すべてのおすすめ
(産まれた時に授けられた
星の役目が決まっているとして)

四角い揺籠の中に閉じ込められて
人の幸せの為に全てを封印された
僕の出会いや進む道は操作され
自分の為に欲しがることもせず
 ....
朝で、
きみの床に光が当たっている。

しずかな街は
すこしずつ意味を手ばなして

もうすぐ、見られるようになる。
わたしたちの床にも
光の当たるところを、見られるようになる。
 ....
イブの夜
イエスが店にやってきた
長らく預けたままだった
聖骸布を引き取りに
「お客様、すみません
 こちらについたお顔の跡は
 どうしても洗い落とすことが
 できませんでした…」
イ ....
フォークシンガーとして
国際交流会場でアトラクションの
依頼がきていた頃の話

ネパールと日本の
国際交流アトラクションで唄った後に
通訳を介して子連れの女性が
「是非、日本の代表的なリ ....
職もなく家もなく
暖も取れず 寄り添うひともない
「どこかへ行け」と高札は告げる 「誰からも見捨てられたのだから」と
飢えても盗まない 寒くても火を放たない彼らを
我らのしもべは我らの小国から ....
  金魚鉢の水が
  飴色によごれていく
  たくさんの人がおもてを横ぎる
  近所じゅうの家で年の瀬の支度がはじまる
  取り返しのつかないことや
  取り返しのつきそうなことで
 ....
  誰のものともしれぬ侮辱が
  枯葉とともに足元に落ちていた
  ひからびた爪をもつ獣が屋外の
  潅木の陰で忍び笑いをしていたけれど
  あれで聞かれていないつもりだったのだろうか ....
ねえ、知ってる?
氷河期はまだ終わっていないって

たとえば
冷凍庫の扉を
誰かが開けて
昼飯は冷凍パスタかそれともピザか
焼きおにぎりも捨てがたい
うーん、どうしようと
うっかり長 ....
等間隔で並んだハードル
一定のリズムで走り抜けながら
傍から見れば軽々と
それを飛び越えていく
到底私には太刀打ちできないと思わせる
人生が凝縮されたような
すばらしく難しい競技
もちろ ....
愛を無駄遣いするの?
捨てられた犬のようになるの?
背中が水玉模様なのは雨雲に射抜かれたためなの?
だだだだだだだ、と?
だだだだだだだだ、と?
後悔することもあるの?
ふりだしに戻りたい ....
  雨はいつ止むのだろう
  あなたの柔らかな胸のなかへ
  いっぴきの野犬をときはなちたいのに
  この雨はいつになれば止むのだろう
  決意にみちたやさしさよ僕を睨め
  凪より ....
  あまい針を舐めながら あなたは
  世界の骨に温かな肉がともされるのを見ていた
  だれかがあなたの内側に積もった雪を道の傍に退ける
  そしてもう一人のだれかがその雪をさらに傍に退 ....
明日がすぐそこまで来ている
ので
逃げるために意味を吐きだした
4種類の喧騒がもやもや迫ってくる
  ひかりが鉄柵をすべりぬけ
  あなたの膝を白くよごした
  煤けた骸だけがあるく目抜通り、
  彼らのうたう寧ろふくよかな夜想曲に
  暫し立ち止まったのだろうか、あなたも
   ....
子供の時に母に愛されなかった僕は
赤ちゃんプレイのAVを見る

学生時代に青春を謳歌できなかった僕は
JKモノのAVを借りる

ホワイトカラーの職業に就けない僕は
OLモノのAVを借りる ....
胸に巣食った小さな影が
あなたの時を刻み続ける
砂時計のオリフィスを
いつの間にか歪めていたのかもしれないと
あなた自身が気づいてから
あなたはきっと違う風景を見ている

そう、残酷な告 ....
一人暮らしの私の家に
奇妙な動物が紛れ込んできた
害はなさそうなので
飼うことにした
白くて丸くて
わりと愛嬌がある
たてがみは赤く
瞳はつぶら
私は日中この動物を
なでて
だきあ ....
教育を受ける権利
発言する権利
投票する権利
を放棄する自由

