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お昼に家に帰ると
小さな声で
ただいまを言った
黒いスカートの
ペタペタの
遠くで
おかえりの声する
廊下は冷たく
長く
知らない絵のある
知らない声の
おかえりは
うらの ....
昨日の
銀色の
すすき
のほ
今日の
銀色の
やなぎ
のめ
銀色の
のはら
のうえ
のゆき
銀色の
のばと
のむれ
のみち
....
波打ち際に
打ち上げられた
白
い木の
生
の部分が
別の情報
に置き
換えられ
死
はそれを
流木へと
昇華していった
白
い影が
太陽光に焼かれて
炭化してゆく ....
ことと
置いた所から
緑の深い村の
ひび割れた
土瀝青が広がる
夏のまひるは
黒く歪んで
両の手におさめ
土の道を
寂しくあるく
芒の夕闇
底溜まりに見て
目を細くした ....
坂道で
暗い街灯の暗い
坂道の中腹で
小さな子ども
がいる
座っている
あの子ども
知っている
知っている子ども
お母さんの
帰りが遅いので
坂道に
座りにくそうに
....
漁村の上空には
薄墨を流した
空が広がる
風つよく
斜めに傾く
松はつらく
ゆられている
歩調をゆるめ
この白灰色の村
確かにあるはずの
日常を
一歩ずつ
踏み潰してゆく
お ....
暗い室内
小さいフグが
水槽の中心あたりを
一匹で
小さく旋回
しているのかと
よく観ると
あ
外側の皮膚と
内側の皮膚が
ひっくり返っている
ひっきりなしに
水槽越し ....
電車の座席は
前から二両目
真中のドアから入って
進行方向を向いて左側の一番近く
いつも同じ席に座るよう決めている
これからの一時間
を有意義に
過ごすことを目標に
新書判を開く
ス ....
乾 加津也さんの塩崎みあきさんおすすめリスト
(8)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夏の遠さ
-
塩崎みあ ...
自由詩
7*
11-12-16
銀色の
-
塩崎みあ ...
自由詩
5*
11-11-27
流木のある浜辺
-
塩崎みあ ...
自由詩
16*
11-7-3
茶碗
-
塩崎みあ ...
自由詩
11*
11-6-19
子どもの気持ち
-
塩崎みあ ...
自由詩
4*
10-11-8
風へ消えた
-
塩崎みあ ...
自由詩
5*
10-10-16
三つの空間の異なる性質
-
塩崎みあ ...
自由詩
1*
10-10-6
一時間
-
塩崎みあ ...
自由詩
3*
10-9-29
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