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初夏の夕暮れ

見舞いに来た僕は君と歩く
五階の病室から一階の売店まで
五階のエレベーターホールまで
病室から二〇メートルほど
エレベーターに二人で乗る
乗るときも手は離さない
三五年 ....
寝苦しい
東京の夜
ビルの明かりと
かなしい下水の川の唸り

すべての睡眠を放棄して
月を見上げにベランダに出たけれど
今はたてものの壁に隠れ
なにも見えない時間だった


くち ....
女を待つ雨が速く落ちたり遅く落ちたり 妻の首にスイッチをつける
昼間はAに
夜はBに
旅行に行くときはCに
切り替える

子供の首にスイッチをつける
勉強をするときはAに
遊ぶ時はBに
ウサギを追う時にはCに

政治 ....
愛して欲しいと嘆く
私は淋しい薔薇の花
きっと嫉妬で燃えたぎる
炎のような黄色い薔薇

本当は清楚にたたずむ
白い薔薇になりたかった
やわらかくはにかむ
ピンクの薔薇の花でもいい

 ....
ドイツ農民戦争では17万人が
30年戦争では400万人が
フランス革命では489万人が
第一次世界大戦では2600万人が
第二次世界大戦では5300万人が
朝鮮戦争では300万人が
ベ ....
今年友達になった人が
フウセン蔓の種をくれた
うちの庭に咲いたの
私が種を採ったのだから
春になったら撒いてねと言った

フウセン蔓の花というものを
私は見たことが無い
二十年も前に
 ....
 
風呂で屁をこいでみた

すべてからの自由を約束する泡が破裂する

諸君! 解放だ! 解放だ!!



 
  桜の葉を胸に抱いて
  墨色の風は流れていく
  女に似た雨の匂いが 岩間にひそむ苔を洗う
  うつむくひとの唇から 知らぬ間にすべり落ちた
  わたしの名をだれが忘れずにいられる ....
なにひとつ
ただしくはなかった
空白をうめるようにする
女のからだでは

ただしくはなかったかもしれない
すがるように言葉を編むこと
空を濁らせる 嘘を吐くこと
つめたい気持ちに線 ....
才能が切れたので
買いに行った
いつもより高いのを
手にとって見てると
店主が苦笑いする
背伸びはよしな
いつものを買って帰る

その日の夜 
ボクが偽物と見破った人たちが
たいま ....
無数の人間が小説を書き

無数の人間が詩を書いている

誰もが自分を知って欲しくて

誰もが自分自身を叫んでいる

でも、その自分というのは何だろうか

君はテレビ ....
この世とあの世を隔てる川
その川の向こうには案内所があって
そこには一台のはかりが置かれている

川を渡ってきた人は誰もが素裸で口もきけないから 
一人ずつ網羅に手をひかれてそのはかりにのる ....
沸騰させた水が
マグカップの中で
常温を目指している

まだ
ひりつく
くちびるに
おそらくとても
優しく
同化していくことだろう

情熱だとか
とがりだとか
叫びだとか
 ....
断片を思い出しては吐息が悲鳴を上げる
痛みの記憶ばかりが鮮やかに焼き付いて
彼岸花に託せば常世に流してくれるだろうか
けれどかなしみで形作られた私もまた消えるだろう

つまりあなたが愛してい ....
はいよ、どうも。

…ここかい?あんた、お客さん、虹の市は初めてなのかい。ここは反対屋さ、そら、そこらに反対が売ってるだろう?そっちの端が一番安いので、お客さんの正面ぐらいがまあ、ほどほどの反 ....
立ちつくしたまま
年をとって
あなたはいかにも穴だらけ
血も流れない顔して

わかったことは少しだけ
部屋じゅうに時計をつるしても
時間は進んでいかない
壁いちめんに穴をあけても声 ....
京都の疲れで睡魔と戦いながらキプロス戦を家で見た
本田は何かどうなんだろうか
遅い
長友はキレがあったな
嫁さんと試合結果をかけようとしたらお互い3-0で日本だったのでやめた

