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うとうとしてる人の隣に座る ぼくたちはインクの川をまたいで指を切る

彼女たちは木にぶら下がっている
裸で
ぼくたちは空を見上げている
お互いの青い
髪の毛を手にぶら下げている
暗闇がぼくたちの間をよぎっている
 ....
緑色が敷きつめられている温かい屍斑が浮かぶ
とてもつるつるしたみち

枯れ木をぎしぎし云わせてあの人がやってくる
猫は、縁側でZの字になって燃えている

これは、そういう季節
私は、空洞 ....
私を傷つけたあの人は
結局私の人生にとって
大切な人じゃなかった

3年かかって
やっとそのことに気づいた

仮に今 あなたが
誰かに傷つけられたと思っているとしたら
あなたにはもっ ....
人生はだまっていてもギャンブルだ
伏せて配られたカードは平等なんかではない
そこからスタート
幸せな人生がどんなものか本当はわからないまま
何かを捨てて
何かを拾って
ペアだとかハウス ....
脳に転移していますね


ある日
余韻の残らない口調で担当医は言った

丁寧に覚悟を積み上げてきたはずなのに
質問をする私の声は上ずっていた
ひとつひとつ言葉を置くように説明する
 ....
いつもいちばんでありたいと切磋琢磨し
それを邪魔するものを追い払いまたは粛清し

それなりの歳月はかかったけれどようやくにきみは頂きに立った
あれほどに頂きから視える世界を眺めたいと願った
 ....
耳が痛い

あなたが言うので
のぞきこんだ

産毛に抱かれるように
あなたの
恋人からの言葉がひかっている

それを持ち帰り
窓辺においてやると
いよいよ優しげにひかってい ....
空港で飛ぶコウモリ、
背中にはりつく電波は一級品で
然るべきナビを覆う

真っ白な暗号
際限のない街の灯り
日本だとはいえ、
どこだか分らない。

HUKUOKA
HUKUOKA
 ....
引っこ抜かれた紅葉が
真っ黒に凝固して
光る路面の上
じっとりと持ち場を離れない

南北にかかる星のアーチ
まばたきのようにパチパチ弾けて
青白い薄雲をこしらえ
光の翼を噴射している
 ....
愛していると言うことと
愛していると思うことは
まったくちがうわね

窓際に立ち
君はうたう

愛していると囁かれることと
愛されていると感じることは

日没、空あかく
 ....
  生臭い夜に
  九本の足が生えている



  洗いたてのシーツに置かれた
  ただひとつの丸い石
  きみの汗がそのうえを伝い
  鼠がねぐらに帰るように
  闇の奥へ ....
  皺くちゃの子ども
  緑色の鋏を手にして
  揺らめく雲の端を断った



  いま、
  目覚めの時
  山の連なりは遠く
  朝焼けに縁どられ煌めく
  森のどこか ....
季節が
ずい分かわってしまって
空はかなしい

部屋のなかには
あなたにあげられなかったものばかり
散らばって

真ん中に
あなたのかたちの不在がのこる

扉のむこうはひかっ ....
 
想いの珠がふくらんだり、しぼんだり

どっくん どっくん 鼓動する


あたいは、生きる



 
  肌のきらめきだけで
  月が出ているとわかる夜
  きみの胎が優しく
  蒼い氷をはらんでふくらむ



  白いシーツのうえで
  ふたつの影がみっつになり



 ....
こだわっていた
見える形が欲しくて
愛情も友情も
勝手に線引きして
決めつけた
そんな事しても
何にもならないのに

安定した感情
喜怒哀楽なんて本当に疲れる
心の沸点・融点は
 ....
君とは砂場で出会った
人見知りの激しかった僕が どんなきっかけで
初対面の君と口を利くようになったのかは
よく覚えていないけれど
とにかく君と 日が暮れるまでそこで遊んだ

別れる時に ....
 
