俺は今日も理由も目的も展望も持たない野良犬だった

のようだったと書かないのは比喩でないからだ

一生懸命ローソンの駐車場で数十分かけて書いた詩は

肉球でたどたどしく ....
かれしがいるおんなに
だいすきですと
いって
どうするのか

わかれないのに




たこのさしみ

さかなに
じんじゃーえーるを
のんで
  日曜日、
  くさかんむりの広がる野原で
  ピクニックをする
  あなたは適当なところに
  持ってきたもんがまえを敷いて
  ここに座りましょうという
  おべんとうよ、と
 ....
 
 
洗濯物を畳む
隣では母が洗濯機を畳んでいる
自分で洗濯物も畳めないほど
すっかり老いてしまった

母は工具等を手にしながら
ここはどうするの
と時々聞いてくる
面倒くさくて ....
いと白き芍薬 
ほの暗き庭園の
井戸の片へに咲きたるは
自死の佳人の佇むか
幾重もの 薄き花弁の匂やかに
滲む花蜜のぬらぬらと なまめかし
目を凝らすだに その薄衣の紅き縁
血の如し
 ....
午後の体操が始まると 
もの忘れのお爺さんは 
何かを思い出したように 
皆の輪からむくっと立ち上がり 
部屋の外へ歩き出した 

つきそいながら隣を歩き 
途中でソファに腰を下ろして  ....
校庭に出ると
マグノリアの花
東南の風が吹く
青い空が眩しい

サンドイッチ持って
林檎畑でお食事して
赤いキノコを脇目に
牧場に一目散に走る

プレッツェルを買い
広場の時計台 ....
 
 
アトリエで
鳥と歌う
リスと笑う
鉛筆に泣く
 
 +
 
飽きてしまった
飛ぶことにも
理屈をつけることにも
襟を汚したまま
  
 +
 
空いているところ ....
とある清潔な会社のオフィスである。わたしの指はパソコンに向かってなめらかにキーボードを打ち続けている。それに応えるようにして、キーの一つひとつが軽やかな音を放っており、静かなオ .... 貧しい公園の貧しいベンチで
貧しい僕らが座っていて
コーヒーをひと缶
分け合って飲んで
だけど、愛だけはあるから
寂しくはないよ

お金が入ったら
二人で公営の団地に住もう
そこには ....
{画像=110604155503.jpg}

ヒヨコの足首を二つの指で掴む

飛ぶように羽を振り
尻を振り
首を振り
嘴を振り
黒い止め穴のような眼から溶剤の涙を幾筋も流した
幼い黄 ....
私の祭りに行きたい
私の祭りは花火のかわりに梅干しを打ち上げる

ひゅーん  ちゅっぱ ちゅっぱ



私の祭りに行きたい
私の祭りは神輿のかわりに老婆の尻をつまむ

つまんで ひ ....
歩かなあかんと思ってきたけど
歩きたいって思えたらいいな
立ち止まってもかまへんな

うずくまったら
だいじょうぶか?と
きいてくれる人もおるねんな

おんなじ背中があったなら
一緒 ....
夕暮れの名残を街の灯りが飲みこんで
一斉に路面を照らすヘッドライトは起床の景色を思わせる
これから、のひとたちがにわかに活気づいて
ここまで、のひとたちがアイフォンを眺めながらバスを待っ ....
わたしの名前は 今井麻依(いまいまい)
人事異動でやってきた 戸田貞人(とださだと)さんとの出会いは
月並みだけど運命としか言いようがなかった
嵐の日々も 酷暑の日々も 秋霜の日々も  
仮に ....
そこを開けると
花畑のパノラマ
南風が吹いてて
髪を撫でてくる

ミツバチがこんにちは
カマキリがご機嫌よう
チョウがさようなら
蟻さんゴッツンコ

夏が好きなんです。
麦茶が好 ....
良かった とたくさん書いてある手紙
挫折した私にあてた 亡き先生の言葉

都会の勤めを一年で辞め地元に再就職した
仕事を覚えたての私に

あなたの事だから きっと会社の利益になる
早く決 ....
「ああ、やんなっちゃうな」
ある日クラウディは早く着いた塾の窓辺で空を見上げて呟いている
こうやってボウッとしてる間にも着実に迫るそれが虹試験なのだ
そこにどこからともなくぬぼっと現れる紳士
 ....
お客様 忘れ物でございます。
振り返ると 拗ねた私が席に座っていた。
すいません ありがとうございます。
お礼をいい 私の手を引く。


