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カップラーメンにミネラルウォーター入れるのか
言葉が私の代わりに
私の胸の内を明かしてくれた
画家にとっては色彩が
音楽家にとっては音楽が
おそらくは『それ』に当たるのだろう
私が話し出す前に
言葉が私の胸 ....
虫歯を気合で治そうとしている
食べ終えてからおしぼりに気づいた
ご先祖様のため息が聞こえた
詩を書くという事は
誰か見知らぬ他人に向けて
宛てのないラブレターを書き綴るのに似ている
もし、あなたがとても昔の詩人の詩にときめいたとしたら
それは何千年も前のその詩人が
....
新しい言葉を綴ることは
新しい土地を開墾するように
そこへ種を蒔くように描いてゆくこと
自由を描くことは難しい
だれも自由の光をみたことがないから
それでも描こうとする
愛を定義す ....
心に咲いた花が枯れた
詩は何故生まれるのか
それはコミュニケーションの不可能を
自らの中に深く感じているから
人と人は分かり合えない
それらは永久に
それぞれに違う宇宙として孤立している
....
ほしかった
ものをまえに
気持をうしないそうで
驚いている
驚いている
わたしがわたしを
うしないそうで
ねむりなよ
あなたが
言うものだから
泣くよりさきに
ほほえ ....
絶対零度より冷たい瞳で見られた
こよみが裏切られ
木々は途切れ
老いた田園に
祈りを帯びた青い雲
荒れ果てた放棄地に
にがい風はとどまる
ちいさな歌を弔うため
花の名前を指折り
陽射しを受けとめる
古い石積み
繰 ....
十代の頃、自分の気力で仕事を続けることが困難になり
日雇いの仕事を求め早朝の高田馬場に行き
流れでそのまま浦安のタコ部屋で半年働いた
タコ部屋と言ってもまあ綺麗な畳が敷かれた大部屋で15人位で雑 ....
席について君はコートを脱いでハンガーにかけていた
ピチッとしたニットセーターをきみのおっぱいがここにちゃんと存在していますといった感じで押し出している感が
暴力的で
無言ですべてを伝え
....
遺伝子の選別と
教育の徹底によって
『天才』は造られるらしい
社会保障がしっかりとしていて
大卒でホワイト企業に入れば
人生安泰なそうな
そして、その上
30 ....
薄暗いその部屋で わたしの足にそれは抵抗した
拾い上げると白いおりがみ
おりがみだと思い込んだのは それが真四角だったから
左下に気持ちの悪い折り目がある
不幸なことに 左下 ....
どんな人間にも感情がある、と
果たして断言できるだろうか?
有名人を射的の的に見立てて
あるいは自分達の全てを誰か他人の責任にして
その人々をひたすらにエアガンで打っている人達 ....
子どもっておもろいな
おしあいへしあい
わざわざさむい日に
「あらてののケンカちゃうか?」
そんでもたのしそうやで
「だからたのしくケンカできるって
子どもっておもろいやんか ....
着くまでに予習するはずだった
朝 目覚めたら
鳥の巣箱の中にいた
市会議員選挙の告示のニュースが
母屋の方から聴こえてくる
体を起こし 何となく上を向いて
首を伸ばしてお口をあんぐり
母がテントウムシを口移ししてき ....
かあさんの
みずたまもようのワンピース
あれ、手作りなんやでって
こそっと打ち明けた
キヨちゃんが
ほんま? すごいなー
でもどこからが手作りなん? って
イケズゆうから
どこもかしこ ....
魂を語り合いましょうと
いいながら
詩人は逝ったのでした
今朝
わたしはみつけた
ゴミステーションの柵に
いくつも並んだ雫
それは
ぶらさがって
落ちまいと揺れていた
冬の夜が ....
ひとを好きになって
はずかしかった
目も口も鼻も手足も
はずかしかった
話すことも黙ることも
さわってもさわられても
泣きたかった
赤くて青くて
欲しかった
あふれるまぎわの気持 ....
多くの角砂糖が 紫蘇色のスカートにこぼされても
彼女は 眉ひとつ動かすこともないだろう
ただ膝のうえで掌を握っては開き(開いては握り)
あなたの影が砕かれていく その場所 ....
社会のために勤労
いわれてもピンとこず
ひたすら疲労
わかってるよ俺ももう大人
今まで遊んだぶんだけ返そう
でもなんだかめんどくせえなあ
質素な飯でもおれゃ構わねえ
ほんとさやれる、その ....
静かだった……
禁じられていることは それほど多くはないはずなのに
ただ、いくつもの瞳だけが 土埃に塗れながら
風と風の間で何度もはね返っている
男たちの沈黙はカラ ....
{ルビ賽子=さいころ}が胡座をかいている
{ルビ褥=しとね}は素っ気なく冷えている
彼女の頬には、涙の痕がある
それがいつどのように流されたのか、
彼はしりたかった ....
水母は しばらく空気をさまよって
やがて岩にぴったりと貼りついた
月が喋らない夜に
三角定規ひとつだけ残された廃校で
誰かのあくびのように だらしなく伸びていく廊下 ....
あなたが学生なら
僕の話を聞いてください
あなたがサラリーマンなら
僕の話を聞いてください
あなたがニートなら
僕の話を聞いてください
あなたが殺人鬼で ....
淋しさは
翼いっぱいにはらむ風
僕は
飛びたてる
だけどというより
だからこそ
明日をもしれぬ運命
なんて
何を怖がることがある
残り時間の心配なんて
いらない
....
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