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 目が覚めると異様なほど口中の渇きを感じることがある。一滴ずつ唾液腺から舌で唾液を促し、口中の渇きに唾液を塗りたくる。いったい俺の体はどうなってしまったのだろうか?そんなことを最近感じる。
 鏡の中 ....
それの終わりかけに、
べつになんにもいらなくて
あなたを困らせた

ふつうに愛せたら良かったとおもう
グラスに入れた氷が溶けていくみたいにとか、
生けた花がだんだん萎れていくみたい ....
眠、覆い、考えられるかぎりのイメージ、それから細いタイヤ、太いキーチェーン、議事録、半円状の、氷、「実際よりすくなく感じられる」

どれくらい必要だろう?
どれくらい必要だろう、遠くなってい ....
いったいぜんたい どんな夢なら
許されたっておもえるだろう

まるで裸のような知識で
作られた海を泳いでも
向こう岸はおろか
あのみえてるブイにもとどかない
かつて太陽目がけて投げ上げられた一振りの剣が
この日祭りでにぎわう往来の真中へ落ちて来た
剣がひとりの人を貫いて固い地面に垂直に突き刺さると
群衆は一瞬凍り付き すぐにその場から逃げ出そうとした ....
あと2分しかないよ と言われて
あなたは詩を書きはじめる

あと2分、と言われてわたしは
あなたのことを愛しはじめる

安らかなのは
2分後に
ぜんぶおわるのがわかっていること ....
ヤマメは今月で終わり

本流のニジマスは今年いっぱい

仕掛けを選び

竿を選ぶ

その{ルビ逞=たくま}しさに負けぬよう
 霧が匂う
 隠された風景の先を見ている
 霧はたえず
 その気配でただようしかなく
 歩み出れば崖っぷちに咲く野の花の細い茎を
 つかむような愛ならば

 もはや私に 
 緑なき ....
底抜けの淋しさにあてるために
壊してもよいおもちゃを探してました
そこへ来てあなたが、
きちんとあたたかいものをお食べよ。などと言えば
てきめんに恋をおぼえます

見覚えのある言葉が
 ....
しばらく忘れていたけれど
文字を書くのが楽しい

もう言葉に意味なんてなくて
ただの手遊びだけど

紙とペンさえあれば生きていける
なんて自慢げに話しながら
必死にしがみついてたあ ....
時折

バキッと音がする

幻聴かと思っていたら

或る日気づいた

それはぼくの心の折れる音だった
山登りを愛する山人が言うように
登っていくより頂上から
下っていく方が難しい

人生も一緒だよ
若い衆










※ピカソは頂点を目指して
登り続けたままこ ....
  淵にいて
  くるくるとまわった
  すごく晴れてた


  池があった
  水に 日もぼうと浮いてた
  ぜんぶ本当にあった


  淵にいて
  かなしさから
 ....
からだに良い毒と
わるい本当をひと匙ずつ
掬って舐めたら昏倒だ

他人の言葉で計る幸福
焼き切れない過去
最後の合図の前に
甘い
嘘をついてくれよ
ライトブルーの空
すこうし白をのせた色
あの色を知っている
埠頭に咲いた可憐な花もまた
無邪気にすみわたって
人の秘密をあらわにさせる
そんな色をしていた
或いは
指を彩る鉱石もまた同 ....
わーい春のさかさま
黄色い花を摘む
卵を買いに行って
転んで帰ってくる

いつかまたここに来ようねって
言ったそばから消えて行った
ちいさく、ずるい人たち

どんな歌も届かないよ ....
この町のどこか
古いアパートの
薄暗い部屋の片隅にひとり
力なくうずくまっている
私を見つけたら
無駄な足掻きでもよくやったなと
労ってあげてください

あるいは
都会の真ん中で、大 ....
手のひらに載せたガラス瓶の中は不可思議な水で満たされていて
米粒ほどの数匹のさかなが泳ぐ
ここで生まれてここで死んでいく
生殖も食事も排泄も
すべてのことがその水を介して完璧にめぐっていくのだ ....
春が来た、カーテンを閉めよう
落ち着きのなさを気付かれぬように
行く人、とどまる人、帰る人
私の行く場所はどこかと、心が騒ぐ

花をつけ始めた桜は堪える
激しい雨風に打たれても
花の散っ ....
命が染める
花冠の真紅
燃え立つ
森の深みへ
誘う命の灯り




満々と水、
 
疾駆する車の到着する

  真面目くさった顔に
 紅潮した君は美しい 

快活な笑い ....
引っ越してきたばっかりなのに、
ほら、ここは、神さまの家に近いでしょ。
さっき、神さまが訪ねてきたのよ。
終末がどうのこうのって、うるさかったわ。
だから、持ってた布団叩きで、頭を叩いてや ....


