春の儀式
朧月

つばめの親は
とぼうとする子供を助けない

少し離れた場所で
おとうさん
おかあさんはとまっている

何事か話しながら
たまに外へいく

こどもはうんしょとのりだして
どたばたととんでみる
あわててもどってくりかえす

あきずにくりかえし
くりかえし

なぜか私ははらはらし
親のつばめに腹が立ち

すべきことに追われていつのまにか
だれもいない巣に残されて
ようやっと春に慣れてゆく



自由詩 春の儀式 Copyright 朧月 2013-05-09 08:28:49
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