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  夜が、
  たえまなく改行を続けているあいだ
  いくつかのケーキがゴミ箱に捨てられ
  何匹もの犬が鳴きながら焼き殺され
  きみの体に秘められた、すべての
  愛らしい軟骨は ....
親を亡くした子を孤児という
妻を亡くした夫を寡夫という 
夫を亡くした妻を寡婦という
しかし子を亡くした親を呼ぶ言葉はない


その痛みや悲しみを表現できる言葉はどこにもない
夜よ ご機嫌麗しゅう
少し話していきません
ぬるい時間をちびりちびり
ロッキングチェアで揺られるような
取りとめのない浮世のことを

露出狂の政治家たちが
脂っこいことばを吐き出してはそ ....
ほとんどの国の国歌は

軍歌である

それはひとつの国家の存在に

如何に多くの血が流れたことを

物語る明白な証拠でもある

その点に於いても

君が代は稀なる国歌である
押しだされる
水はつめたい

書物は
ため息のようにぶ厚い
きみのまぶたは
蝶の羽のようなかすかな運動をつづけている

空気は遠くなりすぎた
青はためらい
黄色は純情
うす紫 ....
僕にだけ見えない非常口 おまえはただのロック
おまえはただのパンク
おまえはただのハード
おまえはただのメタル

おまえはただのポエム
おまえはただのノベル
おまえはただの散文
おまえはただの ....
  小雨の降る
  夏祭の夕べ
  タキシードを着た中国人が
  屋台と雑踏を縫って歩く
  みすぼらしい電飾にきらめく
  濡れたビニール傘の匂い



  その中国人の着 ....
どんな美しいひとを
思って

いや、前にして

あなたは言葉を紡ぎだして
いるのだろう

甘く柔らかい感触は
いつも あたしの心を
くすぐるのだ

大きな体のどこに
少女のよ ....
みて
水曜日が
からからに
干上がっている

じょうずに染まってみても
ここには誰もこない
となりのまちから
ひとえき切符を買うより
ぶらぶら歩いて行こうと思ったのが
何かの間違い

閑静な住宅街を歩いていると
だんだん道が狭くなってゆき
家も密集してくる

もとの道を戻ろ ....
まだ曇り空

少し前に雨が降って地面は濡れている

綺麗に洗われた石畳の道を歩き

色艶溢れて髷結う人々が行き交いそうな

長い石段をゆっくり登っていると

小さな蛙がよこから
 ....
シャンパン・グラスには
シャンパンを注ぐ底に
見えない小さな傷がついている

その傷があるために
シャンパンは長く美しい泡を
出しつづけるんだけれど

きみはそれは何かに似ていると ....
 垂直な光のピンで留められて
 横たわる朝は散乱した昨夜の屍だった
 まだ誰もいないスーパーの駐車場で
 ぬるい風が砂埃を吹き上げている
 
 一匹の小さな蛾が
 逆らいながら飛んで行く
 ....
  巨大な
  塊から切り落とした
  その赤い棒は
  どろりとしていて
  静かなのだが
  耳を押し当ててみると
  きいーん、
  きいーん、と
  響きが高速回転し
 ....
もう少しだけ私の人さし指が長かったら

彼女と繋がっていただろうにと

どちらからかかけたのかわからないが

久しぶりだねと携帯電話で話している

今何をしているの

今まで何をし ....
ダウナー詩人の皆さん、
もはや自分嫌いは廃れた文化であります。
これからは粉骨砕身、
慎重に言葉を選びつつ、
適度に自分を愛し、
誰の目にも分かりやすいよう
人を愛さなければなりま ....
あなたは誰にも見られない所で
何をしていますか
愛するひとに手紙を書いていますか

あなたは誰にも見られない所で
何をしていますか
まだ手にできない夢を得るために
そのための切磋琢磨をし ....
 
もしも鳥だったら?

