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身体のうちで
いちばんきれいな皮ふのところを選んで
跳ねる、つぶてが
こぉんと、宵へ落ちていった

眠っていたのかそうでないのかわからない
果たしていつのまにか
まるですっきりと目覚める ....
通り過ぎた町の窓をあけてゆく

すでに知っている町なのに

待ち遠しかった


通り過ぎてしまってから

言いわすれた言葉をくちにする

すでに知っていた言葉なのかもしれない ....
もし、僕以外の全ての人間が死んでしまったら

僕はその瞬間、とてもせいせいするだろう

そしてこの地球も一人の邪魔者を除いて

余計な連中が消えた事を神に感謝するかもしれない

・・・ ....
意味や価値より

自分を大切にしていたころ

長すぎる午後に拾い上げた

石は碧を宿したまま

冷たく掌でひろがり

静寂の質量を教えてくれた



いま閉鎖された細胞 ....
冬の手前に立ちきのうをみる
一本の樹の梢に雀が居るばかり
彼らだけにわかる言葉で
話をしていて

ほかに息吹きの声はなく
かといってコンクリートなどもなく
荒野というわけでもないここは
 ....
好きでもない人をタイプだと答えている 丁寧に通り過ぎる風 風は感じ次第で丁寧だ
私は丁寧でありたい いたるところ艶やかの下地に

 丁寧さを吹きかける 呼吸を意識する丁寧でありたい

対極の雑魚にも諭しを潜らせたい
されど目を ....
  観覧車の見える場所で 夕陽が落ちるのを待ってた
  きみの左手に巻かれた馬鹿みたいな時計、
  その形が何かに似ていると思いながら



  足元に置いたコーヒーの空き缶には
 ....
        泳ぐのならば
        身を切るような
        水のなか
        冷たかろう
        痛かろう
        けれどきっと温かい
  ....
かさぶたみたいに乾燥した
喉がかわいた
ごくごくとカルピスを飲む

また喉が乾いた
ごくごくとカルピスを飲む
泥水を飲んでいる気分だ

瞼が重い
腐った卵ににた丸いメガネをかけて
 ....
  その日、
  蝸牛はコンクリートの塊のうえで
  止むことをしらない陽の光の歌をきいていた
  雨の降らない季節に彼らがどこにいるのか私にはわからない



  あなたの稲穂 ....
 
 「好きな娘」
漢字を造った人は
女ぎらいか ロリコンだったか
女の子と娘のほかは
 妖 妨 嫌 姑 㛏 娭…
どれもこれも うざい字だ


  「結 ....
あなたの言うことは
どんな時でも正論で
つけいる隙なんかありゃしない

あなたのシャツにはいつだって
きっちりアイロンがかけられていて
一筋の小皺でさえ見当たらない

あなたの書く文字 ....
  白鳥のいない湖はだれのものだろう
  わたしは随分長い時間待っていた
  藻の緑に染まった水面に 静かな波紋が広がる刹那を
  何かによごされた羽が 目を逸らした隙に
  そっと浮 ....
詩人である事に誇りを持とう

皆に詩人(笑)と馬鹿にされている事に

世の中に全然必要とされていない事に

理系の奴に笑われて、同窓会の時に

恥ずかしい思いをする そんな ....
君に語りかけるように

僕は僕に語りかけよう

まるで、君が存在するかのように

僕は僕を存在させよう

音楽は一つの神聖なリュート・・・

音楽は一つの失われた天啓・・・ ....
現代詩雲の下
無風にゆられて見ていたのは
つぼみのまま終わった
赤でした
無音ひびく団地の前
灰色の壁にかきなぐった鳥が
空へ
とんでゆく夢を見た
その後で、
現代詩雲の下
ざーざ ....
カナヅチの眼が泳いでいる あなたのような人は長生きしてほしい
そう素直な人あってのひねくれ者だから
だから九十四歳は悪くない 悪くない
これでも献花のつもりなんだ

