診断はうさぎ熱
それも重症

止まらない
君に
大切な友だちに
手をかけるやまい

君は目を閉じて
やり過ごそうとするけれど
ボクのやまいは
それを越える

君を食む
最初 ....
爆発する
夕日
の上を
駆け抜けていく走者
の影を
追いかけて
いく轍
に足をとられて
転びそうになる走者
の右手に
握られている
バトン
は理由のように
あやふや
だから ....
クリスマスに電車が止まる
たった一人のジャンプで

軽く舌打ちをするOL
どうして? どうして? と母親に尋ねる子供

どうやら その死はどこへもとどかないよ
 
小さなわがままと ....
イチゴの詰まった胸に
あこがれてしまった
しゅんかんは、あの時の少女だった

いちご、買おうか。
好きでしょう
食べない?

ぼおっとしていたら
背中に今年はじめての
ひだまり
 ....
鼓動を知っている
急激に階段を上がり
寝床に入ると
生きている苦しみと共に
息切れと共に
脳を覆う

熱を合わせると
寝床が海に変わり
大海原を旅する船になる




鼓動 ....
元旦の空は
いつも真っ白い
何故だろうと見上げていると
西の方から
青い鳥が群れを成してやって来て
ばたばたばたっ
と次々空に貼りついた
瞬く間に青空が出来上がった

鳥たちはかちか ....
初出勤のバスには 
4人の乗客 

到着するバス停を降りて 
それぞれの瞬きを胸に
それぞれの舞台へ 
散らばってゆく僕等は 
地上に降りた 
4っつの星 

体の透けた 
帽子 ....
きみとぼくは いちども
会うことは ないけれど
異端の爪を みがいて
おなじ 事象の平面を
ひっかきつづける 仲間です
あのあたりならなんとかなった
僕が
野晒しの死体のような
無力なヤツでも
君が
季節外れの雷に怯える
知的で臆病な子猫でも
あのあたりならなんとかなった

それが
間違 ....
やっとのことでぬくもった指が
水にふれた
気がした


また凍るのか


雪の味をいつまでも
いつまでも憶えていて
そういえばそれはひどく愛しかった

はるか上空から
落ちて ....
シャーベットブルーのグッドモーニングサイクリング
期待混じりの小石飛ばして
12のままの感性隠して
潰れた空き缶わざと踏みつけ
抜けてく空気で甦らせた

なくしたノート
もらった消し ....
芽が出ている
ちいさなちいさな芽が出ている
この真冬の空き地に
まるで荒野のようだった空き地に

風が吹き抜けたからだ
女神に愛された風が吹き抜け
この地にも雨が降った
雨は芽 ....
光のにおいを
燃やすにおい
雪のにおい
水のにおい


空の青を掻く
音だけの吹雪
足もとにすがる
片羽の群れ


かがやきのない
氷の雲から
落ちてくる虹 ....
やわらかな午後の風が吹きこむ窓のそばの

薔薇色の安楽椅子でまどろんでいる地球に

影をもたない人がひとり そっと近づいて

あえかな接吻をひとつ 残して立ち去った


 ....
北風にはこばれてくる
除夜の鐘の音
をはじめて聞いたおどろき
きみをせかせて
午前零時十分
外へ出たのだ
深夜の新年を祝うため
遠い振動
からだをつつむ時間
おわりとはじまりの相反す ....
            071231


こもりをせなかに従えて
少し大きな赤子がほざく
少し大きな旦那様
生意気盛りの旦那様
黄色い蜜柑を手に持って
緑の枝葉を引きちぎる
つごもり ....
 
 
 
トゥウェンティ・ファイヴ、君はメリーだがぼくはトニーではない。風がくろい。メリーなのは雑踏で、豆電球がぼんやりと致している。ぼんやりと致している先のスーパーのレジ打ちさえメリーで、く ....
 