あたしゃ、きっとペンギンさ

灰色の空を見上げるだけのペンギンさ




 
あたしはまだあたしの咲く場所をみつけられずに
風のなかを漂っている
まるで帆を失った帆船のような気分で
風まかせで漂っている

どんな花を咲かせようと若い頃から想いつづけてきたわ
それなら ....
きょう一日をやりおおせた
とおもうのは
はげしい気もちをした日とか
ふかく考えをした日とかでなく
よっぽどの働きをした日でもなく

さるすべりの花の咲いてあるのを数えたり
五つからな ....
  手を振って離れた
  あの夏の暮れどき
  街の声にまぎれた
  当たりまえの毎日



  息をのむほどに
  あなたの黒い髪は
  ただ静かだったから
  赤、
 ....
雑草にも




名前はある

たとえば
装填されていない銃ほど
うつくしいものがあるか

街、
羽を抜かれた鳩が飛ぶ

仰向けで泳ぐ魚
黒鍵のないピアノ


引き金を引くときは
かわくほど目 ....
ぼくは効率を好まない
いや嫌いだと言っていい

理由は簡単だ
ひとが物として扱われるから

ただ利益や成績を上げるために
心のない物として扱われる

ひとに取ってそれは理不尽と呼んで ....
こわれたラジオの部品とか
いろんなガラクタくっ付けて
こさえたぼくの宇宙船
飛ばないことは百も承知さ
けれども心は飛んで行く
誰も知らない惑星へ

わたしたちは飽きもせず
あちらこちら ....
きのうのよる
ゆめをみたの
あたしのおじいちゃんと
うどんやさんにはいって
なにをたのもうか
めにゅーをみていたゆめだった

あたしはまだかんじがよめなくて
よめるきつねうどんにすると ....
ポエケットではなくエアポケット
チケットのない旅を君と

母が亡くなって最期は点滴でも間に合わない
栄養失調のまま昏睡状態で逝った

体格のいい人で骨壷に入りきらずに
納骨の係りの方に
 ....
 
あなたへ直線をひけないので

円をかく

今日も円をかく


 
それほどまだ情報が発達していない時代
町の駅前ショップ
一枚がとても高く
気軽に買えたものじゃなかったけれど
流行りものには流されたくなくて
出来るだけ自分の感性を信じて
小一時間そして二 ....
まーつんさんの自由詩おすすめリスト(3206)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
たえまなく改行を続けているあいだ- 草野春心自由詩812-8-20
呼び名- HAL自由詩4*12-8-19
夜よ_ご機嫌麗しゅう- ただのみ ...自由詩13*12-8-19
稀なる国歌- HAL自由詩1*12-8-19
するどい時計- はるな自由詩912-8-18
僕にだけ見えない非常口- 北大路京 ...自由詩9*12-8-18
ただのロック- ホロウ・ ...自由詩5+*12-8-18
祭の夜、拳銃を探す- 草野春心自由詩212-8-18
蚊帳の外- 森の猫自由詩13*12-8-16
からから- はるな自由詩712-8-15
ブロック塀- 灰泥軽茶自由詩6*12-8-14
雨のち曇り時々蛙- 灰泥軽茶自由詩8*12-8-13
- HAL自由詩5*12-8-12
僕が君を一匹のみすぼらしい蛾に譬えたなら- ただのみ ...自由詩24*12-8-9
赤い棒- 草野春心自由詩412-8-9
通話中- 灰泥軽茶自由詩9*12-8-9
根暗・根明両方向に凡そ100キロの渋滞が発生しています。- faik自由詩13*12-8-9
- HAL自由詩3*12-8-8
ペンギンさ- 殿上 童自由詩25*12-8-7
花一輪- HAL自由詩3*12-8-6
やりおおせる- はるな自由詩312-8-5
ざわめき- 草野春心自由詩612-8-4
- HAL自由詩3*12-8-2
撃鉄- はるな自由詩512-8-2
効率- HAL自由詩3*12-8-1
ガラクタ宇宙船- ただのみ ...自由詩23+*12-7-31
新創世記- HAL自由詩9*12-7-30
エア・ポケット- 梅昆布茶自由詩2212-7-30
円をかく- 殿上 童自由詩39*12-7-30
光る円盤と四角な部屋- 灰泥軽茶自由詩8*12-7-29

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