しずかな場所へきた

きりんがいたので声をかけると
一瞥し
首を振り 遠くを見つめ返事はかえってこなかった

遠くに子豚がいたので
声をかけてみると
子豚ではなくきりんが返事をした ....
  人の怒り
  兎の悲しみ
  牛の痛み
  マンモスの憂い
  ゾウリムシの儚み
  蠍の板ばさみ
  イソギンチャクの絶望
  カワウソの焦燥
  蝮の煩悩
  ウォンバッ ....
生きる事、それが日々を告白する事ならば
僕は日々を生きている
そう考えていいのですか、先生
あなたの言葉が思い出せないのです
あなたの言葉がわからないのです
先生
あなたは裏切 ....
あの娘は日傘をさして

ビタミン剤が頼りで

シミが増えたなんて

いつもひとりで騒いでいます。



おまじないが大好き

神様は友達で

毒林檎を握りしめて

そっ ....
娘が誕生日にプレゼントをくれた
そういえば
最近娘とは会話もしていなかった

細長い化粧箱

包装紙をやぶいて中を見ると
ドライバーが一本入っていた

私がそれを手にするのを確認する ....
うなぎを食べた

隣のひともうなぎを食べていて

少し泥臭いと呟いていた



このひととうなぎは 少し泥臭い関係なのだと思った



今日はうなぎを食べたし

ま ....
ゴリラーマンに似た男が言ってたけど











桜がなんであんなに ....
六本木一丁目の駅から、
スペイン坂をのぼり、
それから、
桜坂へ向かう歩道橋で、
夜桜のまっただなかに。
ぼくは、
何度目かの、
デートとなる、その37歳の女の人と、
オープンテラ ....
言葉
声に出されることはなく
音として空気を震わせることもない
そんな言葉が積み重なって行く
届けたい誰かが
息をしているのはどこか
いくら探しても見当もつかない
空の下でくるくると踊る ....
自由をとんでいた翼が
はねをすぼめ
きゅうに
従順をはばたこうとするころ

鬼は
だれもいない
うす桃色の桜のかげで
ほねを囓っている

食い散らかされた青空のかなた
はらはらと ....
遠くへ出かける
としたら
薄いピンクの
窓一枚に
はさまれた陽による
それとも
奥へ奥へとこもるの
かしら
ガラガラあけた
かなたは透明
いきをひそめている
かしら
陽はそこを ....
まだおさない はるが
ちいさくわらうたびに つぼみがひらく
そうやって くりかえされてきた おなじことが
まったくおなじでないことに きづく
それは まだおさない はるの
そんな おさなさの ....
 おでこをたたくとボーンと
 骨の鳴る参観日
 はまちとブリの間を通る路地を抜けるボンジュール
 せせこましくもリレーをするのに
 わたしの町ではバトンの替わりに
 ....
如何に儚き
如何に虚しいのか
生命は

如何に傲り高き
如何に気まぐれか
大地は

靄の立ち昇りては
また消え失するが如く
我らの生命も斯くて在りなん
とくと見よかし

ざわ ....
さくらのつぼみが
ぽつぽつ
ほころびるころ
わたしは いつも
ひとつだけ
かみさまに
ねがいごとをします

たいせつな たいせつなおねがいをするのに
よこになったまんまで
ごめん ....
潜み、また
ここで、
断絶した線路の、先

なかった、ここでまた、いいえ、
いいえ、水が
漏れていたの、ここで、
潜み、また、

尖っているもの、行け、
見て、しろ、
できな ....
眠っていると、起きたくなる
起きていると、死にたくなる
死にたくなると、活動したくなる

音楽をきいていると、旅に出たくなる
旅に出ると、家を持ちたくなる
家を持ちたくなると、乞食になりた ....
あなたの弱さもズルさも汚さも情けなさもだらしなさもズボラさも
全部抱きしめてあげる。
道に倒れて
吐かれながら
からまれたことが
ありますか

