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新米を握る母の手は
燃え始めたかえでのように色づき
かぐわしい湯気を蹴散らしながら
踊ってみせる
熱いうちに握らないと
美味しくないのよと
まつわりつく子に言いながら

端をほんのわず ....
自分の存在は小さいが
誰かの世界は
そのおかげで作られてる
オバケ同士で驚きあっている 苦行に明け暮れサラリーマンは電車の棚で蛹になった
無関心という制服に包まれたシュークリーム並の少年たちが
耳におしゃぶりを挿したまま喃語と一緒に痰を吐きまくるから
ユニクロを着た老人たちの血圧は ....
強烈な風雨を受けて
折れてしまった月下美人の葉を
何気なく水に差しておいたら

根が出た

その後も根は伸び続け
葉のくぼみに蕾をふたつつけた

さすがに花を咲かせることはなく
 ....
時々スーパーで売られている

アルミでできた鍋焼きうどん

スカスカの天ぷらが入って

賞味期限もまじかだから七十円

炎にパチパチ音を立てて

グツグツ煮立ったアルミの鍋に

 ....
風が止んだ 窓に凭れている月光
まるくなった猫の瞳に 映る洋燈の揺らめき
一枚の油絵から 零れ落ちる泉のしずくが
なめらかに滑り落ちた 鍵盤の上


都会のざわめきは遠く 静けさに
 ....
好きにえらんだ器を塗って
まちは
いつも白絵具不足
わたしはわたしを傷つけるかわりに着飾っています
なにをそんなに
もともと予定のある命ではないし
分裂し続けるパズルのピース
はめて ....
大切な約束をしたことを
いいかげんなわたしは
いつのまにか
忘れてしまった
むきだしのアセチレンランプの猥雑さざめく夜市
腹を見せて死んだ金魚は
臭う間も与えられずに すばやく棄てられる
 ....
一軒家のブロック塀と道路の間に

はみ出したサボテンたちが

楽しそうにからりと佇む

プラスチックのプランターも割れて

土もほとんどなくなり

とっくの昔に忘れ去られているのに ....
もう一度
巡り会えると思っていた
例えば
白い窓枠の廃校舎
花壇
の隅に埋めた
解剖のフナ
誰かが拾ってきた小鳥
教室で飼っていた金魚
アコーディオンを弾いていた先生
転校していっ ....
ちちとはは
ふたり
きみがうまれたあとなぜか
はじめててを
つなぎあったひのはなしをした

ゆうこくのうみに
むかってあるきだしたあのとき
べんちにすわってふたり
こどう ....
隣の村とぼくの村の間に 
鎮守の森が有って
鳥居の奥には不思議な気が漂っていた
大きな楠があって 
その前には祠があって 
神様が居るらしい 

子供のころ お願いしたのだが
たとえば ....
入り口にニトロを仕掛けた

砦の外は大嵐で
外海に押し寄せてる筈の
船影も見えない

幾千という人を殺めて
旗を掲げてきた

最後まで戦うべきなのか

閉ざした扉の掛け金

 ....
裸足のあしあと
プールからあがって
シャワー室まで続く

誰かが忘れ
端で丸まった水着

外は小雨、傘を忘れ
しばし迷う

夏は去ったのか
二枚舌はタンの量が2倍 美しく作ってもらえなかったアンドロイドの気持ち そっと今も
地球に隠されている
新しい一日には

夜明けの太陽から
陽射しが煌めいて
鳥たちが
鳴き始める約束の朝
窓を開ける
君の微笑みに

旧来の知人から
感謝の手紙が届い ....
七色に輝く水しぶきを浴びて
キャッキャと走り回るあなたを
私だけのファインダーに
永遠に閉じ込めておきたくて
夢中でシャッターを押したのに
あなたのぶれた指先や
揺れるスカートのレースしか ....
若いってたぶん弁当をふたつ食べれることだと思う

