こっから先ニューヨークだから金を払え











こっから先は有料だから木戸銭を投げろ










こっから先宇宙だ ....
だれかぼくに
長い手紙をくれまいか

すっぽり暗いすり鉢の空の底
吹雪のあけた だだっぴろい広場に
まんべんなく雪は敷き詰められて
だれかが夕暮れの紅いろうそくを吹き消す
すると
取り ....
両腕を失ってうしなうもの
ギターをかき鳴らすこと
新しい服にそでを通すこと
愛撫

両脚を失ってうしなうもの
休日の足の指の爪切り
じだんだを踏むこと
スキップ

手足を奪われ ....
彼の名は確か太郎といった
そうではないかもしれない
宏だったかもしれない
武だったかもしれない
なんにせよ
平凡でいい名前だった
そんな気がする

彼は足が速かった
かけっこをすれば ....
その痩せた枝に忍び寄る風は音もなく
尖端に震えている明日 けれど確かな鼓動のように
その鼻筋に流れる涙はかなしみではなく
指をのばし拭い去ればただ あたたかな頬のぬくみ


僕は地に立って ....
車に乗って
通勤をしていて
最近は下半身を
意識する事が
少なくなってきた
歩くとか走るとか
多く、なかったのに
下半身が家出しました

お風呂に入っていて
何かの昆虫のような足を ....
コンクリートで作られたドーム型のベンチがぽつり

中に入りしばしの休息を…

見渡せば 無数の言葉

思い浮かんだのは ネット世界

見慣れた言葉の羅列

ほかに や ....
在り得ぬ場所を記述するために
一本の樹木のてっぺんにのぼり
上昇するもの 落下するもの を
確認しなければならない。  
(ときに鷹は天に向かって堕ちるから)より多くの
生物の鼓動を 聞き耳 ....
ぐるぐる回転するジェットコースターに乗るデブに
かかる力をFとすると

F=mv2/r−μN−f
(m:デブの質量、v:ジェットコースターの回転速度、r:ジェットコースターの回転半径、μ:デブ ....
○が□に惚れたのは

とても嵐の午後でした。
大きな嵐が横切った
山を越えて谷を越え
川を跨いで横切った。
嵐は朝から走っていたが
なぜか□は電車に乗って
○のいる図書館に
ビニール ....
不気味な嘔吐に ばっこの火
ぬくもりの器に膜の壁を劈く
なめてくれい のうみそを

自由の上 画面の裏
髪が抜けてゆく

恙無いとろりとしたのどを
刺していくのは吐く息の熟み

ナ ....
かなしいと つぶやいたはずの くちびるが
さびしいと きこえてしまいそうな よる

しずけさは するどい はもののかたちをして
よわいわたしの かんじょうを なぞる

けれど ふるえるゆび ....
{引用=
氷解する
ゆるやかな原理
欲求にも
愛という仮説を立ててみる
、と
広がってゆく
小さな波紋
私は岸辺から素足を引いて
身をかたくする

むきだしの音
やさしい情動の ....
 くらやみに ふ  っと横切りマス
 それはスルメを食べ過ぎて下痢をした
 静かな週末の夜です
 浮遊の ふ かと思いましたが
 音符の賑やかな 譜 であるのかもし ....
らんるを
ぼろと
よぶことすら知らず
無知のままにあって
自己顕示欲はつよいという
おんなが
しきんきょりにいると
めいわく
ちきゅうかんきょうにとって
めいわく
CO2とかだすか ....
こどもたちと
お母さんは
羽を伸ばして
ゆったりと幸せな気分で
一日を過ごしている

