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正義はきみの中にはない。もちろんぼくの中にも。それは空にかかっているが遠くではないいつも宙を漂っているがすぐ近くにあるのだ。見ようとすればいつでも見えるのだがきみは見ようとしないなぜなら ....
じゃらじゃらと指があそんでる
手のひらをすべる舟でゆく
月のない 
だけど明るい砂の上



大切なものがさらさらと
くびれた小瓶に流れこむ
オールを漕いで 砂を ....
存在するならば

奇跡さえ信じられよう
 
 
 
帰りのバスの中で
母と娘と思しき二人が
楽しそうに童謡を歌っている
曲名も忘れてしまったし
所々歌詞も覚えていないけれど
一緒に声を出さずに歌ってみる
 
他に何もない停留所 ....
 
 
この街の
いたるところにかけられた
モザイクを撤去する
工事がはじまっている

モザイクがかかっていた
懐かしい街並は
高層マンションに立て直され
その中の暮らしは
モザ ....
「あのね、

から物語は始まり、
彼女は電話をきったのです。
金木犀の香りの詰まった壜に、あなたの名前を書いてる、
「か・こ」

シャーレに
なつかしい-あなた
あたらしい-わた ....
珍しい駅で降りた。

どこかくたびれた地下道を歩く。

忙しないOLとすれ違う。

看板で地理を確認する。

慣れてない階段を登る。

ネオンや街灯の少ない地上が広がった。

 ....
 
 
マリアナ海溝の深さに目が覚めてしまったので
朝刊を配りに出かける僕の毎日が
あちらこちらから、それは誰の所為でもないけれど
くの字や、みの字になって寝ている家族の
まぶたが開いてそ ....
{引用=
創造妊娠   よもやま野原

病院の二階の窓は三つとも開いていて、そこへ飛び込めばはらいたは治るかもしれなかったし痛い思いをさせるたくさんの穴を塞いでくれるかもしれなかった。息をするた ....
人を脅したり騙したり物を盗んだりして
ゼロハリバートンのアタッシュケースに現ナマを詰め込んで
北に向かう夜行列車に乗るイメージを抱いている
関東を抜けて東北を越えてもっと遠くへ
トンネルを抜け ....
腹実る夕暮れと
秋に焼かれる日は
何枚かに下ろされる日です
それは何でもない日のことらしいです

南下してきた陳列を
剥ぎ取ってしまえば
口口に言う
あの子の脚は
絶妙なのだと

 ....
 
 
いつもの帰り道を
いつものように歩いていると
知らない道を歩いている
どこかから寝息が聞こえるので
誰かの夢の中だとわかる
寝息を頼りに知らない道を歩いていくと
知らない家にた ....
 
 年の瀬も押し詰まった一日の終わり、僕は故郷のあ
る地方都市で、レイトショーのチケットを買った。ビ
ロード張りの椅子の上で二時間余りを過ごした後、映
画館から外へ出てみれば、夜空からみぞれ ....
漁村の上空には
薄墨を流した
空が広がる
風つよく
斜めに傾く
松はつらく
ゆられている
歩調をゆるめ
この白灰色の村
確かにあるはずの
日常を
一歩ずつ
踏み潰してゆく
お ....
伯父は
酒に酔うといつも僕を責めたて

僕も内心で怒りながらそれらを無視し続けた

伯父は僕の生き方が気に食わなかったし
僕が内気で口数の少ないことが更に腹を立てた

あるとき伯父は
 ....
こことはちがうどこかで
わたしとはちがうだれか
いまとはちがういつかに
わたしのことをおもっていた

そんな想像するたびに
生きているの退屈になる
今日すれちがった友人より
ずっと近く ....
ハレヤカな日は
ハレルヤ
アレルヤ

金も地位も無くし
しょんぼりしていた
マイダーリン

人間性同様
みるみる
ちっちゃくなった

うなだれた彼を
洗濯バサミでつまんで
 ....
一輪のバラは
永遠のものとなった。
水も栄養もいらない。
枯れる事を知らない。

金があるとろくな事をしない
車内で煉炭を炊いた
亡くなる4日前に会った。
もう助けられないと思った。
 ....
水は重く、水は重く
地に深く沈みこんでいる

岩陰に臍のように窪んだ一角
降り井戸の底の暗がりに残された一匹の
赤い鎧を着た魚
地の底よりふたたび湧き出してくるものを
みつめる黒 ....
        埃っぽいよね