みんな知ってるとは思うけど
酔っ払いは
やさしい人好しじゃありません

オエッ!とするたび
足を止めて
路地裏の方に連れ ....
三十五人のオーボエ奏者が
空へ空へ落ちながら
午後に銀を描き足してゆく



夜と雨
夜にうずくまり
入口の光を聴く


側道に 崖に
蜘蛛の巣に
書かれ ....
あのね

あっけらかんとした空を見上げてる。
夜空の真空ににんげんの息がしゅうっと吸い込まれていく。
またたく星たちも息づく夜の海は
僕を誘惑して誘拐するんだろうって
こころの中で沈ませて ....
三日月に座って唄うあの子は誰
透明な声を響かせてレースのカーテンが揺れている


水のような夜の音が
静かにささやいた声は夢
世界の半分を包む蒼く澄んだ暗闇を
君の眠りの中へ
そっと解 ....
俺はもうずっと飯を食ってなくて
やっと開店した店のカウンターで
三十分以内でくうはずの飯を食ってた
現場では山のような仕事がまだ
俺を待っていた
地中に埋まった管の端っこは
壊れた家にあっ ....
眠りによりそう
咲きおくれた百合の白い想い
写真のなかにおさまったあなたは、
昔見せた笑顔のままで
私をみつめる


じゅうぶんに苦しんだのですから
もう休んでもよいのです
生き ....
{画像=110402182429.jpg}


今日も一本抜きますか ?
歯医者はそう言って
内歯鏡で前歯を叩いてみせた。
だって見た目と痛み
どちらが大事ですかと言う。
いや見た目も ....
一体何を見たのだろう
捨て去られたものたちが輝いている
確かではなかった 何もかもが
海面を見つめた 水の上に無数に砕け散る
電車のつり革の隅にぶら下がると
今日も知らなかった役目を演じ ....
22年まえも自粛が日本を覆っていた

コマーシャルが口パクになってNHKは夜中も天皇の下血の量とか血圧とかを画面に表示しつづけていた

そこにはクラシックがながれていた

えんえん、えんえ ....
)苔むした街のなか
足跡を追いかける傘の滴
まぼろしだと(夜はすぐにでもやってきて
(泣きたいときに
君はもういない

(一杯の珈琲じゃ足りないとわかってた
)ドアが鳴る度 ....
あいまいなかんじで立っていたらたおれた
しおれた花笑ってるばあいじゃなかった

あした会いにいくねって言ったのに行けなかった
あしたはあしたじゃなくなっちゃった

ぼくのことなら
忘 ....
  窓の外で
  あおい闇が
  光によごされてゆく



  ふたりとも眠れずに
  毛布のなかで
  あまりに孤独だった



  ただ眩しいだけのものを
  ぼ ....
乾 加津也さんのおすすめリスト(5083)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
しずかな場所- 自由詩211-4-9
考える- 草野春心自由詩5*11-4-9
斜に構えた隙間から- 虹村 凌自由詩311-4-9
白雪姫- あきひめ自由詩1*11-4-9
娘からのプレゼント- ベンジャ ...自由詩5*11-4-8
うなぎ- 八男(は ...自由詩1+11-4-8
道理で艶っぽい訳だ- TAT自由詩2*11-4-8
夜桜- はだいろ自由詩311-4-8
どこかの誰かへ- 自由詩3*11-4-7
青空のかなた- 草野大悟自由詩8*11-4-6
カンバス- ふるみ自由詩211-4-6
「おさない_はる」- ベンジャ ...自由詩4*11-4-6
このサーモンを君に_にぎり、- ヨルノテ ...自由詩1*11-4-5
天災と人災- 一 二自由詩111-4-5
ふりしきるあいのころに- 草野大悟自由詩3*11-4-4
_- こもん自由詩611-4-3
へそまがり- はだいろ自由詩311-4-3
let_me_hold_you.- れもん自由詩111-4-3
はかれうた- 花形新次自由詩3*11-4-3
ひとつ_水彩- 木立 悟自由詩711-4-3
僕の息はラブレターと化した。- うんち自由詩3*11-4-3
水夜- 村上 和自由詩611-4-2
それでも俺は- 朧月自由詩111-4-2
陽だまりに- 月乃助自由詩21*11-4-2
お口に虫歯を作りましょう_/_本当にふざけたお話- beebee自由詩511-4-2
春のひととき- 番田 自由詩111-4-2
不幸な自粛- 吉岡ペペ ...自由詩511-4-2
エメラルド色の街/- アラガイ ...自由詩3*11-4-2
春風- はるな自由詩211-4-2
正しい朝- 草野春心自由詩3*11-4-2

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170