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私は砂。
水を含み、泥となって、
いつか形にならねばならない。
砂。

茫洋と昔の空を思い出す。
空はいつでも高くて、
私は不自由で。
とても自由だっ ....
夕闇がやってくる気配
それは決まって
南向きの玄関の隅から生まれた
冷えていく板張りに寝転がって
図書室で借りてきた本を読んでいると
ふいに呼ばれる
声、
のようなものに

夜が
 ....
白銀の光

冷たい熱を帯び

私と月の間には
透明な冬だけがある
はるかに遠いくせに
あっけなく近くなる
こんな風に
てのひらにのってみせるのは
何故?
まるで
弓矢を射れば ....
サラリーマンのコスプレして会社に行っている なに考えているのかちっとも手応えがない仕事人間のようなふたりでも

ささやかな感情のふくらみで満足していたりするのです

したいこと、やるべきことがあるから今の暮らしをしているのだ ....
死んでしまえば

楽になるだろうか?

生きているという事は

ただ辛いだけのものだろうか?

日常は退屈で厭わしく

くだらないものだろうか?

それとも、官能と ....
悪い事をした人には

何をしてもいいのです

いじめをした人にはどんな仕打ちをしても

許されます

だって、それは『正義』なので

差別した人、悪を為した人には

ど ....
  わたしはあなたを愛していたのだろうか
  どしゃ降りの雨のなか、傘のひとつも携えず
  空の彼方を見つめているような
  そんな気持ちだった
  あなたと居るときはいつも
  た ....
よごれて
あなたは笑っていた
ちかちかする電灯をつけて
陽気な詩を読んでいた

「星がながれるころ」、
歌いだしたとき
詩だと思っていた

(    )を忘れたい
ほとんど白い ....
  椅子に座り、瞼を閉じて 静かにしていると
  彼女の心は川の水に深くゆっくりと沈んでいく
  遠い、淵のところからあふれた透明なものたちが
  灰色にくすんだビル街を薄い膜で包みこむ ....
  細かな砂や木屑とともに その数字はガラス瓶にいれられていた
  穏やかに晴れた休日、ひと気のない公園や路地裏に出むいては
  彼は 度々そういうものを拾ってきた
  いま、彼の部屋に ....
  さっきから、あなたが
  夢中になって眺めているのは……光の断面
  あられもなく剥き出しにされ、あなたの鼻先に
  それは 突きつけられている
  鉢に植えられた何らかの緑
  ....
夕暮れの空を見上げると
今日はお月さまがいない
と思ったら
真上やや後方から呼ばれた
「ココニイルヨ―」
ふりあおぐと三日月
こないだ見たときは
真っ黒な空の真ん中で
薄笑いの口みたい ....
瓶の中にとり残された
ピクルスひとつ

蓋が開くのを ただ
待っているだけの日々

見通しが良すぎて
すっぱい孤独

 
 《ピクルス:2013年11月10日》
十六で嫁入りした祖母は
まだ娘だったから
近所の子供達と鞠を突いて遊んでいた
すると 嫁入りした女はもう
そんな遊びをしてはいけないと
誰かの叱る声が聴こえて来たという


春の夜 ....
ここがどこかわからなくなってしまう
眠っていたわけでもないのに
あなたはわたしと太陽のあいだにたつので
そうか、いつも
ちょうどまぶしい
 
一つの詩が書かれる為に

ただ、そのためだけにこの世界はあった

病んだ男ーーーパスカルが

よろめいて食卓にもたれかかりながら

この宇宙を思考する時、その時だけ

 ....
 