             埃っぽいよね


      埃っぽいよね    埃っぽいよね



           埃っぽいよね

     ....
台湾うそつき兄弟へ

ちぎられふりつもるトイレットペイパアは、むこう水によわいみたいです。
雪なのにもどきだからか、扇風機がともだちです。ときどき、あまりにかるすぎていなくなるみたいですね。まっくらの ....
野分も過ぎれば
盆水は枯れ
鬼灯なる火祭り朧
無月に揺れた
石蕗が送り火
窓/渋柿に染まり
偲ぶ風花
季節は移ろい
滞るままに
連おもう携帯の

いつか
あの山の ....
私は馬を買って家に帰る この長い道のりで
遠くを見ている 砂漠が夢の中であるかのように 私には思えた
幻を流れた ぼんやりと街を忘れて
様々な 何らかの物語をじっと遠くに頭で考えこんで
そ ....
愛こそ全てだとか何だとか
よくわかりもしねー情報を耳から流し込んできたけれど
結局は世の中で一番強いのは現金じゃん
みたいな話をして
親を泣かせるのは親不孝なんだろうか
綺麗事で飯喰えるなら ....
ブヨブヨな意気地を腐った体とギガだせー服で包み
指先大の仮想世界で王様やってるチンカス野郎と違って
原寸大の実社会で膂力を持て余す益荒男にとっちゃ
徴兵制もねえユルユルまんこみてーな日本は窮屈極 ....
{引用=











ぼくがはじめてきみになかだしをしたよる
ぼくのなかのぼくはほとんどしんだ





額からこぼれ落ちてくる
角を拾い集めて
 ....
ボタン
押す
みたいに
泣くんだ

指に
十字架が
横倒しに
なって
彫られてる

おたんじょうび
おめでとうって
いわれるの
いやか

おたんじょうび
おめでとうっ ....
だけど
急にボールが来たら
ヤナギサワじゃなくったって
とんでもない方向に
シュートもするもんだよ
ねえ、
才能のない
ぼくやきみやきみよ


あの日
横断歩道で
あの子にニッ ....
参列者たちの白菊が

たどたどしく棺のなかに置かれてゆく

係の女がさいご

華やかいろの献花で棺をあふれさせる

そしてそこにふたを載せた


いちばん気掛かりだったのは

 ....
あたまがわるいから なんていえばいいかわからない
ただあのときなんにもしないまま 立ったまま落ちた

かわのように流れてて くらくて かすんでいて
おおきなこころはおとのせいで毒になった

 ....
乾 加津也さんのおすすめリスト(5083)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- Giton自由詩3*10-10-19
砂の歌- あすくれ ...自由詩9*10-10-19
光彩の露- 徘徊メガ ...自由詩410-10-18
喫煙- たもつ自由詩810-10-18
モザイク- 小川 葉自由詩510-10-18
理科室/わたし- 桐谷隼斗自由詩410-10-18
You_may_know- さつき自由詩210-10-17
朝刊配り- たもつ自由詩310-10-17
創造妊娠- 佐藤真夏自由詩5*10-10-17
真冬の夜行列車に乗って- 虹村 凌自由詩3*10-10-17
あいさつぶん- りこ自由詩6*10-10-16
寝息- 小川 葉自由詩510-10-16
初雪- 佐倉 潮自由詩310-10-16
風へ消えた- 塩崎みあ ...自由詩5*10-10-16
- Porter自由詩710-10-16
いつかどこかのだれかさん- カナシミ ...自由詩110-10-15
マイリトルフリークス- ハイドパ ...自由詩2*10-10-15
遊びは人間をダメにする- ペポパン ...自由詩3*10-10-15
井泉- 楽恵自由詩13*10-10-15
エコひいき- 鵜飼千代 ...自由詩10*10-10-15
台湾映画[Orzボーイズ!]のうそつき兄弟に捧げ詩- 阿ト理恵自由詩310-10-15
かがり火- アラガイ ...自由詩9*10-10-15
家路- 番田 自由詩2*10-10-15
馬鹿が見る- 虹村 凌自由詩3*10-10-15
殺しの法悦- salco自由詩5*10-10-15
Nv0iceTと罪のないアヒル- 石田 圭 ...自由詩2910-10-14
リー- イシダユ ...自由詩410-10-14
QBK- はだいろ自由詩210-10-14
花のゆくえ- 吉岡ペペ ...自由詩210-10-14
おと- 十二支蝶自由詩210-10-14

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