夕方 電車に乗る。
空いている座席がなかったので ....
 この先は川でいきどまりのはずなのに…


 帰ってゆくオランウータン
 帰ってゆくパンダコパンダ
 帰ってゆくオットセイ
 帰ってゆくコアラ
 じてんしゃにのって
 はた ....
小刻みにゆれる帽子の主は
彼は
彼も詩をかいているに違いない
(だってまるでわたしみたいなのだもの)
そんな気がして
(不躾であります)少し覗いてみたのです
彼のメガネごしに
しかし ....
恋してる人は
ばかみたいに熱がある

直射日光みたいに直視できない

強になってる暖房機みたい

恋してる人は
前線でコトにあたるといいよ
無敵で不敵な
シュプレヒコールで恋人との ....
信号無視するあなたが好き
駆けることもなく悠々と
赤いランプの意味をかき消して

あなたはそんなあなた自身が大好き
私よりも家族よりも誰よりも

孤独の壁はそびえ立ち いつまでも近づけな ....
西暦21XX年
外宇宙へ追いやられたマッドサイエンティスト
長年の研究の成果を駆使して
地球へ復讐する機会を伺っていた

惑星製造機で造り上げた地球そっくりの星
湖の形も島の位置 ....
既に友と .... 「落ち着くために君のすることのすべては、大きく深呼吸することだよ。」

メモ書きが机の上においてあった。
誰が書いたかも、誰がおいたかもわからない
そのメモ書きを見て私は妙に安心したのだ。
 ....
遥か昔、遺伝子に書き込まれた渡りなのに
都鳥たちは不安げに北に向かった
ずっとここに居てはいけないのかと
問うように翼を少し傾けながら

さっきまで浮かんでいた水面は
桜の花びらが埋め尽く ....
半年片思いの元カレと電話



彼女が出来たんだって




どんなに面白おかしく

話をしても


どんなにふざけてみても



心の中は豪雨



地盤 ....
字が個性的だと
遠まわしに言われてきたから
嫌がっていたけど,
今回ばかりは
それがかえって
気持ち伝えると思って
だから
書きます。
お元気ですか。          元気です。
 ....
夜道にぽつり 
焼鳥屋の赤提灯が、揺れて 
暗がりの地面に映る 
丸い灯りの場も、揺れて 

濁った世間の暗闇で 
この両肩にずっしり乗せられたものに 
膝のくず折れそうな、夜 

 ....
乾 加津也さんのおすすめリスト(5083)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ガラスの城- TAT自由詩4*11-6-6
過重グミ- 6自由詩211-6-5
くさかんむりの広がる野原で- 草野春心自由詩26+*11-6-5
ずっと、畳む- たもつ自由詩8*11-6-5
芍薬- salco自由詩5*11-6-5
今日ノ夢_- 服部 剛自由詩411-6-4
マグノリア- ペポパン ...自由詩2*11-6-4
アトリエ- たもつ自由詩4*11-6-4
アワー・オフィス- リンネ自由詩311-6-4
不滅- 真山義一 ...自由詩2511-6-4
変容する熱の色の研究_/_自我の絞殺(考察)- beebee自由詩711-6-4
私の祭り- 八男(は ...自由詩311-6-4
ぼちぼちいこか- 朧月自由詩611-6-4
Long_Shot- ホロウ・ ...自由詩3*11-6-4
マリッジブルー- yumekyo自由詩2*11-6-4
夏子の酒- ペポパン ...自由詩4*11-6-3
日本画家の先生へ- 砂木自由詩22+*11-6-3
誘拐かすてえら- 渡邉建志自由詩311-6-3
私の視線- 電灯虫自由詩5*11-6-3
城址公園の傍らの川沿いの道は通学路なのだった- 石川敬大自由詩14*11-6-2
喫茶店にて- c自由詩3*11-6-2
恋する発熱塔- 朧月自由詩411-6-2
信号無視- れもん自由詩5*11-6-2
クローン帝国の侵略- 1486 106自由詩111-6-2
dragon_phantom- TAT自由詩311-6-2
出立- ぬるぽが ...自由詩211-6-1
約束の地- 西天 龍自由詩411-6-1
心と雨と涙 - くゆら自由詩1*11-6-1
重なる。- 電灯虫自由詩8*11-6-1
夜の赤提灯_- 服部 剛自由詩211-5-31

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