色止め
凍湖(とおこ)

熱湯を浴びたあと
綺羅綺羅しくこおりが浮かんだ
キンキンな水に投げ込まれる。
いちばん色鮮やかで、歯ごたえのある状態でとまる。

サッて血が昇って(顔が熱い!)
サッて血が落ちる。
わたしの血はサラサラなんだな、ってぼんやり。

ああ、なんかそんな感じ。
そんな感じですよ。
好きなひとの顔が、頭蓋骨のうらがわに焼き付く瞬間って。


自由詩 色止め Copyright 凍湖(とおこ) 2013-09-15 01:37:51
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