夜、
嫁 ....
人々は君のようだ
僕は宝石のようだ

僕は宝箱の中にいる
ここから出してくれ

君は遠くの景色を見ている
あるいは目の前のぼんやりとした不安をみている

君のことが見えない
まるで ....
ボブ・ディランの生まれ変わりが3人いてまだボブ・ディラン本人は生きている  
あたいは泣かない

全身全霊をもって感情を押し殺す

空が泣くまで、ぜったい泣いてやらない



 
  耳のなかから歯が{ルビ一片=ひとかけ}こぼれてきた
  それを拾い洗面所に行き鏡で自分の口のなかを見ると
  欠けている歯はひとつもなかった
  歯は依然わたしの手のなかにあった
 ....
小林峠の近くで
狐が轢かれて死んでいた
珍しいことではない
狐も 狸も 猫だって
だけど道路の端の方で
轢かれたばかりらしく
まだ そのままの姿で
顏だけが歪んで血まみれで
瞬間の ....
いやさなくて
いいよと
それはいう

かなしみは
いやされることなど
のぞんでやいないさと
筆先でなでていく

涙の成分は
瞳に必要なものだという

いわさきちひろの描く
こ ....
オイ、コーヒー
熱いのな
今夜は徹夜なんだ

最近どうも疲れちまってな
肩とか腰がずっと痛えんだよ
年かな

なあ、アイツはもう寝たのか?
そうか
構ってあげられてないんだよな、最 ....
梅雨の晴れ間に、ひときわ
紫陽花は朝陽に輝いていた、その朝

報せの電話が真夜中に鳴った
冷静と言えば、聞こえはよいが
私の応対は驚くほど事務的であった
どこかに、安堵が潜んでいた

 ....
指で織ったことばのハンカチを
わたしは丁寧に折りたたみ
そっとタンスへしまいこんだ

楽しいことだけ思い出せなくて
悲しいことだけ思い出す
ことばさえ出てこない
毎日だったの ....
そろそろ本気を出してやる
そう言い続けて25年になるが
未だに本気を出したことはない
今では本気の意味すら
分からなくなっている

本気汁ってなんだ!
ウソ気汁が出せるってのか!

 ....
中国に媚を売った民主党
アメリカに激しく媚を売る自民党
「美しい国日本」?
「強い日本」?
大国の駒になりたがっているようにしか
見えません

傲慢と誇りと矜持
似ているけれど
違う ....
つたったあとを
つたうものあれば
つたったあとを
つたわないものもいて

誰かのまなざしのあとを
なぞるものもあれば
誰かの言葉のあとを
なぞらないものもいて

きょうのまことが
 ....
まーつんさんの自由詩おすすめリスト(3206)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夕暮れの病院- ……とあ ...自由詩11*14-6-4
TOKYO- 砦希自由詩514-6-3
女を待つ雨が速く落ちたり遅く落ちたり- 北大路京 ...自由詩914-6-3
__スイッチ- アンドリ ...自由詩314-6-3
私は美しい薔薇の花- 未有花自由詩25*14-6-3
_ホモ・サピエンス- アンドリ ...自由詩214-6-3
ふうせんかずら- Lucy自由詩20*14-6-1
こく- 殿上 童自由詩17*14-6-1
うつろい- 草野春心自由詩614-6-1
過去- はるな自由詩1214-6-1
_買い物- アンドリ ...自由詩414-5-31
「君」を捨てたまえ- yamadahifumi自由詩2+14-5-31
_はかり- アンドリ ...自由詩314-5-30
常温- そらの珊 ...自由詩23*14-5-30
「痛みのコラージュ」- 桐ヶ谷忍自由詩12+*14-5-29
反対屋- フユナ自由詩4*14-5-29
- はるな自由詩714-5-29
昨日嫁さんとセックスをした- 馬野ミキ自由詩514-5-29
No_comment_as_a_stone- つむじま ...自由詩214-5-29
ボブ・ディランの生まれ変わりが3人いてまだボブ・ディラン本人 ...- 北大路京 ...自由詩11*14-5-26
泣かない- 殿上 童自由詩14*14-5-25
迷いこんだ歯- 草野春心自由詩814-5-25
狐の死- ただのみ ...自由詩20*14-5-24
水彩- そらの珊 ...自由詩21*14-5-24
- 壁壁壁自由詩514-5-23
紫陽花- 山部 佳自由詩1014-5-22
わたしのポエム- かの自由詩2*14-5-22
かも知れない症候群- 花形新次自由詩114-5-22
傲慢と誇りと矜持- 眠り羊自由詩114-5-22
流跡- そらの珊 ...自由詩16+*14-5-22

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