すべてのおすすめ
抱き合う日々の中庭に花を育て
枯れるばかりの木を持った
あなただけが擦り減って行くから

あなたに弱さを望んだ
それは醜い愛だったが
産まれたものを捨てるわけにはいかなかったのだ

 ....
やがて白銀の景色は薄桜に染まり、
雪風は砂風となってアフリカの砂漠へ移り吹く

ぐにゃりとした冷たい肌のやつは、
サハラ西岸の浅海で捕れた後、冷凍されて
TAKO と記された紙箱に詰められ海 ....
小さく丸まった背中に
触れようとして
手をのばせなかった
盆の季節までさようなら
しわしわの笑顔で
手を振る人
何度も振り返って
手を振ると
小さくなった姿が
まだ手を振っていた
 ....
道標のように立っている樹の根元
いつかの果実の残り香があった
美しい錯乱の季節
千切られたページのざわめき

枯れ果てた古井戸から
ことばは這い上がることができなかった
月の裳裾に纏わり ....
人間が平等だなんて未だに信じているの?
君の中ではサンタも神様もいるんだろうね
大人になったらサンタなんていないし
神様もいない事を知るのに…
今までに何か平等だった事があったかい?
見たこ ....
あなたは
とうに知っているだろう、自由に書くということの{ルビ荊棘=けいきょく}を
はるかにふかいふかい穴の奥底から 
虐げられた名馬たちのいななきが聴こえる
ではただちにそれを装備し また外 ....
封筒のなかで
街をそだてる
来る日も来る日も
細かくしたえさを与えて

ある春に
耐えがたい眠気に襲われるまま
5年も、6年も
あるいは500年も眠ってしまった

春は何度もや ....
とうに終わったエピローグと
いまだ始まらないプロローグの
狭間に佇む

記憶はずっと仮縫いのまま
予感もずっと仮縫いのまま

だから
来たるべき時のための衣装も
ずっと仮縫いのまま
 ....
(マジ、ウケんだけど〜)
接待最高! ラーメン美味
人生百二十年 平和八十年 長寿社会
名人輩出 偉人続出
直感力に優れ 海外アーティストにも愛される国
優しい人々が、住まう国
天皇万歳! ....
太陽よりも先に朝を見てみたい
月よりも先に夜を見てみたい
生者よりも先に始まりを見てみたい
死者よりも先に終わりを見てみたい
無よりも先に有を見てみたい
有よりも先に無を見てみたい
気づいたら
私だけの公園であそぶ
誰もいなくて誰も来ないから
邪魔されない自由

反省と戯れる
止まらないブランコ 気持ち前後に振れて
おりてしまえば大したことはない

のぼ ....
陽の中に心を置いたので
影もまた 濃く残った

あなたを愛していた
誰にも知られたくなかった
誰にも
南の風に風景はとけこんで
流れていくみたいにゆれてる
つぼみたち

空はあおい
どうしようもないくらい
あおい

白い香りがくる
偽りが新しい偽りを連れてくる
細い糸を曳くみたいに ....
ふくらみは春の夢
はたまた、やさしい躓き。
うなずいて、みとめるのも、生活のふくらみ。

ちいさなふくらみ、よろこび
ふくらんでいくふくらみの、ちょっとした悲しみ
しぼんでいくふくらみ ....
 旧校舎の外階段を降りて
 ピロティに出ることができた
 夏草の熱が 猫のように腹這いで寝ていた
 青い空と鳥籠は真逆に見えて 同じものだと
 あなたの唇が言っていた
 僕たちは暗い液で ....
ちいさな舟が夜の海をゆく
破れた帆にわずかな風をうけて

帆柱には古ぼけたカンテラ
光はにぶいが少しあたたかい

月のない夜だから
真っ暗の水面は永遠みたい

とじこめられているのか ....
もうそこにある愛を押しとどめて
まだ愛していませんと言う

台所では蛤が体を閉ざし
海を放つのを拒んでいる

日差しのなかに愛がある
それはわかっている
ただ、その影で眠るのが ....
 喉を 僕は 通り過ぎて
 日差しの少ない部屋に入った
 時間の寂しさが近づいてきていた