まだ寒いのに
もう立ってしまうのか
立って 先に
行こうとするのか

その後ろ姿を見つめて
僕たちは
ずっと後から
暖かくなろうとするのだが

まだ寒いのだ
もうこんな ....
三月に降る小雪をつかまえようと
手のひらを天にむかって
差し出せば
どの子もふわり、
風にひるがえりながら
上手にわたしをよけて
アスファルトへと着地するから
こんにちはも
さようなら ....
銀河の岸で
小鬼が一人
青い小花を摘んでいる
小鬼は気付き
私に手をふる
地球という星がある
国境はない
猫に餌をやってから
今日のことを考えよう
子宮から出てきて随分経った
時々帰りたいが
もう帰れない
もう帰らない
母は とっても母である

家に虫がでれば 騒ぎながらも冷静で

しかしスプレーが見つからないと慌てていた


ある時

アシダカグモが 卵を抱えて現れた

「ぎゃ」といいつつ 母 ....
メレンゲの夜
それはそうだ、
固まってしまう

色の無い刺繍糸で
編みこんでいく
君の体は
気持を置いて
でていってしまった

ここにあったのは
変色した果物
片方しかない手袋 ....
帆布を揚げて
ヨーソロー!
船長は高らかに叫んだ

目指す宝の島は
オレの背中の地図に描かれている
酔えば赤く浮き出て航路を示す

ラム酒を飲み放題という条件で
航海に行く契約書を交 ....
                     月に葉隠れとはいうけれど
      そぞろ虫の影におびえる酩酊者 

道端で眠る小地蔵が倒れて 
 まだ青い無花果の実が零れ落ちている 

 ....
冨の神を崇める教義では、
あなたの身体と魂は誰よりも清く
その清い身体のために、
毎朝オレンジジュースを飲む

また、あなたの美貌のために
幼い夢を祭壇で屠り、鮮血を啜る

既に世界は ....
まーつんさんの自由詩おすすめリスト(3206)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
疎林- 山人自由詩10*24-10-11
花瓶- はるな自由詩324-10-9
どれくらいの雨が必要だろう- はるな自由詩524-10-8
ブイ- はるな自由詩224-10-7
影か揚羽か- ただのみ ...自由詩3*24-9-29
2分- はるな自由詩324-9-27
五行歌_【渓流】大物狙い- レタス自由詩7*24-9-21
Reason- リリー自由詩13*24-9-20
玩具- はるな自由詩424-8-15
.txt- mizunomadoka自由詩624-6-21
- HAL自由詩3*24-6-1
登り下り- HAL自由詩1*24-5-29
淵の話- 草野春心自由詩324-5-14
- はるな自由詩224-3-30
春はうたう- そらの珊 ...自由詩10*24-3-27
さかさま- はるな自由詩524-3-26
伝言- ヒロセマ ...自由詩11*24-3-25
小さなさかなの物語- そらの珊 ...自由詩14*24-3-24
急ぎ足- ヒロセマ ...自由詩8*24-3-18
五行歌、変容の命- ひだかた ...自由詩7*24-3-15
鳥籠。- 田中宏輔自由詩13*24-3-9
立春_二篇- 岡部淳太 ...自由詩9*24-3-7
人は何処へいくのだろう、命ひとつ抱えて- そらの珊 ...自由詩14*24-3-2
※五行歌_「銀河の岸で_小鬼が一人」- こしごえ自由詩10*24-2-25
太陽は影をつくるが道を譲らない- 空丸自由詩1624-2-23
母のこと- 短角牛自由詩12*24-2-21
メレンゲ- はるな自由詩624-2-20
酔いどれ船- レタス自由詩5*24-2-18
いやおい- アラガイ ...自由詩14*24-2-18
サクリファイス- atsuchan69自由詩17*24-2-14

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