その姿は
昨日までとは
明らかに違う一家団欒
あなたが
この指の届かないところにいるから

 ....
ここには海がないのです
人をあざける海鳥たちの鳴き声のかわりに
杉森をこごえさす雪の白さが
躊躇いもせずに町をみたしている

知らないもの同士が連れ添うような
紅茶のカップを二つ温めながら ....
電気をつけなくても明るい部屋に
慰められても暗い私がいる

朝の庭に
知らない鳥とカラスがいる
春の鳥じゃないカラスは
なじみのない春の鳥と
並ばず探し物をしている

こんにちは と ....
何でもない毎日を また流れ出ていく
思う 何かをしようとしているとき
おもしろい それは
楽しいのだろうと 私は 思っている
楽しくないことは 霧の向こうにある
今日は 何もかもが綺麗に ....
「泣かないで」
と、電話がくる
夕方の間違い電話で
迷惑ですよ
「泣きません」
と、電話をして
間違い電話よ
そういう暗号で
命令を下すのですか

ひがしずむ
から、つちにしずむ ....
人差指の腹を噛む

ある痛みを他の痛みに置き換えるのは
人が持つ特技なのかもしれない

レモンをかじる

酸っぱくて涙がこぼれてくる
その涙は瞳から流れてきているのに

何となく軽 ....
初めてあいさつに行ったあの日 
「箸にも棒にも引っ掛からん奴だ!」
と言われ互いにテーブルを平手で叩いた 
嫁さんの父さんが 

同居を始めて数日後 
仕事から帰り 
下の階で勉強する僕 ....
{引用=主にフリップ殿下に捧ぐ}
玩具の電車を片手にドテドテと
今年3才の子供が走り回っている
「キングコングだど!」
世界中に宣言すると
最寄りのエムパイア・
   ステヱト・ビルヂング ....
霧の音を
水の音が割り
沈む虹を追う
流れない冬ばかりを
追う



ゆうるりとうすいまばたきが
冬の窓をすぎてゆく
内と外は
眠りながら見つめあう


火 ....
出かけようとして出かけられなかった朝に
ひとりの女性の顛末を知る

喩えようのない過去の行状
足跡の是非はともかくとして
不治の病に長らく臥していたとのこと

病棟の小窓に映す時代の移ろ ....
瞳が心の窓なら

声は心の 色
だろうか

その大きさで
ささやきで
吐息で

微妙なトーンで
心の位置が
感じとれる

かんちがいだった

わかっていないのは
あたし ....
日差しのない日に眠りに落ちていくのは何故だろう
一体 誰なのだろう 俺は
流れていく日の中で 風の流れる
そこで 様々なことを考えている


もみ消されていくものたちの中で
俺はいっ ....
時間がわたしを撫でたので
わたしはおとなになった
なにかをきめるたびに
時間がわたしを撫でたので

でも
なぜだろう
男の手が撫でると
すこし
子どもに戻る
そまつなといき
わたしは
うちすてられた
てをほどく
あぶく
とぎれ
やわらかなみず
そっと
くちて
みなそこ
虐待は白血球のようにアザやかにみちていた


青白いわたしの細すぎる指にきろくする
愛とか欲とか血管とか
月をみつめすぎて焦げた両目のおくは、宇宙が夢中に現実をみている
――アザやかな、青 ....
乾 加津也さんのおすすめリスト(5083)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
禁忌ってんなら禁じてみせろ- TAT自由詩2*11-2-10
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ジョニー- シホ.N自由詩311-2-10
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お父さん- 花形新次自由詩6*11-2-8
水仙の惑い- 月乃助自由詩23*11-2-8
知らない鳥- 朧月自由詩211-2-8
トレイン- 番田 自由詩211-2-8
埋葬地- ズー自由詩3*11-2-8
「レモン」- ベンジャ ...自由詩4*11-2-7
甘酒の味_- 服部 剛自由詩411-2-7
金玉あるいは男根の家政学的考察- salco自由詩5*11-2-7
冬へ_夜へ- 木立 悟自由詩1311-2-7
顛末のひと- 恋月 ぴ ...自由詩22+*11-2-7
- 森の猫自由詩8*11-2-7
マス- 番田 自由詩411-2-7
- はるな自由詩211-2-7
水底- 自由詩111-2-6
青白いプール- usoni自由詩5*11-2-6

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