いろんないやなことを無視できることだと思う

酔い方に遠い孤独がにじまないことだと思う

背中に秋の陽を受ける

地獄も天国もない街道 ....
そこだけ汚れたようなうす白い虹
びらびらと光る観覧車
遠くからかすかに水の匂い
得たものと失ったもの
欲しかったかどうかも もうわからないもの
ああふれたところから順に濁っていきます
 ....
呼吸をしていると
深く息深く呼吸をしていると
シンクロするように
君の鼓動が聞こえてくる
あたたかな
ひどくあたたかな眠りを誘う
愛くるしいメロディのよう

生きることはうたう ....
あたたかいところ



つちのなかで ねむってる


どんなに 外がつめたくても


くらいひとところにまるまっていると


自然と あったかくなってしまう

 ....
おわらない夜にする賭け事は
滅びた国のうしなわれた勝利を
追い回すようなもの
順繰りの敗北が
波形となってあらわれる
一千と二夜と永遠
うみがある
くらいうみ
死んだ人たちの
 ....
 
あなたとわたしの汗が滴る肌 舌をはわせてあげる

あえぎ声 はてるまで

何もかも とけてしまうまで



 
  敷き詰められるように並んだ
  黒い車たちは、なにものかの無意識の
  先遣隊としての役割を負っていた
  砂の詰った頭蓋で老人が嗤うが、
  可笑しなことは殆どひとつもない
  ....
わだかマリは美辞麗句に対する発酵した恋情を
月明りに晒された真っ赤な隠語に注射しながら
言葉が死滅した宇宙を金縛りのまま浮遊する

陽気な殺意のクラリネットが舌先を蛇のように操ると
殻も割ら ....
君は
覚えたての「こんにちは」を
わたしがこぐ自転車の前に付けた補助椅子から
道行く人はもちろん
畑仕事をしている人にも
隔てなく投げかける

たいていの人は
一瞬驚いたような顔をする ....
「棒きれみたいな人」

俺は今やなんの取り柄もない
棒きれみたいな男になってしまったね
それでも君は愛してくれる
僕の頭の中で踊ってくれる

夏が通り過ぎて懐かしい空気が
僕を一瞬だけ ....
身の程知らずとか
自惚れ
自己満足と言われることが
そんなにも
辛いので

君が背負ってきたのは
身を隠すための
大きくて重い
空っぽの自尊心

翔ぶことも
大洋に漕ぎだすこと ....
まーつんさんの自由詩おすすめリスト(3206)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
秋の抽斗- そらの珊 ...自由詩1814-9-28
存在- 陽向自由詩1*14-9-28
オバケ同士で驚きあっている- 北大路京 ...自由詩1714-9-27
快速処方箋- ただのみ ...自由詩22+*14-9-27
生きるためになんか生きられない- nonya自由詩25+*14-9-27
鍋焼きうどん- 灰泥軽茶自由詩914-9-27
晩秋_冬支度- 藤原絵理 ...自由詩6+*14-9-26
何をそんなに- はるな自由詩214-9-26
あかい花- そらの珊 ...自由詩2514-9-26
野良サボテン- 灰泥軽茶自由詩1114-9-26
帰郷- Lucy自由詩15*14-9-25
あきら/うまれたひ- かんな自由詩9*14-9-24
鎮守の森で- イナエ自由詩11*14-9-24
turquoise- mizunomadoka自由詩314-9-24
turquoiseⅡ- mizunomadoka自由詩214-9-24
二枚舌はタンの量が2倍- 北大路京 ...自由詩214-9-23
美しく作ってもらえなかったアンドロイドの気持ち- 北大路京 ...自由詩814-9-23
君の微笑みは世界の何処かに- りゅうの ...自由詩26*14-9-23
夏のアルバム- 夏美かを ...自由詩40*14-9-23
さようなら若い日よ- 吉岡ペペ ...自由詩1314-9-22
白い虹- はるな自由詩514-9-22
ハッピーバースデー- かんな自由詩7*14-9-22
じねつ- つきのい ...自由詩414-9-22
長い夜遊び- 遙洋自由詩2*14-9-21
はてるまで- 殿上 童自由詩22*14-9-21
先遣隊- 草野春心自由詩214-9-21
わだかマリのために- ただのみ ...自由詩20*14-9-20
こんにちは。- そらの珊 ...自由詩2114-9-20
棒きれみたいな人- まきしむ自由詩114-9-20
蝸牛- Lucy自由詩12*14-9-19

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