書きたいと
ひたすらに願うゆうべに眠る
ことばは
季節を持っていて
と同時に時間も持っている
私はいつも
それらを扱いきれず手放してしまう

夏、は早朝に海に向かって走っている
そう ....

水切り
波紋
跳ねて
ちゃぽん
水から砂に
立ち位置
やや沈む
足首まで砂
だから
靴に砂
後で掻きだす
手で砂
太陽に奉げてから
砂な地面に
奉げた砂
落とす
 ....
              110701



ありふれた放射性同位元素を探し
地球を三周くらいした後に
原始人の顔をした博士が暖簾を潜って入ってきたときに
味噌ラーメンを啜ってい ....
心の底まで 
冷え切るようだ
拭いて流して
立ち上がったら
泪が思わず
わいてきて
情けなくなるのさ
今年44の
俺だから
TOTOに一つ
便座に一つ
デカイケツが
はみ出て付 ....
  歩きたい
  ひとつひとつ
  言葉を知っていきたい
  赤ん坊はいつか子どもになった



  遊びたい
  唄いながら
  どこまでも駆けていきたい
  子どもはい ....
梅雨の季節に君に遭い
雨の中の紫陽花に君をみた
幾重にも重ねた肺胞の中に
君はすべてを吸い取って
僕は君の吐息の中に埋もれた

暑い夏が来て
君の髪から砂粒がさらさら流れ
僕の耳に入り ....
君が教えてくれた
僕はねじれていると
苦しそうに身をよじる
君の姿は

細いけど強いもじ
いっぽんのもじ

人はひとり苦しんで
ねじれてゆくうち
いっぽんのもじになり
想いを奏で ....
暇だったので詩でも書こうと思った
寝付けないのでなんとなくキーボードを叩いてみようと思った
なんとなく体が気だるいので興味の無いテニスの試合なんかをそのままテレビで流しながら

それだけでなん ....
  ある日の授業で先生が言った
  宇宙を暗唱してください



  興奮したように
  エントロピーやら引力やら
  べらべらと捲くしたてた委員長は
  廊下に立たされた
 ....



明るすぎる崖
やけに落ち着いた たたずまいで立つ
青すぎる空が 海の照り返しで
光が私に立ち上ってくる


憎悪 わたしの憎悪
おもいだせない
憎悪から ここまで ....
靴はかるくて
空は青色
人もまばらな
枯れた海辺で

飴玉がわりの太陽を
半分こして舐めながら
横切る不幸を指差して

かなしい色を
指にともして
柔らかい絵を
ふたりで描 ....

朝九時にニコライ堂を右手に見
下りる坂の街路樹は
銀杏のくせに輝く緑


靖国通が
花満開だなんて
だれが信じるものだろうか
でも事実なのだから


湿気の多いビル ....
すぐ気づいても
遠ざかる距離が悲しくて
どこにあるって確信があった
なのに
その確信もプラスチックの虹玉のように
くしゃくしゃとしぼみ
ちっぽけな捨てられるガムみたいな
塊になってしまう ....
自動世界の歪みに落ち窪んで漏電
浮遊する未浄化のたましいたちが天井に残す曲線は
首吊り縄の正確な模写のようだ
水面の波紋のようないのちの明滅
電気仕掛けとおなじ ....
□衝動
 にきび 待機 わたし 廃棄 さすが 宇宙 ほんと コロしたい

 ときに 衝動 レモン 齧る ムシが 居たら あっさり 死にたい

 ウソを つかず 生活し ていると あなた  ....
私が見ている風景は
きっとここには無いのかもしれない
そして ぼんやりと時の中を流れていく 
流れる風景を 私は見た 


鳥が鳴いている
遥か彼方に見えてきた 風景の中で
私 ....
生き抜く
という仕事をわたしはしている
鳥の絞め方は昔他人のばあちゃんに習った気がするが
怖くて見てなかったから
そうチャリンコの乗り方も習得遅れの臆病者

あなた
生きてたでしょ
わ ....
サラは低所得者用の公営住宅に住んでいる
ある日、軒下にコガタスズメバチの巣ができていた
トックリ状の形をしていて
入口が長く下に向かって伸びている
サラには就学前の二人の娘がいた
年 ....
 
