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朝 目覚めたら
鳥の巣箱の中にいた
市会議員選挙の告示のニュースが
母屋の方から聴こえてくる
体を起こし 何となく上を向いて
首を伸ばしてお口をあんぐり
母がテントウムシを口移ししてき ....
かあさんの
みずたまもようのワンピース
あれ、手作りなんやでって
こそっと打ち明けた
キヨちゃんが
ほんま? すごいなー
でもどこからが手作りなん? って
イケズゆうから
どこもかしこ ....
魂を語り合いましょうと
いいながら
詩人は逝ったのでした

今朝
わたしはみつけた
ゴミステーションの柵に
いくつも並んだ雫
それは
ぶらさがって
落ちまいと揺れていた
冬の夜が ....
ひとを好きになって
はずかしかった
目も口も鼻も手足も
はずかしかった
話すことも黙ることも
さわってもさわられても
泣きたかった
赤くて青くて
欲しかった
あふれるまぎわの気持 ....
  多くの角砂糖が 紫蘇色のスカートにこぼされても
  彼女は 眉ひとつ動かすこともないだろう
  ただ膝のうえで掌を握っては開き(開いては握り)
  あなたの影が砕かれていく その場所 ....
社会のために勤労
いわれてもピンとこず
ひたすら疲労
わかってるよ俺ももう大人
今まで遊んだぶんだけ返そう
でもなんだかめんどくせえなあ
質素な飯でもおれゃ構わねえ
ほんとさやれる、その ....
  静かだった……
  禁じられていることは それほど多くはないはずなのに
  ただ、いくつもの瞳だけが 土埃に塗れながら
  風と風の間で何度もはね返っている
  男たちの沈黙はカラ ....
  {ルビ賽子=さいころ}が胡座をかいている
  {ルビ褥=しとね}は素っ気なく冷えている
  彼女の頬には、涙の痕がある
  それがいつどのように流されたのか、
  彼はしりたかった ....
  水母は しばらく空気をさまよって
  やがて岩にぴったりと貼りついた
  月が喋らない夜に
  三角定規ひとつだけ残された廃校で
  誰かのあくびのように だらしなく伸びていく廊下 ....
あなたが学生なら

僕の話を聞いてください

あなたがサラリーマンなら

僕の話を聞いてください

あなたがニートなら

僕の話を聞いてください

あなたが殺人鬼で ....
淋しさは
翼いっぱいにはらむ風

僕は
飛びたてる
だけどというより
だからこそ

明日をもしれぬ運命
なんて
何を怖がることがある

残り時間の心配なんて
いらない
 ....




私は砂。
水を含み、泥となって、
いつか形にならねばならない。
砂。

茫洋と昔の空を思い出す。
空はいつでも高くて、
私は不自由で。
とても自由だっ ....
夕闇がやってくる気配
それは決まって
南向きの玄関の隅から生まれた
冷えていく板張りに寝転がって
図書室で借りてきた本を読んでいると
ふいに呼ばれる
声、
のようなものに

夜が
 ....
白銀の光

冷たい熱を帯び

私と月の間には
透明な冬だけがある
はるかに遠いくせに
あっけなく近くなる
こんな風に
てのひらにのってみせるのは
何故?
まるで
弓矢を射れば ....
サラリーマンのコスプレして会社に行っている なに考えているのかちっとも手応えがない仕事人間のようなふたりでも

ささやかな感情のふくらみで満足していたりするのです

したいこと、やるべきことがあるから今の暮らしをしているのだ ....
死んでしまえば

楽になるだろうか?

生きているという事は

ただ辛いだけのものだろうか?

日常は退屈で厭わしく

くだらないものだろうか?

それとも、官能と ....
悪い事をした人には

何をしてもいいのです

いじめをした人にはどんな仕打ちをしても

許されます

だって、それは『正義』なので

差別した人、悪を為した人には

ど ....
  わたしはあなたを愛していたのだろうか
  どしゃ降りの雨のなか、傘のひとつも携えず
  空の彼方を見つめているような
  そんな気持ちだった
  あなたと居るときはいつも
  た ....
よごれて
あなたは笑っていた
ちかちかする電灯をつけて
陽気な詩を読んでいた

「星がながれるころ」、
歌いだしたとき
詩だと思っていた

(    )を忘れたい
ほとんど白い ....
  椅子に座り、瞼を閉じて 静かにしていると
  彼女の心は川の水に深くゆっくりと沈んでいく
  遠い、淵のところからあふれた透明なものたちが
  灰色にくすんだビル街を薄い膜で包みこむ ....
  細かな砂や木屑とともに その数字はガラス瓶にいれられていた
  穏やかに晴れた休日、ひと気のない公園や路地裏に出むいては
  彼は 度々そういうものを拾ってきた
  いま、彼の部屋に ....
  さっきから、あなたが
  夢中になって眺めているのは……光の断面
  あられもなく剥き出しにされ、あなたの鼻先に
  それは 突きつけられている
  鉢に植えられた何らかの緑
  ....
夕暮れの空を見上げると
今日はお月さまがいない
と思ったら
真上やや後方から呼ばれた
「ココニイルヨ―」
ふりあおぐと三日月
こないだ見たときは
真っ黒な空の真ん中で
薄笑いの口みたい ....
瓶の中にとり残された
ピクルスひとつ

蓋が開くのを ただ
待っているだけの日々

見通しが良すぎて
すっぱい孤独

 
 《ピクルス:2013年11月10日》
十六で嫁入りした祖母は
まだ娘だったから
近所の子供達と鞠を突いて遊んでいた
すると 嫁入りした女はもう
そんな遊びをしてはいけないと
誰かの叱る声が聴こえて来たという


春の夜 ....
ここがどこかわからなくなってしまう
眠っていたわけでもないのに
あなたはわたしと太陽のあいだにたつので
そうか、いつも
ちょうどまぶしい
 
一つの詩が書かれる為に

ただ、そのためだけにこの世界はあった

病んだ男ーーーパスカルが

よろめいて食卓にもたれかかりながら

この宇宙を思考する時、その時だけ

 ....
 
言葉を編み

視線を編む

少しは暖かくなってくれたかな



 
夕方過ぎの薄闇の中

自転車に跨った

塾帰りの少年少女

信号機は止まれのままだ

いずれ青に変わる時が来るのだから

ゆっくり大人になればいい


僕はと言えば車の中
 ....
まーつんさんの自由詩おすすめリスト(3067)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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エーテル_14- 草野春心自由詩214-1-19
エーテル_13- 草野春心自由詩414-1-19
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涙袋は満タン- Lucy自由詩12*14-1-17
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さえざえと- そらの珊 ...自由詩1614-1-15
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飄々と- 鵜飼千代 ...自由詩11*14-1-14
僕の『生きる』- yamadahifumi自由詩214-1-14
断罪のバット- yamadahifumi自由詩314-1-14
エーテル_12- 草野春心自由詩314-1-13
陽気さ- はるな自由詩914-1-13
エーテル_11- 草野春心自由詩314-1-13
エーテル_10- 草野春心自由詩314-1-12
エーテル_9- 草野春心自由詩214-1-12
お月さま- Lucy自由詩24*14-1-9
ピクルス- ただのみ ...自由詩31*14-1-8
祖母の記憶- 壮佑自由詩25*14-1-8
ちょうどまぶしい- はるな自由詩714-1-7
私達は- yamadahifumi自由詩614-1-7
編む- 殿上 童自由詩23*14-1-6
点滅信号- 中村 く ...自由詩1014-1-6

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