ちっちゃな{ルビ削げ=そげ}

いつの間にかウチの一部や

そやから、ときどき、チクリ、チクリ、



 
「削げ」の意味
 1 竹や木の端の削がれたもの。また、それが皮膚に ....
あの日あなたが何気なく
捨てた言葉を後ろから
こっそり拾って生きてます。


あの日あなたとすれ違った
独りよがりな愛してるを
こっそり胸に抱いたまま眠ります。


あ ....
契約社員の給料は安い
だからアルバイトも必用になる
午前四時前 朝刊配達に出かけると
山のふもとの住宅地
時折いろいろ見かけるが

エゾシカを見たのは初めてだ
角ある雄と雌のつがい
街 ....
  白い馬が
  眼をとじて横たわっている
  柔らかな草の緑
  露薫る朝につつまれ



  あなたの夢の頁は
  遠くからの風にはらり捲れる
  はじまりから終わりまで ....
廻り廻ってさようなら
季節はまたも去って行く
やがてはわたしも去って逝く

寒くなったね

それでも今夜はまだ
震えながらも網をかけて

待っていましたよ
今夜はまたすらりとして
 ....
洞水門深く掘り中に簀子を当て
上に石を敷き扨て水門石を並べ
縁りも練土にて固め松葉を敷きたり    
           (『桜山一有筆記』より)








 ....
 
しまったって感じで今頃朝顔が咲いた

いいんだよ

夏を閉じこめた種はまた蒔いてあげるから



 
サンズイに雨、
雨がふると
淋しくなります

しとしと言う雨も
ざあざあ言う雨も
ぽつぽつ言う雨も
どんな雨だって
淋しくなります

地面の下に埋めた
あなたの骨は
永久に芽を ....
重たい鉄兜を被せられた人がいる
気がついた時にはすでにそうだったから
それが自分だと思い込んでいる
ゆらゆら不安定に生きていて
ある日たまたまどちらかに傾くと
それっきり右なら右
左なら左 ....
猫轢いちゃったんです
先月あたま
駐車場から出てきた車をよけようとしたとき
草むらから飛び出してきたんですよ急に

轢いちゃったんですおれ
一瞬のことでどうしようもなかった
二輪で猫を轢 ....
  きのうの激しい雨が
  まだ宿る、濡れた土に
  枯れた牙を埋める



  擦りきれたビデオテープの
  不安定な映像のように
  きのうのきみは
  鏡よりきつく
 ....
くちの中が腫れて
ぎゅっと膿をしぼる

吐きだしていまいましいものは
いつもいつも私自身だったものだ
まーつんさんの自由詩おすすめリスト(3041)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
うとうとしてる人の隣に座る- 北大路京 ...自由詩512-11-17
彼女たち- 由比良 ...自由詩6*12-11-17
グリーン、あさ- 由比良 ...自由詩212-11-17
エール- 夏美かを ...自由詩15*12-11-17
わたしがギャンブルをしない理由- ただのみ ...自由詩20*12-11-17
その日- nonya自由詩28*12-11-16
頂きの眺め- HAL自由詩1*12-11-16
- はるな自由詩812-11-15
:earphone- プテラノ ...自由詩412-11-15
臭気- 風呂奴自由詩112-11-14
日没- はるな自由詩612-11-12
ねぐら- 草野春心自由詩612-11-10
皺くちゃの子ども- 草野春心自由詩712-11-10
不在- はるな自由詩712-11-9
生きる- 殿上 童自由詩22*12-11-5
蒼い氷- 草野春心自由詩512-11-4
カラ- eris自由詩2*12-11-3
少年の時間- 夏美かを ...自由詩15*12-10-31
削げ- 殿上 童自由詩19*12-10-29
透明なまま- 永乃ゆち自由詩7*12-10-28
もみじ悔いたし鐘は無し- ただのみ ...自由詩21*12-10-25
白い馬- 草野春心自由詩8*12-10-23
廻り廻ってさようなら/月と蜘蛛- ただのみ ...自由詩30*12-10-19
水琴窟- HAL自由詩4*12-10-18
しまった- 殿上 童自由詩23*12-10-14
淋しい林- そらの珊 ...自由詩1712-10-14
虚しい夜に描いた詩- ただのみ ...自由詩27*12-10-13
集金- 三田九郎自由詩312-10-7
枯れた牙- 草野春心自由詩8*12-10-7
くち- はるな自由詩412-10-6

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