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木々があいする木漏れ日のこと
川がめでるせせらぎのこと

雨が求めるつちの渇きのこと
太陽がほしがる水溜まりのこと

夕日があこがれる水平線のこと
朝陽がのぞむ暗やみのこと

 ....
皆、同じことをやってる

 けれど、君のオカリナは
 君だけのものだ

皆、同じことをやってる

 けれど、君のためいきは
 君だけのものだ

皆、同じことをやってる

 けれ ....
今日は一日山登り
家に帰り片づけて
お風呂に入り
布団に横になる

目を閉じるとたくさんの
光が溢れてくる
身体が温かい
こぽこぽと生まれてくる
弾けて飛んでいく

私は
風に ....
教室では
四十名近い生徒が
ひしめきあっている
各々が心の中に
深海魚を飼っている
十数年教壇に立っていて
唯一発見したことだ
このせまい教室の中で
信じられない形の魚が
一つとして ....
  あの後、わたしたちは
  ふたりで 雨の骨をひろった
  萎れたすみれの花に似せて
  造られたかのような
  蒼い 夕暮れ
真空が風になったら

有が無になるのだろうか?

インターネットを通じて世界は

僕に逐一指示を出してくる

でも、時々、僕はそれを

風の中の雑音と聞き間違える


大学生 ....
風が吹いて
森の産毛がわっさわさ
木々が揺れる
私の産毛もわっさわさ
森が色濃く息をする
膨らむ膨らむ
私の心も
一体となって
一部となって
広がる意識と感覚
目を開けると
生命 ....
あなたにうがいを教えたことはないけれど
あなたはうがいを体得していた
言葉で教えられるよりも
見て覚えることのほうが
きっと何倍も簡単なんだと思う

それでもあなたが
うがいってなんなの ....
  果樹園の頭上を滑る鳶の影  
  廃材が積まれた惨めな河辺
  男がトラックの荷台に腰掛け
  たばこを吸いながら私のほうをみている
  私の人生から消えていったあらゆる者たちが
 ....
  昨日の小さな咳が
  その椅子の陰で
  私たちを見上げている
  物欲しそうに 実を言えば
  見知らぬ女の口の中には
  汚い野犬の歯が並ぶ
にれは祠に奉られていた
遠い昔の話だけれど
少なくとも言い伝えられるだけの
価値があったのだとはるは言った

ことばの少ない子どもだった
幼い頃から空を見上げてばかりで
地上 ....
世界に雨が降ることは予定されていて
辺境のここは狭く
すでに飽和状態であったから
昨日の水を
留め置くことなく
昨日の水、を
手放している

どこへ向かうのか
誰も知らない
ゆくえ ....
  白い歌をうたう
  わたしは悲しくない
  わたしはあなたを愛していない
  疲れた笑みのような夕暮れの町
  静かな木板に穿たれる曲がった釘
  汚されたシャツのために
   ....
古本屋をぶらぶらしていると
キーホルダーのついた
鍵が落ちていたので
拾ってレジの人に渡した

お寺の受付に行くと
年季のはいった分厚い
お財布がおいてあったので
受付の人に渡した
 ....
鮮明に君のことが好きだから
言うしかないと思ってる
空が割れて星が降りだすように想ってる
純愛という言葉から遠く離れて
抱き合いたいなんて思ってない

透明に触れてふたりで溶け ....
{引用=−−フレデリック・ショパン「夜想曲第十番」に}

  石膏の雨は
  落ちてきて 割れた
  さっき みじかい嵐は
  苔いろの器を引っ掻いていた


  渦のような部屋の 何 ....
ついさっき猫は
まんぼうと腕を組んでそこを曲がっていったよ

わたしはそれまで
とても孤独だったのだ
ひとりで はだしで ふるえて
ひたひたと沈みゆく一日を感じながら
なすすべもなく ....
  きみに
  話しかけることができない
  脈をうつこめかみに手をふれて
  ひとつめの言葉をさがしているのに
  どうしても話しかけることができない
  うまれて初めての夜がきた ....
みずからの
水だけで
果実がジャムになる
という方角を
みつめている
わたしという誰か
くつくつと
やがて
ぐつぐつと
そうして
やがて
なにも言わなくなる
鍋だけが焦げてゆく ....
  左脳のなかに
  右脳が休んでいる
  縁石に腰かけ、私たちは
  玉砂利をつかった遊びに耽る