国民主権
平和主義
基本的人権
を軽視する自由

歴史の途上で
辛酸と苦闘と犠牲の挙句
民衆が手に入れてきた
 ....
はじめまして
わたしは
しきゅう

はじめまして
わたしは
らんそう

わたしたちは
じょせいの
おなかのなか
ちいさな
いのちを
はぐくむもの

そして
しんぞうや
 ....
息は吐くそばから冷えて
凍った頬をもっとかたくした
ちっともこわくなかったよ
死ぬことも生きることも
きみがいないことに比べれば
愛をまに受けて 焼けていく
わたしをみて
かける言葉がなんにしろ
それさえも まに受けてしまう

見える ほとんどすべてのものは 焼け
ドーナッツの穴だけが
残った
「夕暮れ症候群」というものがある
認知症の老人などに見られる症状で
夕暮れ時になるとそわそわしはじめ
そこが自分の家であるにも関わらず
どこかへ帰ろうと外へ飛び出すのだという
ある時、そうし ....
キッチンのテーブルで
言葉をこねくりまわしていると
いつしかガイコツになっている
ガイコツは書く
普段の僕が言わないことや
普段の僕が知らないことや
普段は誰にも聞けないことや
普段の世 ....
  つまづいた
  冬のバケツの
  かたちをしたわたしたち
  は、先のとがった言葉がいくつも
  しろい雪にうまっているのをみたんだ
  わかりあうことの嘘をしっているから
  血 ....
あたしはすごく疲れてしまって
家までたどり着けるのかひそかに心配で
空気はきんきんに冷えていて
闇を泳ぐようにふらふら歩けば
月が煌々と夜空を照らしているんだった
なのに街灯の明かりの下で ....
猫の寝息は
眠りの根
夜もよろめく四つ脚お化け
可愛い蛙は冠おろし
月をまるめてまたあした
雨樋は 壊れているので
わたしたちは
きちんと運ばれることができません

愛してさえいれば
正しくなくても
許されると思っていた
傲慢でも

思っていた
ひとつも本当でなく ....
紳士が帰宅した
トレンチコートの内側に
あらゆる苦悩を抱えた顔して
ただいまも言わず
リビングに突っ伏して
苦悶に入る
うめき声すら上げそうな
夫の姿を
妻は横目で眺め
そういうこと ....
しろい舟に
あなたの息がかかる
草の影をそっとゆらして
一日がまえにすすんでいく


わたしたちもすすんでいくのだ
かなしいことがどれだけあっても
あなたにはかならずつたえるから

 ....
おおきな鉄の
かばんは
おもい
かばんのなかには
かばんのかたちの
空間が
ひとつはいって
いる

よってたかって
見つめられた
少女や
きれいに
彫られた蝶などが
ま ....
まーつんさんの自由詩おすすめリスト(3041)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
君が為に- 衣 ミコ自由詩5*15-1-5
- はるな自由詩915-1-5
クリーニングのクリスマス- やまうち ...自由詩215-1-4
通訳者が教えてくれたこと- 板谷みき ...自由詩6*15-1-2
渋谷区の公園からのホームレス締め出しに寄せて- 吉岡孝次自由詩414-12-30
金魚鉢- 草野春心自由詩314-12-28
潅木- 草野春心自由詩414-12-28
冷凍金魚はいつか解凍される日を待っている- そらの珊 ...自由詩16*14-12-26
十二月の疼痛- そらの珊 ...自由詩15*14-12-24
水玉- やまうち ...自由詩314-12-24
雨の歌- 草野春心自由詩714-12-23
あまい針- 草野春心自由詩614-12-21
裸でガムを噛む- はるな自由詩214-12-21
空耳- 草野春心自由詩314-12-20
性行為- 一 二自由詩414-12-19
隣に住む人- 夏美かを ...自由詩28*14-12-18
ぽけもん- やまうち ...自由詩4*14-12-16
自由の国- Lucy自由詩12*14-12-13
心のはんぶん/プロローグ- 川瀬杏香自由詩914-12-10
凍った頬- はるな自由詩414-12-9
やけのこり- はるな自由詩414-12-8
帰りたい- やまうち ...自由詩6*14-12-8
ゴーストライター- やまうち ...自由詩614-12-7
フユノバケツ- 草野春心自由詩314-12-6
冬が来た- Lucy自由詩16*14-12-5
可愛い蛙のうた- はるな自由詩314-12-5
雨樋- はるな自由詩214-12-5
帰宅- やまうち ...自由詩3*14-12-1
しろい舟- 草野春心自由詩314-11-29
鉄のかばん- はるな自由詩514-11-29

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