見下ろしていた
窓からノスタルジアになる前の   笑み と 涙




眺めていた
改めて見ると、目新しくも見えた   見慣れた すべて  






 ....
好き という気持ちは

天使ではなく
悪魔が運んでくるのかもしれない

この胸の痛みは
鎌状の針で
突かれているからだ

思いもつかない
衝動も

悪魔とは
悪さと書くが
 ....
ある日

少年は少女に
プロポーズした

少女は
照れながら
コクリとうなずいた

少年は困ってしまった
勇気を出して言ってはみたものの

けっこんするにはどうしたらいいの?
 ....
あなたという詩集を読む
ページをめくるごとに
あなたは姿を変える
それは紛れもなくあなただ

湖面に張った氷の下で
微かにあなたの体温を感じている
あなたはぼくをぎりぎりまで追い詰める
 ....
さびしいのに

さびしいふりすんな

さびしいのに

さびしいとか言うな


思い出

メルヘン

傷つき

通りすぎ


さびしいのに

さびしいふりすんな
 ....
それは
私の内側を
蝕んで

赤黒い
蕾を
つけるため

脈打つ
心臓に
まとわりついて

不安と
恐怖の
花を咲かすため

頭蓋骨の
隙間から
中に入って

 ....
この緑色の液体を飲みなさい
毒は入っていなくてよ
揉み解した葉っぱを干からびさせた物を
お湯にひたして体液を抜き出したのよ
人間は森から離れてしまったから
植物液を飲まないと
魂なき野 ....
たぶん、枯葉を踏んで
(小気味良いステップで)
たぶん、あなたの森を歩く


あなたの匂いがする森は
いつかどこかで歩いた道
頬を寄せると風が囁く


おはなしをしよう
ブランケ ....
そらを見ている
木曜日
ふとんにすわって
見ている

窓枠のほこりが
すこしひかって
あちら側では
木曜日が
ちゃくちゃくとすすんでゆく
              夜空にグラスかかげれば
              茄子紺のよる揺らいでる
              氷の隙間で三日月泳ぎ
              する ....
去ってゆく
風は肺に染み渡り
)おちていた
いまは隠れて
みなし児を見つめた満月がね
冷たいから
(すやすや)と、思い詰めれば眠れないだろう
)静かな夜
ぬくもりを知らずに ....
シンダラソウ シンダラソウ
しんだら草が生えて来て
静かに冷たくなるばかり
こわばりそこに在るばかり
まだらに染み出で色変わり
シンダラソウ シンダラソウ
しんだら草が生えたらば
焼き場 ....
宇宙に音は無いという
完全な円は無いという
止まない雨は無いという
晴れない闇は無いという

今まで聞いてきた薀蓄や格言を
暇に任せて思い返していたら
不意に、頭が緑の劇物になり
猛烈 ....
何故なんだ、と詰った僕を
何故でしょう、と担ぐ君
当然僕は逆上し
そんな僕の態度に当然君は困惑し
それが益々不愉快で僕は怒り
それが益々不可解で君もまた


押し合い圧し合い水掛け合い ....
このからだは小さすぎるから
わたしの心はきゅうきゅうに詰められて
ときどききりきりと痛む

心は納まりきらない
だから悲しみが涙に変わって
あふれてゆく

あふれたあとの乾燥したこころ ....
うすっぺらな
アスファルトを剥したら
今も蘇る
ブリキの街
白く錆びた娼婦の肌が
うすい庇の影に
やさしく溶けて
ぼくを呼ぶ


はだか電球ひとつ
布巻き電線が這う天井
タイル ....
流れ着いた言葉たちは
ただ静かに 集う

そこは
言葉の渚
私はじっと佇んでいた

寄る辺ない 潮騒
波打ち際の 白い泡
? 

玄関扉を開け左壁面 家で一番大きな鏡がある。
その鏡は 不可能な空間ではないが、出入りする者の体全体を映すだけでなく、家全体を裏返す。

鏡の中に空間があるのだが、その空間に誰かが住 ....
受話器を上げる瞬間と置いた後の数分間。

切なくなるのは

なぜだろう。




切手まで貼った手紙を捨ててしまったのは

なぜだろう。



あんなに楽しそうに笑ってる ....
             

             魂の在りかをやっと
             さがしあて
             もう少し生きてみたいと
              ....
今年も
だるま収め所に
だるまを捨てに行く
よかった
捨てられるのが
自分じゃなくって
そんな気持ちで
右目を書き入れた
だるまが
転んだまま
起き上がらない
ひとは記憶を捏造しながら生きている。あそこにいたはずの僕は、ここにいる僕の記憶の中で生きていて、かつ、ひとの記憶の中ではいなくなっていた。人の記憶を僕は記憶できない。記憶には、記憶の代替不可能性が付き .... 生真面目な絆の国の小市民の仮面

の下には

逃げ足だけが速いご立派な大人の仮面

の下には

空気より希薄な辛うじて世帯主の仮面

の下には

コップ1杯でクダを巻ける安 ....
ふゆ
ただひとりの


さまざまないろ
さまざまなひかり
ついばむひと おもいはらはら ゆびおり消えて
積もり
かさなり
かけひき
そしらぬ目をし
つまさき立ち からころり つち ....
ただよう雲
なびく風
うなだれる向日葵
生きているよ 
話しかけられた気がして

ただようぼく
なびくぼく
うなだれるぼく
生きているか
軽く肩をたたかれた気がして

地平 ....
ジューネンくらい前の詩とかが書いてあるノートを引っ張り出す
そう言えば君はこの「とか」の用法のレポートを書くと言っていたね
そのウチの何冊かはよくわかんない奴に捨てられたらしい
よくわかん ....
寒くなれ
痛いほど寒くなれ
凍れば凍るほど
僕は強くなる
霜柱

一晩かかって
地面を持ち上げる
どうしてそんなことを
するのかって
そんなこと聞かれても
実際のところ
わから ....
 

           静まり返った昼下がり
           猫は店先の陽だまりで
           金魚は薄くらがりの水槽で
           うたた寝をする

   ....
人の抜け殻を集める男は

人が集まる観光地や駅の周辺をうろうろして

うっかり落としてしまった抜け殻や

ふと自分の人生に疑問を感じ脱いで畳んで置いてある抜け殻や

もうこのままでは生 ....
帰宅して

いのちを祈る

心に座る

道のうえ

月がまんまる

夜に座る


砂漠いろの黄色い天体

幸福が明るく焦げている

ああ孤独って可笑しい


帰 ....
乾 加津也さんのおすすめリスト(5083)
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いのちを祈る- 吉岡ペペ ...自由詩7*12-1-10

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