詩3*10-8-24
眠れない夜の二首- 橘あまね短歌610-8-23
ラブソング- 恋月 ぴ ...自由詩18*10-8-23
淡色物- 青井とり自由詩210-8-23
ミズヨブヨ- 十二支蝶自由詩110-8-23
夏鍋- jin自由詩210-8-22
空の短冊- 朧月自由詩210-8-22
誰も気になんか留めてねぇってばよ- TAT短歌3*10-8-22
月は燃えているか- 吉岡ペペ ...自由詩1210-8-22
獅子座ものがたり- 千波 一 ...自由詩6*10-8-22
水の上の透明な駅- カワグチ ...自由詩1110-8-22
弱冷房- 中原 那 ...自由詩510-8-22
木偶の坊- シホ.N自由詩210-8-22
少女の手- 朧月自由詩410-8-21
さなかさかさまのさかなたち- 海里自由詩2*10-8-21
さくらんぼ- 月乃助自由詩14*10-8-21
ある靴の物語- 番田 自由詩210-8-21
ある田舎で- 番田 自由詩310-8-21
夏空- 紅糸自由詩2*10-8-20
手形- プテラノ ...自由詩410-8-20
エリーゼのために- たもつ自由詩2510-8-19

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170