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盲導犬オスカー
オスカーにとって優先すべきことはパートナーを送り届けることだったから
フォークの様な物で刺されても声を上げなかった

こんなこと 息が詰まる
こんなこと 許せない

 ....
耳が悲しいと言いながら楽しい曲を聴いている
リズムはその狭間を泳いでいる
新しい音は 声を泳いで この世界を眺める
変わるのは変わらない形だけ
「変わらない」はそのまま何も言わず 変わらないまま変わっていく
その変わりようを僕は 変わらない姿で見つめ続ける
誰に教わったのだろう
こんなにも大切なこと
学校でならうことなど
殆どがつかえないのに
なぜかしらあやまたず
たいていは同じ格好で
けだものがくだものに
その逆もまた真だろう
私らのか ....
うどん食べたり
人形投げたり
おむつ替えたり
書き書きしたり
本破ったり
イチゴ食べたり
妹噛んだり
でんぐりがえり

 まだ
 意味なんて
 追いかけてんの?

歌うたった ....
地底を砕いた熱は氷を亀裂する
反転を繰り返した世界がまた溶けだしたのだ
閉じ込められた青は上空と消え去り
記憶の線影が飛来する
染み付いた色は褪せていた
わたしは羊水を吐き出し
薄 ....
(1)

変わっていないとあまり言われると
複雑な気分
私だって歳月をかけて
自分を磨いてきたんだし
それなりに成長してきたつもり
ポケモンでいえば超進化形ぐらいには
なっている ....
なめらかな時間のなかを
女がひとり
黙っている
場ちがいな寒さをたえながら
来るはずのない返事を望んでいる

皮のない果物のように
傷みやすい夢であった
破水した光の{ルビ枝垂=しなだ}れ
終わらない夏の囚われ
わたしは煮え立つ釜のよう
せめぎ合いの果てに溢れ出す

      
しろくのけぞる
      朝顔のうなじ 
       ....
魚のような君に会う
街はまだひびわれている
昔の靴を引っ張り出してきた
新しい靴のようにいい音をさせていた
もう
幸せにならなくていいかも
泣きながら笑っている

    ☆

堕 ....
矛は真理を貫き、楯は真理を守る
真理は沈黙にのみ宿り、文字は幻想をさまよう

我々は真実(言葉)を置いてはいけない

真実(言葉)が我々を書かせるのだ 。






 ....
スパイダーマン
バットマン
スーパーマンたちが
こぞって
窓拭きをしている

ヒーローたちは
そこでは闘わない
闘っているのは
きみたちだから
君の影を拾った
西日を真っ向から受ける君の背後で
手を差し伸べたら
君の影を拾えたんだ
君の影は薄暗く、少しつめたかった

私の影は
君には決して拾ってもらえない位置にある
人生の喜びなんて分からないさ
それを歌って喜ぼう

屁理屈こいたっていいさ
理屈抜きの理屈を述べよう

君は生きてる 僕の生きてる分を君と生きよう
それ以上のものはいらない
黒い虫が
路上で死んでいた

遠くお空で
天国が
キラキラと輝いていた

 ああ、もう
 あそこまで
 届きそうにないなあ
男は炎の上で笑う
クリスタルがオレンジに白熱し
水温が上がっても
誰も彼に気付かない

一人、また一人
プールサイドに倒れてく

浴びるように酒を飲んだ
それだけの始末のように

 ....
 
あの頃のぼくたちにイスはひとつしかなかった

半分こして座ることもできたのに

いっしょに座ることもできたのに




 
コンクリートブロックの上に置かれた壊れた双眼鏡は
汚れた労働者が短い煙草を吸って労働の終わりに歌う
姿を映した。

ぐしょぐしょになった軍手を飲み終わった安い酒と道
端にポイと捨てた。
 ....
  土嚢でも背負っているのだろうか
  きょうの町は、肩の辺りが硬く強張っている
  木陰のところで音楽は重なりあって死んでいる
  物欲しげな野犬は吸い殻に鼻を近づけやがて立ち去った
 ....
座ってパンを食べている
天使に近づき見てみると
頭の上に浮かぶ輪っかは
小惑星の集まりだった
カーリーヘアーの奥からの
不思議な引力で集められた
星屑だったんだ
なんだ、土星と同じじゃな ....
いつも姉は変な顔をして
私の髪を引っぱったり
口に入れたりした

足のつかないプールで
私の背中にしがみついてる

バースデーケーキのロウソクを消す
ソファで寝てる
ギターを持ってジ ....
私は自分の信じたいものを信じ
見たいものを見つけ出し
聞きたい言葉を探し出し
不都合な事実は無視し耳を塞ぐ
反論に備えて(怯えて)理論武装する
あたかも敵国を想定して軍事演習をするように
 ....
  しろい頬をこちらにむけて
  月が肩をふるわせている
  窓の外から、じっと
  石でできた町がぼくを見上げる
  けれども雨がふっているのはまだ
  きみの瞳のなかでだけ
  ....
緑色の飴を
外人さんが食べようとしていて
私は指を咥えてそれを見ていて
外人さんは
此方を一瞥すると
ほいとそれを口に入れて
ぷいと顔を背け
さっさと行ってしまった

その時、
銃 ....
ずっと前に見たものは
粉々に砕けて体に溶けた
胃液が零れ落ちる
最後の一しずくまで

窓の向こうには朝の光が
トイレットペーパーにくるまって
何も見えない生まれたわけが

あのこのま ....
僕は上海の窓拭き職人になって
安い給料やままならぬ生活のことで
四苦八苦しながら生きていく
詩など作らず絵画も解さず
芸術などというものには見向きもせずに
思い描くのはせいぜい
昼の定食を ....
では、女の脇からでる礼儀しらずで思考悪臭と思いました。

東急ハンズで色ペンを買いました。

女の子を描きました。

女の子は泣いてました。

なんで

なんで

なんで
 ....
目のない鳥が
空を飛び回った。

どこへ行くのか
知らぬまま。

ある時鳥は
楽園に到達していた。

けれどもそれを知ることができず
素通りしてしまった。

豊満な果実も
豊 ....
笑顔描かれた靴で蹴られている その虫は
どこからともなく現れて
花に潜り込んで喰っている
払い落そうとしても
逃げもせず
しがみついて
貪り喰っているので
憎らしい
しかもとても醜い虫で
気持ちが悪い
その虫の ....
まーつんさんの自由詩おすすめリスト(3041)
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