十六歳だった
終わったあと
ひとつになったんだね、と囁かれ
雑誌の読みすぎだとおもった
このベッドの下に隠れてるなにかかしら、とか
制服がしわしわになっちゃった、とか
私ははじめてで ....
情緒に問題あり、と
言われた、三者面談で
帰り道、お母さんが
泣いていた、自転車の
荷台で、情緒の意味を
分かりかねていた
テンイヤーズオールド


西日のまぶしさだけ
息が詰まっ ....
薄着して
地下のパイプ椅子に座っています
怖すぎて
あのひとからの四日前のメールがひらけないマジで振られる五秒前なむさんだ

薄着して
横断歩道では冗談のように雪です
きっと風邪をひいて ....
化石になりたいのです

焼かれるよりも美しい布でくるまれるよりも私は化石になりたい
何百年、何千年という気が遠くなるような時間を
暗く冷たい土の中で眠りつづけます


そしていつか、
 ....
ここはいくつめの駅だろう
外では雪がやまないし
君はつま先をもてあまして
車内にころがる星屑を
蹴っ飛ばしたりなんかしている


君を胸に抱くまで
宇宙なんてしらなかった
僕はじぶん ....
星のように流れていく君たち
今夜はどこを目指していくの
それとも行く当ての無い旅なのか
いく当ても知らない旅なのか
星団を組んで東から西へ
誰かが君に願い事を託す
ここで君たちを見上げてい ....
吹かれきて別の枯葉と喧嘩する

雪達磨メタボリックな体かな

冬深し髪濡れしまま想う人
曇る窓、雪、陰る月、つたう指、キス、キス、何かの足音が恐い

クレヨンの白で塗り絵を塗りつぶしひっくり返してどこにゆけるの

落下する教室で身を寄せあってたった二匹の兎だったね

透明なプ ....
腕んなかすっぽりおさまる くらい耳を寄せて心臓の音で眠りつく いってる君が覚めないように 花に水をあげよう

シャワシャワいってる黄色いひだまり 風が通って矢印がまわる
白い帽子が飛んでいく
 ....
そらはくもる
雨はしたたる

くもりの子
色彩の傘を跳ねる

青に散り 黄を撫で 黒になじむ
つめたい空気に引き立つ色よ

まわり
かわし
うつくしい

日のあたる日には
 ....
でんりゅうとまると
しびれるんやて
しびれたら
いたくなくなるんやて
ほんで
いたくなくなるまで
しびれてしまいたいんか
いうたら
そこそこはいたみも
のこてるほうが
ええおもいで ....
  リキュールゼリーを食べて 酔ってしまった夜
  蛍光灯の下で 瞬いていたのは自分の目蓋だった

  ローソクを一本 皿の上に置いてみる
  横にあるフォークとナイフ 銀食器の光り

  ....
真夜中
眠らないで
夜汽車の音を聴いてるの
羊が何匹飛んだって構わない

みんなが寝てるのに
ひとり起きてるのって
いい気持ち


あたしは
あたしを探す
どっかに置き忘れた
 ....
夏野雨さんのおすすめリスト(3676)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
うさぎ熱- umineko自由詩10*08-1-6
走者- Tsu-Yo自由詩408-1-6
クリスマスのジャンプ- いねむり ...自由詩208-1-6
いちご- 唐草フウ自由詩7*08-1-5
鼓動- 小原あき自由詩20*08-1-5
元日に思ったこと- 吉田ぐん ...自由詩2108-1-5
ひかりの鳥_- 服部 剛自由詩608-1-4
そろもん(輩の歌)- みつべえ自由詩408-1-4
回想は賢い(冷静なフィルター)- ホロウ・ ...自由詩4*08-1-3
処女雪- アオゾラ ...自由詩1008-1-3
鼻歌- sunaosnow自由詩18*08-1-3
祈り- しろう自由詩308-1-1
ノート(火音)- 木立 悟自由詩608-1-1
淡い神話- 塔野夏子自由詩7*08-1-1
12月-1月- 音阿弥花 ...自由詩207-12-31
大晦- あおば自由詩4*07-12-31
12(ディッセンバー)- nm6自由詩407-12-31
ひとつひとり- 石畑由紀 ...自由詩3307-12-30
ペダル- 手乗川文 ...自由詩3807-12-30
薄着して- ふぁんバ ...自由詩5*07-12-30
眠り- 湖月自由詩5*07-12-30
銀河鉄道- アヅサ自由詩6*07-12-30
流星群- rabbitfighte ...自由詩5*07-12-30
喧嘩- 夏川ゆう俳句207-12-30
錆びた羽根- しろいろ短歌6*07-12-29
オーバーナイト- どらちゃ ...自由詩207-12-29
- 玲瓏自由詩207-12-28
でんりゅう- AB(な ...自由詩407-12-28
啼くことの霞み- 鴫澤初音未詩・独白307-12-28
さよならは永遠(とわ)だから- 風音自由詩5*07-12-27

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