すべてのおすすめ
好き
嫌い嫌い嫌い
嫌いになれないくらいに
あなたが好きだから
やっぱりすごく嫌い
なんだか癪にさわる
もっと全力で
私を好きになってほしいから
鏡 ....
遠い思い出
青い海
浜辺でお昼寝
鯉の甘露煮
砂だらけのシャワー室
赤い車
もう戻らない
ふたりの時間
ああ
恋しいあの人の海で溺れたい
そして
きつく抱き締められながら終わりたい
秋の夜は
ロマンチックに
エロチックに
茶色い段ボール箱
何を入れてあげようか
寒くなってきたから
やわらかい膝掛と
寒くなってきたから
暖かい手編みのマフラーと
あの子が寒くないように
茶色い段ボール箱
....
きれいな夕日を
三人で見た
暮れゆく空にピンクが咲いていた
二度と訪れることのない
今日の夕日
二人が
母との懐かしい記憶として残してくれたらと
そして私は
冥土の土産 ....
父の命日がある季節
春
お墓参りもあまり行けず
貴方がどんな人だったか
よく知りません
私が私として生きている中で
一番イヤだったのは
貴方の世界に引きずり込まれ
貴方の ....
私の苦手な春がやってくる
暖かい風に誘われ
木々が芽吹き
やわらかい日差しに
恋が飛び跳ねる春
陽気な笑い声に
振り向けば
そこには春がいた
ガラスの向こうなら
....
黄金の海
濡れた貝殻
子供の笑顔
暖かい手
鼻にかかった低い声
大きい背中
優しい笑顔
二人の時間
神様は意地悪
いつかなくなるものならば知らないままでいたかった
....
懐かしい声から
その表情が見える
突然消えたその人は
数奇な人生を送り
普通の人生では
見ることのない風景の中に生きた人
老いた目蓋の奥に
鋭い瞳を覗かせて
奥底から笑 ....
青い月が私に囁くとき
夜の風が吹き抜けて
青い月はいっそう
冷たく見える
一緒にはなれないよ
そんなあの日の
貴方の言葉を思い出す
朝には白く
消えゆく月に
....
心を投げた
思いっきり投げた
何度も何度も
あの人めがけて
投げ付けた
ぶつかり砕けた心の
小さく泣いてる破片まで
あの人は
ひとつ残らず拾ってくれて
まあるく丸 ....
両手いっぱいに抱えた色
おばあさんには赤を
泣いている子供にはオレンジを
爽やかな恋人達には輝く白を
配っても配っても
なかなか両手は空にならないから
一番大切な人 ....
目の前にある林檎
赤く赤く鮮やかに
もしも
私に見える林檎の赤が
他の人には
私が見ている葡萄の色として見えていたとしたら
私は他の人が見えている葡萄の色を赤だと思っていて ....
秋の宝石たち
風に乗って
宝石のまわりを音符が踊り
ポップコーンみたいな瞬間の勢いを見せてくれた
手をのばせば届きそうな宝石
眩しい今日
雀がせわしく
朝の挨拶
魚の焼ける匂いに
ピンと張るひげ
眠気には勝てず
我輩は身体を丸めて
もうひと眠り
ぽかぽかお日さま追い掛けて
何度も寝場所を変えな ....
私の頬についた
大きな大きな
キスマーク
冬の花火を
震えながら見ていた
屋上のベンチ
恥ずかしがり屋の貴方が
私につけた
俺専用って印
あざか怪我かと間違うくらいの ....
いけない いけない
悪いクセ
いつのまにか気付かずにまた
ほうらまわりを見てごらん
誰も居ない
心に鍵がかかってる
空気穴さえ見当たらない
ほうらまわりを見て ....
ここが好き
机と本棚の少しの隙間
すっぽりはまって
ほっくりゆったり
ここが好き
縁側に干した布団の上
ぽかぽか陽気に
閉じたまぶたで
視界はオレンジ
ここが ....
地球が悲鳴をあげている
叫んでいるのに
気づかなかった人々
花 咲きほころぶ春
ギラギラ太陽輝く夏
赤や黄色の葉を散らせる秋
白一面の冬
季節をずらし
それらしくな ....
見つけた
奥深い森の中に
ぽつんとあらわれた
絵の具を溶いたような
青い湖
ここに
私の希望が
泳いでいるような気がした
水面を風が舐め
さわさわと騒めいている
深緑の中に
ぽつんとあら ....
深い悲しみを抱き
癒し
眠りに誘い
そして私は
深い悲しみから
解き放たれた吐息を聞きながら
夜の眠りにつく
夢を見た
走り続ける夢
人混みを駆け抜け
雨の中を走り
まだ走る
走り続ける夢
いったい私は
どこへ行きたいのか
何になりたいのか
泥に飲み込まれるような疲労 ....
海に揺らめく
街の明かり
潮の香りに
髪を撫でられながら
二人で少しおしゃべり
食事のあと
ビルの上から見た夜景
あまりのまばゆさに
胸が苦しくなった
海に散らば ....
嬉しくて
気持ち良くて
満たされて
少し恥ずかしくて
楽しくて
自然にこぼれた笑顔
ひとつひとつを束ねて
ナイフで切り離した断面
それがあの日の写真
時間は変 ....
雨よ
私を砕き流し
消し去っておくれ
灼熱の太陽よ
私を溶かし
消し去っておくれ
いくどとなく
願った思い
叶うはずもなく
今日も自分の罪に罰を与えられ
....
艶めかしく
雨に濡れた髪
差し出された謝罪の言葉と赤い傘
どちらも受け取らず
ただ
あなたを誘惑してる
濡れた髪
言葉も傘もいらないの
抱き締めてほしいだけ
....
タマゴ焼き
ふわりふわりと
足取り軽く
タコのウインナーと
ダンスする
揚げたばかりの豚カツが
レモンのギターをかきむしる
ちょっと嫉妬な
千切りキャベツ
箱につめて
....
見慣れた景色
窓の外
あの家の屋根から
少しだけ頭を出していた木も
過ぎ行く歳月を知らせるかのように
大きくなった
風のある日は
大きくうねり
晴れた日は
緑を激しく ....
あの頃は
純粋で
汚れもしらず
楽しみも少なかった
でも
だからこそ
透き通っていた
いまさら出会って
あの頃は
すごく君が好きだったんだ
なんて
....
透き通る空
どこまでも青く
爽やかな風は
部屋をかけぬけ
昨日までの憂鬱を
持ち去ってくれる
空を見上げ
吸い込んだ空気
体内で粒子になって
私の細胞に
元気をくれ ....
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