言葉を編み

視線を編む

少しは暖かくなってくれたかな



 
夕方過ぎの薄闇の中

自転車に跨った

塾帰りの少年少女

信号機は止まれのままだ

いずれ青に変わる時が来るのだから

ゆっくり大人になればいい


僕はと言えば車の中
 ....
  朝、
  利き手ではないほうの手でつくられたような
  拙い光たちが 睦まじく庭じゅうを飛び回っている
  だが 光だけがここにあるのではない
  ここには机がある 椅子もある
 ....
  街灯の{ルビ鏤=ちりば}められた夜が 冷たい川を流れていく
  対岸に立ちならぶ水玉模様の繁華街は深雪を浴び 
  緩慢な微睡みのなかに沈みつつある
  彼女はかじかんだ躯をコートに ....
変態がたくさんいて心強い 拒否された愛の墓を数えている 燃えている昇ってきた階段 数字がまた一つ増していくのを
昔より 特別なことだとは思わなくなった

人の恩 もらうは易し 伝え難し
僕は人の気持ちを何に変えてきたのだろう

ランドセル 背中の家路に 刻む罪
すべて ....
伯父さんのお葬式の日に
父に会いに行った
病床で 夢と現のあわいを
ゆっくり行き来している父は
「今○○さんが来て行った」と
仲良くしていた兄の名を言う
その人が亡くなったという事を
お ....
栗色のたてがみをなびかせ
どこまでも駆けて行く
その凛々しい姿どこまでも
草原の果て 日の昇る場所
おまえは駆ける 駆ける
休むことを知らない
この大地をどこまでも
おまえはひとり駆けて ....
じゅうたんをほどいてゆく
いろとりどりの糸があらわれる
つむがれていた星々の
ものがたりがきえていった

糸をほどく
きぬの生まれでた
まゆにもどってゆく
蛾のはいた
むすびめのない ....
庭のバケツに張った氷
この氷の大きさはバケツの大きさ

日が差し込む部屋
この部屋の明るさは窓の大きさ

部屋に響く笑い声
この笑い声の響きは安らぎの大きさ

何事もなく流れる時間
 ....
先日殺し屋の採用面接をしたが
女手ひとつで育てられて
小学生の頃から
新聞配達で家計を
支えてきたという
今回のターゲットの
人生をまとめたVTRを見せて
それでも冷酷な表情を変えなけれ ....
まーつんさんの自由詩おすすめリスト(3206)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 田園自由詩4*14-1-16
夕闇- そらの珊 ...自由詩2514-1-16
さえざえと- そらの珊 ...自由詩1614-1-15
サラリーマンのコスプレして会社に行っている- 北大路京 ...自由詩1914-1-15
飄々と- 鵜飼千代 ...自由詩11*14-1-14
僕の『生きる』- yamadahifumi自由詩214-1-14
断罪のバット- yamadahifumi自由詩314-1-14
エーテル_12- 草野春心自由詩314-1-13
陽気さ- はるな自由詩914-1-13
エーテル_11- 草野春心自由詩314-1-13
エーテル_10- 草野春心自由詩314-1-12
エーテル_9- 草野春心自由詩214-1-12
お月さま- Lucy自由詩24*14-1-9
ピクルス- ただのみ ...自由詩31*14-1-8
祖母の記憶- 壮佑自由詩25*14-1-8
ちょうどまぶしい- はるな自由詩714-1-7
私達は- yamadahifumi自由詩614-1-7
編む- 殿上 童自由詩23*14-1-6
点滅信号- 中村 く ...自由詩1014-1-6
エーテル_8- 草野春心自由詩314-1-5
エーテル_7- 草野春心自由詩214-1-5
変態がたくさんいて心強い- 北大路京 ...自由詩714-1-4
拒否された愛の墓を数えている- 北大路京 ...自由詩214-1-4
燃えている昇ってきた階段- 北大路京 ...自由詩214-1-4
初日の出、365日- Neutral自由詩414-1-3
牧場- Lucy自由詩18*14-1-3
- 未有花自由詩23*14-1-3
機織り- そらの珊 ...自由詩17*14-1-2
大きさ- ichirou自由詩10*14-1-2
採用面接- 花形新次自由詩314-1-2

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