とろりす

どこにいても 何をしていても
ゆるがないものを持って 

「根っこが生えるような家をつくりたいのです」
と、僕は大工さんにお願いするのです

いつでもどこへでも旅立てるようなものしか
置いていない家。に住む僕たちが
しばらくして姿を消しても
また 僕らみたいな人が暮らし続ける

だから僕が言いたいのは、
泣き出しそうな感情を淡々と貫くやさしさに
憧れているということなのです


自由詩Copyright とろりす 2011-06-19 12:54:57
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