鉛筆で駅舎の絵を描く 
沿線にある家の 
縁側に弱い陽が差して
映画館の片隅では 
液体をこぼした子どもが
延々と泣き続けている 
エンドロールが流れ始め
遠近法で描かれた ....
最近文学極道に行って、中田満帆さんという人に出会いました。
その人のブログ見ました。
僕のハンドルネーム「反現代死」を挙げて、作家における記名性について書いてありました。
http://koto ....
鯉することに疲れたみたい
洗いにされたわけじゃない(錦鯉だからね・・・・)

池の水は濁っているわ
みんな酸欠、口パク状態よ
きっと、あなたは
「あれ、人面魚っぼくね?」と、笑い飛ばすに違 ....
ひとなみのなかにまぎれて君は息をしている

不毛に時々は悩みながら歌をうたうのだね

小さな偽善の積み重ねが君の鎧

教会の鐘がなっているこの世界で

盲目のままで生きてゆく


 ....
順序良く 手際よく 例えば 死んでいても構わなかったり 例えば死ぬ直前が一番良かったり どうもこうも なんでこうなったか 自分でも理解できないのだけれども これが自分なわけだから 仕方ないんだと思う  .... この不快感を忘れない

きみのことは忘れても

この不快感は忘れない


どうされたら傷つくのかを

教えられたことは忘れない

つめたい命とは関わらない

そう誓ったことは ....
それぞれに様々な「ことば」が書かれた無数の箱の前で男は沈思する 名詞 熟語 接続詞 形容詞…吟味に吟味を重ねた末 男は箱を積み上げて建物を建て始める


                実存の子 ....
あんまり寒くて

鼻水が出た



そんな時



あなたが好きだと

ふと気付く
ね・・、きれいでしょう・・・。


踊り子は楽屋のソファに胡坐をかくように両膝をたてて
物憂い女陰をひろげて見せた
ラッパのふくちゃんは太鼓腹をきゅうくつそうに折りた
たんでひたいに汗を滲 ....
小高い丘に向かってだらだら延びる道
リードを着けた猫と一緒に
だらだらと線引き
一呼吸ごとに振り返り督促する猫
漸く丘の端にかじりつき
突き当たりのフェンス越しの滑走路
滑走路を飛び立つ赤 ....
私は
鏡の中で火傷の痕を
そっと
指先で確かめる
年月を経て
それは大分薄くなって
セピアに変色した
フォトグラフを連想させる
右頬に
てん、てん、てんと
程よい距離を置いて存在す ....
僕が資材調達課で関根さんが天体望遠鏡を組み立ていた頃総務の峯岸さんが3びきの柴の仔犬をもらってきた

工場の片隅食堂の裏の朽ちかけた木造の社員寮のあたりでわんこは皆に可愛がられながらコロコロと遊ん ....
23才の時の
凛々しい写真を
見て惚れ込む
体力も知力も全盛期

性格は尖がっている
痩せていて
えらが張っている
怖い。

今は丸く
優しく
黙っている
今の方が好き

 ....
はぶさんは、いつも 
ぺっぺっと唾を吐く 
所構わずトイレになる 
介助しようと抱きかかえれば 
細い手足で、殴る、蹴る 

そんなはぶさんの細枝のような体が 
実は末期癌に蝕まれていな ....
  ゆうべ
  きみのまとう
  しろい布にふれました
  それはやさしく湿っていて
  かみさまの一部のようでした



  ゆうべ
  窓のそとでは
  たくさんの雪が ....
drumの最後の一撃が吸い込まれてゆく夜明けに

トラックを転がしている

この時間の国道は意外に詩的だ


ベックのクールミントな響きにふさわしいあさだ

世界はguitarの一弦 ....
トゲは深くて
抜けそうにないから
指で えいやって
押し込んでしまうの

あたしの奥へ
はいったトゲは
いつか命の元になるんです

傷つけ
傷ついて
でも案外ヒトって平気なんです ....
アイビーが空間を探っている
感覚だけをたよりに 
つかまえて 己のからだを寄り添わせ
まだ見ぬかたちを具現しようと
精一杯手を伸ばし
探している

探している わたしも
この感覚だけを ....
言葉はしめっていたがよく燃えた
ガス・スタンドの男と
寝てきたせいだろうか
誰もが幸せであることを望み
それに見合うだけの不幸せを我が身に背負う