  あとほんの少し風向きが変われば
  瞼の暗闇にともされた炎のかたちがわ ....
「みんなが俺を蹴りやがる
逃げても逃げても追って来る
囲まれては蹴りまくられて
仕舞には頭突きでふっとばされて
時には拳で殴られて
そんな毎日 地獄の日々―― 」


「みんなが私に夢 ....
空き箱を捨てようとすると
捨てないでと
声がする

ほうら
よく見て
案外魅力的な箱でしょう
中身がなくなったからって
存在価値がなくなったって
ことじゃないのよ
むしろ
そこか ....
あたしは誰とも
共感なんてしたことが無い
本当は
誰にも同情なんてしていない

カラスの群れの中に
カモメが迷い込んで

鳩の群れの中に
インコが紛れ込んで

周りの誰とも違う歌 ....
  {ルビ雷=いかずち}が 遠くの空に
  かなしい光をふるわせた
  あなたの膝に置かれていた
  羊の彫刻は床に落ちた



  眠りに似た川の聲は
  月明かりとともに  ....
  青年は日暮れに
  読みさしの新聞をとじた まもなく一日が終わる
  {ルビ先刻=さっき}まで心地よかった空調がいまは窮屈でしかない
  握り固めた紙切れに似た 心のなかには何年も前 ....
なぜうつむくの
笑いながら
一日ぶんのいとしさは胸へ仕舞われて
綴じるばかりで待っている

幸福のさなかで
なぜうつむくの
言葉にしなければわからないのに
言葉にしたら終わってしま ....
  夕立のなかを
  わたしたちはとおり過ぎる
  云うことがなくなって
  胸のなかをおよいでいた
  魚たちはさっきいなくなって
  あなたの透明な顔がかなしい
  あなたの息 ....
  聲の、
  円い包みを
  わたしの手がひらく。
  はいいろの舞踏会に 金いろの砂がこぼれる
  老いたフェルトのような 音楽のまわりに
  めぐらされた 軟らかな襞 ……
 ....
ライオンがほえている
わたしは古いつめを捨てて
たてがみをなでてやる

わたしたちはもう
遠くへは行かれないのだ
望んではいないから

いつだったか
夜のふりをした朝が
あなた ....
ぶあついガラスを歪ませる
そういう情熱があったなら
猫だって わんと鳴かせられるかしら
おもしろがって手を打って
ふらふらついてくる身体たち
やさしくしたからって
尊いわけじゃないのよ ....
まーつんさんの自由詩おすすめリスト(3033)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
君に触れるということ- かんな自由詩24*15-4-30
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山登り- 灰泥軽茶自由詩915-4-29
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切れました- yamadahifumi自由詩215-4-23
産毛- 灰泥軽茶自由詩715-4-19
うがい- そらの珊 ...自由詩21*15-4-19
廃材- 草野春心自由詩815-4-17
昨日の咳- 草野春心自由詩315-4-17
なびく丘で- かんな自由詩8*15-4-13
鉢植えの土によせて_「創作工房_群青_4月の課題_土_への提 ...- そらの珊 ...自由詩1615-4-11
白い歌- 草野春心自由詩3+15-4-11
こつんと- 灰泥軽茶自由詩715-4-11
きれいごと- かんな自由詩5*15-4-10
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ついさっき猫- はるな自由詩515-4-7
話しかけることができない- 草野春心自由詩615-4-3
ジオラマ- そらの珊 ...自由詩15*15-4-3
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雪のとけた校庭で- ただのみ ...自由詩20*15-4-1
こうして今日もわたしは片付けられない- そらの珊 ...自由詩16*15-4-1
フォアグラ- Lucy自由詩14*15-3-31
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小糠雨- 草野春心自由詩315-3-28
抱擁のてまえ- はるな自由詩515-3-28
夕立のなかを- 草野春心自由詩415-3-28
舞踏曲- 草野春心自由詩215-3-28
ライオン- はるな自由詩515-3-27
いれもの- はるな自由詩315-3-26

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