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僕というのはパンダの着ぐるみだ。パンダなのか着ぐるみなのか人間なのか一切掴むことの出来ない形というのが僕だ。
パンダは僕なんてお構い無しに人を殺しまくるんだきっと。僕には責任皆無 ....
脂と赤身がバランス良く層を成した豚バラブロックを
塩一掴み・紹興酒・葱・生姜・醤油、で煮込んでいる
もう眠たいのだけれど一時間は待たなくてはならない
チャーシュー・チャーハン・酒のつまみ・何でも ....
日曜は朝寝
もっちゃり十時に起きて
思いついてラグを洗う
本格的な梅雨前に
サッパリした畳にしてやろう
ラグの洗濯に難儀していたら
心配そうに風呂場を覗く顔
....
お前の臓腑の中で冷たく湿った夢に溺れたい、外気温はウンザリするような数値を示しているだろう、でも俺はそれを確認したくない、もしも俺が銃であれば二度と目にすることも出来ぬくらい綺麗に破壊するだろう、 ....
芝生がきれいです。
太陽はずっとてっぺんにあります。
風がそよいで、僕の帽子がころがります。
とっても時間がたった。そんな気がします。
たくさんのことを覚えていたら
いろんなことを
忘 ....
わだかまりを引き摺ったまま
辿り着いた朝
とびっきり苦いコーヒーで
昨日を飲み下す
垣間見る液晶は
物価高とゴシップと
ヒトやモノが傷ついた話ばかり
息が詰まるような気が ....
銀に輝く並木路を
歩みいけば、
別れ際に
写真機構え
透きとほり微笑んだ、
君と出逢えるかな
今日の一日、
意識の無限に開けいく
高まりの先に
死の影
滲み拡がる
光の裏口に ....
使い古しの言葉に安心を感じて
寄り掛かるように安定を求める
いつになったら腐りかけの胎内から破り出でて
産声を挙げるの
新しい言葉
誰も聞いたことも見たこともない
初めて触れてハッ ....
○「情報社会」
毎日世界中の情報が
大量に茶の間に流入してくる
しかし 僕の情報は何も入ってこない
○「終戦」
プーチンは戦争を終わらせるのを
怖がっている
仮に戦争に勝利したにして ....
人生は思った通りには行きません。行動したとおりになるのです。という坊主の書が回ってきた。行動できなくされている者への理解はみじんもない。この類の訓戒をSNSの方々で見るが、どうも胡散臭い。君ならどう思 ....
治療したはずの前歯が欠けてしまった
すぐに治療して欲しいと歯医者に電話で頼んだら
のらりくらりとはぐらかされて
繰り返し予約日時を予告されるだけ
壊れた機械のように
仕方なく直接出向いて ....
たとえば僕をバラバラにして
原型が分からないようにすれば
誰からも
責められることはない
尊い命と言うのに
君が尊く扱われない時
君がバラバラになっても
誰も責めないよ
どうせなら
僕らのこの世界が
なんの悩みもなく
あまりに平穏で美しい日々なら良いのに
またそのくらいのことは
神にならできるはずだ
人々はお互いを心ゆくまで尊重しあうんだ
戦争も犯罪も起 ....
ふわっと、
花びらが舞いあがって、
春風が、
まるで透明なウェーブをかけた毛髪のようだ、
静かに閉じたその目が
最期に何を見ていたのか
何か言おうとしていた
半開きの口に
問いかける声はもう届かず
涙が頬を撫でる
柔らかかった手は冷たく
黄ばんだ肌は蝋人形のように
固まって ....
シーズンを過ぎた大農家
私以外に
東京から来た青年一人
私の話す方言が嫌いなので
話しかけないでほしいと言う
ほほぅと思った
ある日の朝
東京青年と軽 ....
眼前に ぶるり
震える頬の
密度、
何を識ろうか その想い
絶えて久しい肉身の刻印 、
ぱっくり開いた
ぬめる漆黒の口に
呑み込まれる
最低地点でこそ
初めて観識り得た、
....
風船は大きく膨らんでいた
それはまるで心臓から送り込まれる赤い血漿のよう
どくどくと脈打つ命
風船はいつの間にか萎んでいた
まるで全てを諦めたようなひしゃげた姿になって佇んでいた
石の飛 ....
小学校四年生のときに読んだ『フランダースの犬』が、すべてのはじまりだという。実際、彼の作品は、神を主題としたものが多い。二十代までの彼の見解は、サドが『閨房哲学』の中で語ったものと同じものであった。「 ....
○「泣き笑い」
うれしいから笑っているんじゃないんです
苦しいから笑っているんです
そういうときは深ーく笑えるんです
悲しいから泣いているんじゃないんです
うれしいから泣いているんです
そ ....
とおく あさく
どこまでもつづく海のように
僕たちの罪は終わらない
それが僕たちの生を規定している
そうして決められた生とともに
僕たちはいるが
僕たちの罪の裏には
それにふさわしい ....
僕は知ることのない
その 景色を思うことで
雨を感じるのだと思う
知ることのない 目に
自転車の音を出している
ガレージのシートに浮かんだ
サッカー少年の姿は見たことがあった
僕 ....
女は朝早く家を出て行って、俺は彼女の最後の言葉をシンクの中で火葬する、昨日まで続いていた雨は止んで、ブルーの薄いスクリーンが貼られてでもいるように空は均一に青い、真夏の様な猛烈な光と熱が暴れ始めて ....
バビロンより
パブロンな心を
どうか誰か救ってくれないか
と
なんとなく
濃くなり初めた緑をみながら
独り言
ずらっと並んだ白い大根
土で茶色く汚れた太い脚を晒し
眩しいほど鮮やかな翠の髪を銀色の網目に垂らす
井戸からひかれた冷たい井戸水被っても
気持ちよさそうに水滴浮かばせ
脚を組み自信ありげにそ ....
車窓から見える白樺の森
希望の街を後にして
着いたのは無人駅
ボストンバッグを肩にかついで
見渡す景色に唖然
世界でたった一人になったかのよう
同時に
心 ....
薄茶色掛かった白い石壁
四角い窓から見える草原
陽射しを浴びて耀く蒼が風にたなびきながら私を誘う
それは幽閉された身に哀切と郷愁を贈る詩
この壁の向こう
この建物を出て外の空気を吸えば ....
私が若かったとき
あなたはとても美しかった
美しいあなたに
偶然街で出会ったとき
私はそれまで
言おうと思っていた
言葉を言うことが出来ず
僕のこと覚えている?
としか口に出来なかった ....
{引用=𝘴𝘢𝘺𝘰𝘯𝘢𝘳𝘢、游ぐいきもの 透明な
さかなであることの等しさ
𝘱𝘭𝘢𝘯𝘬𝘵𝘰𝘯というのもいいかもしれない
水がないのに 𝘢𝘭𝘤𝘰𝘩𝘰𝘭を含むロに
°
炭酸の泡が弾ける ....
喫茶フィガロで食べたチキンカレー
オレンジ色の洪水が
厚めに切った玉葱とチキンとともに口の中でぶつかり合う
喉の奥で絡まる暑さと辛さ
まるで口腔全体が待ち受けたように全ての旨みを受け止める
....
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