故に生きることは辛く

苦しい




ふと目覚めれば凜として未明の寒さ厳しく
曖昧では済まされないこと ....
{引用= 「いくつかの骨」

  お前の
  すべすべした手の甲の
  化膿した傷口から
  いくつかの助詞が突き出ている
  それは月夜の骨のように
  生々しくも無機質だ
 ....
団地センター街のアーケードのタバコの自販機でひと箱360¥のWESTmentholを買ったくもりがちの空の広がる朝

商店街のゴミ箱には日曜日の夜の匂いが染み付いている

コイケヤのチップスの ....
昔のことを思い出しました。

祖母の家の冷たい部屋の片隅で母のお古の絵本を読んでいました。
弟はまだいなかった頃のように思います。
大人たちの愛情は私にだけ注がれていたはずでしたが私はいつも一 ....
いつかうみに流れつく
地下水を求める根のよう
暗闇の先に
冷たい潤いを求めても
指先、未完成のまま
そらに手を伸ばす枝
遠いひかりをからめて(雲に内緒で)
無性に全部、欠けてしまったら
 ....
ふりつもったばかりの
しろいゆきをほると
くろいつちがでてきた

そのつちをほると
こんどは
しろいほねがでてきた

しろいほねをほると
またくろいつちが
しろいほねが ....
怖い夢から目を覚まして
私たちは古い座敷に
手紙を持ち寄っていった
食事の支度をしたり
庭の草むしりをしたり
そうやって日々を過ごすことが
供養になればいいと
言葉少なに話した
遠くで ....
君が唄う愛のうた
もう
歌詞さえ忘れてしまったけれど
確かに
君は唄っていた

窓辺のひだまりに置いた
鳥かごの中で
無邪気に
金糸雀が{ルビ囀る=さえず}ように

石造りの ....
戦争が始まると
幸せを歌う歌を
聞かなくなった

風車を握った子供が
風の海を泳いでいた
からからと鳴る羽根が
日の光をかき乱す
冷えた大気を押し退けて
踏切に杯を掲げ
冬鳥のオー ....
世界は まあたらしい 
雪がふりはじめたから
道は 白い雪に はばまれて 遠い
雪にかわったり 青空に変わったりする町の名を
さて いくつ超えようか


カーブごとに 青の空の ....
ほんとうの深呼吸をしよう 
北国を旅した時に泊まった宿で 
火鉢の前で両手を暖めるひと時のように 

ほんとうの手紙を書こう 
血の通わない文字のメールを
百通送信、するよりも 
旅の便 ....
乾 加津也さんのおすすめリスト(5083)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
鉛筆エンドロール- たもつ自由詩611-12-22
作家における記名性、中田満帆さんのブログから^−^- 反現代死散文(批評 ...6+*11-12-22
- 花形新次自由詩2*11-12-22
すべての孤独な魂へ- 梅昆布茶自由詩811-12-22
No._No.- フクロネ ...自由詩311-12-22
忘れない- 吉岡ペペ ...自由詩611-12-22
空転突飛腹八分目- ただのみ ...自由詩12*11-12-21
遠い人- 自由詩12*11-12-21
あの日のマリアへ_2011- たま自由詩30*11-12-21
つくば- ……とあ ...自由詩11*11-12-21
しょっぱい宝石- そらの珊 ...自由詩9*11-12-21
柴犬のいた日々より- 梅昆布茶自由詩1211-12-21
昔の自分- ペポパン ...自由詩2*11-12-20
はぶさん_- 服部 剛自由詩511-12-20
しずかなよるに- 草野春心自由詩9*11-12-20
ZipRock- 梅昆布茶自由詩511-12-20
内側のトゲ- 朧月自由詩311-12-19
感覚遊泳- ただのみ ...自由詩7*11-12-19
オイル- はるな自由詩611-12-19
春を待つひと- 恋月 ぴ ...自由詩2811-12-19
言葉へのコラージュ- 草野春心自由詩5*11-12-19
迷宮の風景- 梅昆布茶自由詩611-12-19
[雪やこんこ]- 東雲 李 ...自由詩3*11-12-19
セントエルモ・シンドローム- たりぽん ...自由詩6*11-12-19
積雪- 小川 葉自由詩711-12-18
供養- 春日線香自由詩511-12-18
愛のうた- そらの珊 ...自由詩11*11-12-18
鈍色- かぐ自由詩211-12-18
最強- るるりら自由詩11*11-12-17
絵手紙のこころ_- 服部 剛自由詩511-12-17

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