 
ビルの隣にビルが立っていた。
ひどく咳き込んでいた。
ビルは私に煙草を請うた。
煙草は吸わないのでその旨を告げた。
ビルの隣に建っているビルに入った。
壁の薄汚れたビルだった。
 ....
悲しむを一緒に感じたなら
それを足場に踏ん張れる。
その上に積む 悲しむの在り様は
枝葉末節まで合わせなくていい。
それでも
土壌になってるはずの気持ちは
一緒に探れる。
探りつつも生ま ....
小学校の卒業式の日、
担任の梶原先生が「白い花が咲いてた」という歌を歌ってくれた。
大きな顔をした恐い先生、歌の声は低くて優しかった。
ふだん怒ると顔が真っ赤になったけど、歌ってる顔も真っ赤 ....
お面屋さんを通り過ぎた

額の左側にドラえもんをつけた真っ赤な頬のアンパンマンは

ひょっとこみたいな顔で

指をくわえて林檎飴に見とれている


 +


浴衣については一言 ....
  仕事をおえ
  歩む家路の安らかさ
  大切な人とともに食べる
  白米のしぜんな旨さ



  簡単に愛してよ
  行間にひそませた
  なんやかんやはいらない

 ....
夜の空にかかる大きな河を
私はまだ肉眼で見たことが
ないのです

日常生活の光は
私に空を見ることなど
許してはくれない

私が疲れて眠っている間に
胸の奥から生まれてきた
誰にも ....
青春が蘇り
ファーストキッスの味
すっぱくて甘い
手をつないで

空を見上げれば
イッツアブルースカイ
何も怖いものはない。
発想は自由に

秘密だよ
だれにも
言っちゃ
だ ....
 さあ みんなで、殺すぞコノヤロ
 てめえらまとめて、踊りましょ


 みんなで歌えば、死ね糞バカ
 アホ過ぎワロタw、笑顔の花が咲きほこる


 ランララ あなた ....
眠くなって
土の毛布を被り
静かに横たわるきみの
物言わぬ墓石の前で
祈りを捧げる
すっかり春が過ぎてしまって
もう暑いくらいで
着ていたシャツの袖を捲り上げて
それでも額にに ....
1.社会


  職場に社会があり
  学校に社会がある
  家庭に
  託児所に
  公園に社会がある

{引用= 夕餉の時間
 うつろなサイレンとともに
 社会の ....
今年初めての茄子が採れたので
お義父さんが好きだった
茄子味噌炒めを作ってみました

だけど、いつまでも残っています
冷蔵庫には
茄子一本分の茄子味噌炒めが
ぽつん、と

美味しくな ....
乾いた草が舌の上を這い
取り出せずに残ったものが
息を潜めてうずくまる
理解している
彼らはやがてそこで死ぬ

指先にこの身体を切り開くちからがあったなら
腐敗を免れたかもしれな ....
乾 加津也さんのおすすめリスト(5083)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
この夏、このゆうべ- かんな自由詩6*11-7-1
目の前から足元そして中- 秋也自由詩211-7-1
誰も貴方を呼ばない- あおば自由詩10*11-7-1
便座に付いた物語- 花形新次自由詩4*11-6-30
願い- 草野春心自由詩3*11-6-30
秋風- 山人自由詩11*11-6-30
ひとはねじれた線になって- 朧月自由詩311-6-30
例えばこんなふうに- 只野亜峰自由詩211-6-30
- 草野春心自由詩7*11-6-29
- るるりら自由詩9*11-6-28
空は青色- はるな自由詩411-6-28
初夏の神田の六つの詩- ……とあ ...自由詩13*11-6-28
忘れ物- 真坂木自由詩611-6-28
邪魔にならないところに放っておいてくれ- ホロウ・ ...自由詩5*11-6-28
衝動、抑えて、微笑、- c自由詩3*11-6-28
私の出るときの中から- 番田 自由詩211-6-28
生き抜く- 田園自由詩211-6-28
サラとスズメバチ- たもつ自由詩1011-6-27
ビルのこと- たもつ自由詩411-6-26
そうしよう。- 電灯虫自由詩6*11-6-26
白い花- yo-yo自由詩6*11-6-26
祭り囃子- 村上 和自由詩811-6-26
かんたんに- 草野春心自由詩6*11-6-26
ミルキーウェイ- 三条麗菜自由詩6*11-6-26
弾ける水滴- ペポパン ...自由詩3*11-6-25
_X感覚W観_(えっくす感覚ダブリュ—観)- ヨルノテ ...自由詩311-6-25
祈りの在り処- 寒雪自由詩311-6-25
思想シーソー- 草野春心自由詩711-6-25
茄子味噌炒め- 小原あき自由詩12*11-6-24
残滓- ゆえ自由詩3*11-6-24

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