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胸のあたりから
ポトリと
白いジグソーパズルの一ピースが
落ちてきた
昨年胸を痛めて以来
何かに心奪われたり
予期しない出来事に遭遇すると
ポトリと
落としてしまう
今落としてし ....
深夜のファミレスはこんなにも賑やかなのか
ドリンクバーやサラダバーではしゃぐひとたち
国道を走る車の音に混じって
「ぎゅぃん ぎゅぃん」
「しゅぃん しゅぃん」
と空間が ....
ひまわりの振りをして
きみが咲いている
太陽の方を向いて
きれいに咲いている
ぼくは影の振りをして
地面に横たわる
こうしていると何だかとっても
時間の無駄だね ....
ほんの気紛れだった
マンションの折込みチラシで
折紙しようなんて思ったのは
最寄駅徒歩7分を山折り
南角日当良好を谷折り
指紋の間にかすかに残る
あどけない感触を頼りに
無骨な指 ....
隠喩だな
(アハハ)
隠喩だな
(アハハ)
正直訳分からないけど
なんか意味ありげに
大丈夫さ
(アハハ)
大丈夫よ
(アハハ)
それらしく書いときゃ
....
つめたい床の上に
つめたい果実が転がっている
べつに
なにも
守ろうとはおもっていない
わたしの床に
つめたい果実が転がっている
いたずらなことをくりかえすことによって
私にとって本当に大切なことを
忘れてしまったような気がする
覚えておきたい断片的な記憶を
輪ゴムで留めておいたはずなのだが
いつの ....
ピントの合わないこの感じが好き
行っては戻り回り道
落ち葉が綺麗で下ばかり向いて歩いているから
行き過ぎてしまったよ
まだこんな時間なのに
夕焼けが繊細な色合いで空を幾重 ....
ホホノホホホ 秋の穂ホホホ
掌から伝わる 生命の輝き
金色に映る波をかき分けて全身に駆け巡る新しい血
ホホノホホホ 秋の穂ホホホ
瞳に流れ込む 銀色の月
月の穂体中を撫でまわし全 ....
傷だらけの携帯電話を見ながら
明日のことを思いめぐらす
不利な戦いになる
このまま今日が続くなら
偶然とは理由がわからないだけの必然
真夜中に白い氷が降りはじ ....
私とあなたのこれからを
たとえるなら広い広い海であり
小さな舟であっても
きっと二人なら渡ってゆける
嵐に巻き込まれ
高波にあおられて
突然の海流に流されても
きっと私たちは離れずに ....
君が味噌汁を作るたびに
君がクリームシチューを作るたびに
君が鍋焼きうどんを作るたびに
君が本格的インドカレーを作るたびに
僕はそれを煮詰めたいと思うんだ
君が風呂に浸かるたびに
君が ....
街を彷徨う蒸気と共に
白熱した悲しみが車をよける
手をつないだ恋人たちは
知らない土地の話をしている
七色に輝くスーツのポケットには
小さな戦争の火種が入っている
....
三月の
まだ、少し肌寒い日
人々のざわめきが
どこか他人事のように響く朝
駅へと続く道を僕が
いつも通りに歩いていると
巨大なエスカレーターが
青空に ....
ベラドンナの毒が廻って
頭の中が痺れてきた
万華鏡くるくる回して
違う局面を探してみるけれど
見えるのは黒い★ばかり
ああ 自嘲的になっていく
わたしの鰭はうまく泳げない
愛という津 ....
犬小屋を作る
犬がいないので
代わりに自分が中に入る
隣の家から拙いピアノが聞こえる
丸くなりうずくまっていると
昔からずっとこうしていた気がしてくる
前を通る人が
中を覗き ....
排水溝に水が流れていく
無関心なざわめきが街からきこえ
ぼくは窓の外を眺めている
通りを徘徊するばばあの持っている
乳母車の中身はしゃれた靴下が一足で
足音を消すには物足 ....
部屋の壁に
窓からもれた街灯のあかりが
色のない夜を映す時間に
路上で叫ぶ人影は
ざわめく静寂を打ち破り
揺れながら走る鼓動を示す
微かによどみ火照った体は
....
毎日薬を15錠飲む
そのままだと味気ないので
皿に盛った
白い錠剤5錠の苦さで
自分が健康でないことを知った
オレンジ色の5錠で
副作用の意味を知った
青い錠剤の5錠で
意 ....
君の事など忘れたという顔で、今はやや慣れてきた、規則通りの生活をしている。
君と会うのも関わるのも、これっきりにしたいと願いつつ、
身体に似合わない君の声が聞こえて
まだお互い生きてることが嬉し ....
さわるな
しゃべんな
息すんな
息はくな
息抜くな
ぼーっとすんな
歩くな
走るな
わらうな
泣くな
ほんのちょっとでも触れるなよ
汚いから
目を合わせることす ....
お前の頭の中はスポンジ穴だらけ
瞳孔がひらいて
よだれたらして
ヘラヘラ笑いっぱなしで
隔離隔離隔離隔離隔離病棟
人類みな人類みな不平等
....
扇風機は空を飛ぶ
ちょっと角度を変えてあげれば
扇風機は空を飛ぶ
ちょっと力を強くすれば
扇風機は空を飛ぶ
ちょっと羽を大きくすれば
扇風機は空を飛ぶ
....
ひたひたと雨のふる夜の路地に小さな女の子が立っていた
女の子は少し屈んだかと思うと
黒いアスファルトの上でおしっこを始めた
雨とおしっこは混ざりあい低いほうへ流れていった
マンション三階の ....
悪魔を呼び出すことにした中学生のメグミとマサエ
メ「 こうやって、魔方陣を描いてっと 」
マ「 ホントに良いの? 悪魔なんて呼び出しちゃって 」
メ「 大丈夫、だいじ ....
借りたてのアパートの
白い壁の
ざらざらした
感触に
うつろな視線を投げかけている
手のひら
からはじまる
小さいメソッド
何時間も壁ばかり見つめています
することがないので ....
原発に嫌気がさしちゃった諸君
原発を無くしたいかい?
そりゃ本当かい?
本気で原発を無くしたかったら
金出しな
デモに参加も結構だ
しかしこれまでデモで政策が
変わったことなど見たこ ....
嘘つきが居るの
貴方かわたしの
どちらかなんだけど…
君と歩く朝方の冬の道
気の遠くなる距離感
吹雪け
命
そして、凍死してしまえばいいんだ
俺
自殺願望は甘いドーナツ
君を想うだけで
真ん中に空いた穴に
ダイブしたくなる
ゆ ....
雨を
風を
君は無情と例えたが
ごらん
あんなにやさしく美しいものはないじゃないか
ゆうべの雨が
ななかまどの葉をすべて攫ってしまい
衣をはぎ取られた枝が艶め ....
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