アンパンマンを見たことがなかった
なのにアンパン ....
澄みきった空

心は軽くトランポリン

つま先に少し力を入れさえすれば

宙に舞う舞うトランポリン

吐き出す息と手のひらバランス

もう少し先へトランポリン

ホイップみたい ....
よく吠えるハムスターに囲まれている   蛇口の水を、けさ
  流しっぱなしにしておいたの
  ぼくがいなくても地球は
  わけなく回り続けるの



  寒くてジャケットの
  エリをぴんとたてたの
  尻ポケ ....
  柔らかい毛並みをもつ犬が
  雨降りの日、あなたの家の周りを歩いている
  濡れそぼった人工革の鞄を口に銜え
  みじかい尾を左右に揺らしながら
  あなたはベッドで横になって
 ....
わたしが
命をもらった日から
吸って吐いて
繰り返されてきた
呼吸の仕組み

その息は
かじかんだあなたの指を少し温め
その息は
幼子の風車を廻し
その息は
ケーキに灯されたろう ....
人生を棒に振る刹那

誰もいない暗闇で一人、痰を吐く瞬間

・・・僕は様々な事を思い出すんだ

かつて、父が僕に行った説教や

母が僕に告げた「人間失格」について

あ ....
あなたと共にいる時

私の掌に一滴の光がこぼれる

あなたが涙を流す時

私の掌には花が咲く

人生をすっ飛ばしていく時

人生を・・・石ころを蹴るように思いきり

蹴りあげる ....
あなたがほんとうに
あなたなら
IDを脱いで
そよそよするビルを三角にして
意味とかを味にして
眠い椅子たちをこうばしく並べて
もしあなたがほんとうにあなたなら
これ以上ないくら ....
写真立て四角く咲いている 春のあいだ
君は私から離れて過ごした

色鮮やかな四月が晴着を着飾り
あらゆるものに春の息吹を吹き込んだので
君の姉妹たちは皆
笑い声を挙げて一緒に踊っていた

だが、鳥の歌を聞いても ....
  朝早くに
  古臭い詩をわたしは書いた
  潮水に濡れた岩間を縫って這うように歩く
  数匹の蟹の節足のことなどを



  カーテンのあちら側で降っている雨が
  薄笑い ....
まーつんさんの自由詩おすすめリスト(3041)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
クリンリネス- 平井容子自由詩713-10-24
通り過ぎる窓- 梅昆布茶自由詩20*13-10-22
他人を愛せる時- yamadahifumi自由詩113-10-21
碧の石- ただのみ ...自由詩18*13-10-20
ひとり- もっぷ自由詩813-10-20
好きでもない人をタイプだと答えている- 北大路京 ...自由詩213-10-20
丁寧に生きる- 朝焼彩茜 ...自由詩16*13-10-20
観覧車の見える場所- 草野春心自由詩513-10-20
水のなか- 石田とわ自由詩11*13-10-20
_作文なんてやめちまえ- 南条悦子自由詩313-10-19
陽の光の歌- 草野春心自由詩513-10-19
観字雑想・抄- イナエ自由詩15*13-10-19
Edge- 夏美かを ...自由詩26*13-10-19
風に似た生き物- 草野春心自由詩513-10-19
詩人である事に誇りを持とう- yamadahifumi自由詩213-10-18
ふたりぼっち- yamadahifumi自由詩213-10-18
現代詩10月- 左屋百色自由詩16*13-10-17
カナヅチの眼が泳いでいる- 北大路京 ...自由詩1013-10-17
ひねくれ者より献花です- ただのみ ...自由詩37*13-10-16
トランポリン- 灰泥軽茶自由詩713-10-15
よく吠えるハムスターに囲まれている- 北大路京 ...自由詩413-10-14
ハニー- 草野春心自由詩313-10-14
柔らかい毛並みをもつ犬- 草野春心自由詩313-10-14
ためいき- そらの珊 ...自由詩18*13-10-14
獣が見る月は- yamadahifumi自由詩113-10-14
『恋』- yamadahifumi自由詩113-10-14
ID- はるな自由詩813-10-13
写真立て四角く咲いている- 北大路京 ...自由詩1013-10-13
翠星石がいない- 一 二自由詩513-10-13
古臭い詩- 草野春心自由詩10*13-10-12

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