何度も見る 夢の中で私は
こんな家で1日を過ごしたのです


赤色の庭で朝陽を浴びて

青色の屋根で北風に揺られ

黄色の窓に自分を映し

白色のドアを静かに閉めて

黒色 ....
水底に

うつしとった光の波紋

桜が散って

いま 夏が目覚める

私の想いは春と逝き

ただ水底に沈むばかり
薄紙を
剥がすみたいに
ほんのりと
春が来ました

川沿いの桜は
もう
ほとんどが散り終えて
ラブホ通りの
車道を埋める

カッターシャツのお兄さん
二人がかりで
お掃除
 ....
生きろ と言う
なんで?と訊かれても
生きろ と言う

苦しみも知らず
他の言葉は叶わず
生きよう とさせる
もっと郊外に
店あったり
もっと駐車場も
広かったり
ブランド品に
大枚はたいて
泣くより
アウトレットモールに行ったら
今以上
それ以上
安くなるから
あなたのその目から
ウ ....
まだ見ぬ透明な恋人よ
今日ぼくは春の雑踏のなか君の足跡を見つけた
祖母の見舞いに向かい
隣のベッドには一人の女性

賑やかでいいわねと
放ったその目が寂しくて
少し悲しくなる

今日もまたニュースでは
孤独な終わりが告げられて
日本の勝利に酔っ ....
総理!ぼくはあのとき

民主党には入れなかった

でも、応援している

ぼくはあなたたちの

ハシゴを外すようなことはしない

時間をかけてしか

変わらないものがある

 ....
夕暮れるのに少しだけ
早い時の中を自転車で
漕いで回れば耳に届く
ピアノを練習する
くぐもった音色や
郵便配達のカブが
ダダ・ダダと駆ける音
引き戸をカタカタカタ
と閉める音
家に帰 ....
                 110416


ヒメジョオンとハルジョオンの相違は
人体には影響有馬線のことばに圧倒されて
桜が散るまでは気軽に聞くこともならず
いつの間にか不 ....
白鳥は十字が似合うと言う錯覚
一等先の 空を照らす 特攻隊長は
恐れ知らずの 頑固者

雁は どんな形で 飛来するのか
考えたことも なかった

今冬は 随分と 小ちゃい虫ばかりと
遊 ....
腐った夜。隣の部屋で愛を営む学生カップルの残虐性は情状酌量の余地がない。今夜僕はあまりに寂しく気付いたら死んでいそうなのでとりあえずウイスキーをグラスになみなみと注ぎ貧乏ゆすりで下の階の住人の睡眠を妨 .... それがまるでさいごだってみたいにせつないかおしてくれよ。
願うだけせつなくなることをなんでもして

*

いろいろな噛み心地のプラスチックを食んでいる感覚
自分自身をつみあげた先 ....
ひしゃげた白い空に
ひしゃげた日暈が架かっている

とりどりのチューリップは群れ咲き
金属的に笑っている

その笑い声の中を
黙示録に腐蝕された心臓がひとつ
歩いてゆく

果たされ ....
錦糸町へ行かなくちゃ
錦糸町南口のエイコっていうスナックへね
あの子に逢いに
何!
好きなバーボンアンドソーダを飲みに行くばかりだけど

かわいいな
ほんとにかわいいな
汗に濡れた肌を ....
その透き通った影

彼女は微笑みながら泣いている

巨大な満月の中で

バルコニーの柵に腰をおろして

赤ん坊に乳房をあずけて

傍らに香を焚き

路地裏の暗がりに浸された長い ....
はい、どなた?
玄関のドアを開けてみる
ツルツルの警察官が立っていた
まことに申し上げにくいのですが
近所の公園のかたすみに
あなたの遺体が見つかりました
と言うので
下半身ですか上半身 ....
桜の花の 咲き始めの頃の


感動もすっかり薄れて



ただの満開の景色になっているときが一番いい


当たり前にいつもそこに咲いていると思える




散っているとき ....
覆面を外して
素顔になったとしても
15代目タイガーマスクのことを
残念に思ったりしないでね
コーナーポストに立つときに
足をすべらしたとしても
15代目タイガーマスクのことを
甘く見た ....
春がその鋏をもって髪を切り落とすことで
年月はまるで少女でした

