黄昏
はるな



いいですいいです
と呟きながら
倒れている銀杏の大木
おまえ実るからだでありながら
どうしてこんなにくらいのか
それともひとりで
わからないのか
いいですいいです
いまや叫ぶほどになる声が
外からくるのか
内から響くのか
もうだれにもわからなかった



自由詩 黄昏 Copyright はるな 2014-11-09 22:18:04
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