 まだ 早かった けれど
 コップに 桂花陳酒を{ルビ注=つ}いで飲んだ
 時間の寂しさが近 ....
くさむらのうらぶれた浅瀬
打ち上げられたほおづきの中の
丸い実が
あかあかと
燃えながら
わたしを見ていた
緑だった容れ物の
もはや若さはぬけおち
朽ちた葉脈だけになって
身のうちを ....
もういちど言ってください
とあなたたちが言う
わたしは爪を剥きながら
それはできない と思う
思いながら それさえも言えないでいる

もういちど言ってください
とあなたたちが言う
 ....
白い服を着た人びとが
地面に横たわっているが
誰ひとり目を覚まさないし
光もそこだけ薄暗い
時折風が吹いて
着物の裾や袖を膨らませ
やわらかく和毛を揺らす
鳥は肉をつついて
おもしろく ....
走り続ける中で
失うものも多かった
もう何もいらない
人間としての幸福が欲しい
あれからまた百年がたち
わたしたちは まだ無知だった

岩とか、波とか
空とか
そういうもののほうが
まだ世界をよく知っていた

まえの百年にしてきたことを
ひとつずつなぞって
 ....
イノセントな白いワンピースの君
強い風の中スカートをなびかせる
いつまでもいつまでも
私の心の鏡に写っている
永遠なんて信じるかい?
私は信じる
君の存在があるから信じる
自分を憎むしかないのか
それももうやり尽くした感がある
もう充分だろう
輝く自分を
ありのままに愛せればいいじゃないか
 わたしたちの 静かな部屋は 青かった

 ポケットに入れた 痛みたちは つぎの日には
 砂にまぎれ、洗濯機ゆき
 やだなぁ。

 {ルビ溢水=いっすい}を 眼にとかして
 わたした ....
街に雨が降っている
いくつかの記憶が断片のまま転がっている
  僕は君に呼びかける
  かえってくるものが自分の谺にすぎないと
  知っていても
  それは君がいなければ
  生まれなかっ ....
人生を捻じ曲げる、
まっすぐに終わりへとむかう
ひどく短絡的な直線を
乱暴にぐいっ、と曲げる

きっと皆は、この僕が
まっすぐ進むと思っていただろうな
でも突然、進路を捻じ曲げたから
 ....
とても簡単に すべては失われ
冬の窓ガラスのように
冴え冴えと濡れて光った

街そのものだ

あなたが評した私
今日は満月だから
と安心して空を見上げて
国際宇宙ステーションを眺めてたら
不意に星が落ちてきた

落ちてきた星はまだ新人で
どう光っていいかもよくわからないし
流れ星になるときの流儀も ....
まーつんさんの自由詩おすすめリスト(3206)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
中庭- はるな自由詩525-4-3
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鏡の中の睦言たち- ただのみ ...自由詩5*25-3-30
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衣_装__Ⅱ- 塔野夏子自由詩11*25-3-21
マジで!_ウケる国ニッポン- 鏡文志自由詩9*25-3-17
先の人- リィ自由詩2*25-3-15
私の公園- 唐草フウ自由詩12*25-3-10
題無し- はるな自由詩425-3-10
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ピロティ(2025.02.23)- 草野春心自由詩325-2-27
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- はるな自由詩325-2-24
桂花陳酒(2025.02.16)- 草野春心自由詩525-2-16
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塩水- はるな自由詩425-2-14
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無題- 渡辺亘自由詩225-2-3
百年2- はるな自由詩625-1-29
無題- 渡辺亘自由詩225-1-28
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Overflow(2025.01.09)- 草野春心自由詩225-1-18
call- 塔野夏子自由詩6*25-1-17
- atsuchan69自由詩24*25-1-14
とても簡単に- はるな自由詩425-1-14
星の新人さん【きょうのソネット】- 佐々宝砂自由詩525-1-13

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