幼さ故に軽々しい
その唄声は温い雨
弾むような花の手を
この手で掴む術もなく

彼女は舞台袖から飛び出すと
馬を駆っ ....
(私の全ての時計が止まってしまって時間が解らないのです。)

この街には時計は無いよ。
過ぎる時を気にしたって仕様がないからさ。
ブザマだよ。

ごらん、あの軒下。
子猫同士の小さな ....
「なんのために生きて、飯を喰ろうているのでございましょうかね」と
おれのなかに住む坊主に問うたら
「ここでごちゃごちゃ言うても詮無いことです」などと
こましゃっくれたことをぬか ....
 川面で光の魚がはねている
 春と霞を点描で描くのはぼくではない

 土手の並木の樹勢のなかを
 グングンふくらみ育ってゆくもの
 ふくらみみもだえて勢いを増してゆくもの
 樹 ....
原発に嫌気がさしちゃった諸君
原発を無くしたいかい?
そりゃ本当かい?
本気で原発を無くしたかったら
金出しな

デモに参加も結構だ
しかしこれまでデモで政策が
変わったことなど見たこ ....
機上で
伯母は落下し脳挫傷で眠る孫の為に
満腔の震えを帯びた痩躯を折り
瞑目で何やら呟きながら手かざしを始めるのだった
高度1万2千メートルからの この上なく真摯な神通力が
ポリカーボネイド ....
人生が黒歴史
みたいに思える瞬間をどうにかやり過ごす
グッドバイ
教習所に金払っちまったじゃねぇかと言う軽口で人を滅茶苦茶に切り裂ける現実
私なんか止めてしまえと言い放つその言葉の行き ....
ずうっと前に
プレゼントしたカップ
貴方は割ってしまったから

新しいカップを
選びます

もう誕生日も
過ぎちゃったから

照れかくしに
娘のカップと
一緒に選びます

 ....
{引用=――淋しい鳥の夢をみた、
  あなたは一体誰ですか}

シーガル 夢をみたの
お前の心臓はとても温かかった
わたしとあわせるとちょうどぴったりして
シーガル 夢だと知りながら
お ....
窓辺に飾られた
一輪のチューリップが
ひとり言をしている

叶えられなかった夢について
叶えられた些細な願い事について

自分がここにあることの意味について
そしてその無意味さについて ....
            110412


ふしだらな
感じやすい
企みを
ひそかに抱き
か細い悲鳴をあげて
かわは流れてゆく
拡がる景色の果て
外国船が汽笛を鳴らし
風が凪いだそ ....
乾 加津也さんのおすすめリスト(5083)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ないのです- Seia自由詩211-4-18
Gone_with_the_spring.- syuon自由詩2*11-4-17
はるのうた- umineko自由詩7*11-4-17
い・・- 小藤自由詩211-4-17
アウトレットの心- 花形新次自由詩611-4-17
足跡- ぎよ自由詩411-4-17
空のベッド- Seia自由詩211-4-17
総理!- 吉岡ペペ ...自由詩311-4-17
小さな楽団- 佐倉 潮自由詩811-4-16
ダンジョン- あおば自由詩6*11-4-16
てこずりのおもりはのろしのように- 藤鈴呼自由詩3*11-4-16
孤独- ぎよ自由詩411-4-16
2006-2007_刺青、あるいは痕跡- はるな自由詩511-4-15
春の午後- 塔野夏子自由詩7*11-4-15
蛙のバーボンブルース- ……とあ ...自由詩811-4-15
夜影- 相馬四弦自由詩2*11-4-15
植えられる- リンネ自由詩911-4-14
- 八男(は ...自由詩111-4-14
- 花形新次自由詩2*11-4-14
春がその鋏をもって- 瑠王自由詩9*11-4-14
街、ニューロマンサー。- 菊池ナン ...自由詩1*11-4-14
坊主憎けりゃ今朝まで(_゜Д゜)ネムヒー- ホロウ・ ...自由詩1*11-4-14
春に酔う- 石川敬大自由詩22*11-4-13
原発が嫌なら金を出せ!- 紀ノ川つ ...自由詩7+*11-4-13
聖域- salco自由詩9*11-4-13
フリーワールド- 虹村 凌自由詩211-4-13
コーヒーカップ- 森の猫自由詩4*11-4-13
シーガル- 石瀬琳々自由詩9*11-4-13
チューリップ- たもつ自由詩611-4-13
ぷらちな- あおば自由詩7*11-4-13

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170