繕っても繕ってもほつれてゆく
こたつぶとんのはじっこの糸のような
きみのことばに耳を傾けている
そとはつめたい雨
ポストに届いたばかりのハガキには
あと三十分で春がきます と
楽観的な文字 ....
アメを転がす
回転する中身は
洗濯機を
思わせる
温かい波の
中にいる

滑らかであった
表面が液に
溶かされ
かわいげのある
チクチクが表れる

しばらく舌で
ざらつきを ....
 雨水の日の夜、眠りに落ちようとしていたら、部屋の床から正体のない桃色が霞のように立ち上ってきました。それがそのまま微細な粒子になって天井へ上り、逆さに降り積もってゆくのです。
 花のような匂いがし ....
小さくただいま
ぱたんと扉を閉めて
電気もつけずにこっそりしている
そろそろと靴下を脱いで
もぐりこむ準備
少しアルコールのにおい
ねちゃったのかと寂しそうに
そうっとのぞき込んだから
 ....
街灯が芽のように生え並び
待っている
空が重なる
呼吸して嵩が増し落ちていく部分を確認する
向かいの歩道をおじいちゃんが少年のように走る
買い物籠の中身に手を遣ると何も掴めないことに気付く
 ....
カーテンの後ろに隠れている 風が吹いたときだけ 姿を見せる
か細い足元は少しだけピンク色
潮の匂いと、街の喧騒が混じってる
恥ずかしそうに林檎をかじってる なるべく音をたてないように ....
よるべない、ぼくらのよるの、来るの来ないの、どうするの。黒々と落ちてゆく直前、ピピピピピもうすぐ電池が切れてしまうよ。雲間から光の線、部屋の灯りから落下する紐、午後に揺れる森、少しだけ空いたふすま、理 .... ひやり 
頬にひいやり
まばたきをしたら
お日さまのこぼした泪は
空にひろがって
くりいむ色の野に
しろい花が咲いた
ぽつぽつぽつ 

鳥が落ちて
風がめくれあがり
足音がかけて ....
 季節はずれの大雪は
 なごり雪と呼ぶにはあまりに冷たい
 ミディアムボディのワインでは
 何一つ暖まらない一人部屋で
 一夜が過ぎた

 赤縁のめがねと
 灰色のマフラーで
 私を覆 ....
橋がかかる
四年に一度だけ同じ日に

同じ人に会う
きっと同じ思いで川を見てる

同い年なら結婚しよう

私はもう百五十六歳よ

消えていく
橋を渡りながら消えていく

そこ ....
きみのもと 光届ける 配達夫 エッチラオッチラ 銀河を超えて


約束の 証にあずかり 君の名を 帰ってこいよ Astronaut


Universe ぼくのpieceが 散らばりて ぼ ....
夕暮れの無くなった街で
僕はリコーダーを拾う

オレンジ色の零れた
艶がかったそれは
いったい誰が落としていったものなのか

(聞こえますか、アンジュール

(僕はまだ、この街に ....
らいおんは
つかれ切ったのか満たされたのか
あまいかおをして寝ている
ぐるるる
 
 かみをかきあげながら
 はにかむ
 {引用=Honey come?}
 じょう舌になるほど
 な ....
もう、
どこからどこまでが地図だったかなんて
関係なくなって
美しいことをいうよ
きみはきみで


ごらん、
すれ違う人々の両手には、何か
約束のようなものがぶら下がっているね
 ....
図書館は雪の日だけに震え出しあのころの君が恋しいという

28ページの11行目には笑っているね一年前が

赤い花なつかしくなる背表紙にインクの出ないペンでサインヲ
瓶詰めの淡い桜の花びらに葬られている背骨がふたつ



水仙を手折った君の指先が夕陽で赤くて綺麗で恐くて



ぬるいよる鏡の自分と目が合ってさびしそうだねって笑ってあげたの ....
壁のむこうから恋人同士がぎゃーぎゃーわめいてて
こっちは南Q太とか読んでる
このひとの描くおんなのこみたいのと付き合いたいです
現在

現代の若者は個室持ち けど
安もんばっかでいちいち壁 ....
ざんばり ざんばりと いぬがないている

雪の準備をする
まんなかには空洞があるので
けもののようにすると よくひびく
肺のふをたいこにするのは
ああ 森の?
こぶしが地面についているや ....
ああ
いくつもの候補があったよ
さくらとか、みかんとか、まりんとか
植物や風景が多かったかな

もう生まれてくる季節なんか
どうでもよくってね
まろんとか、こなつとか、みさきとか
次々 ....
あまいことばがほしい
あいてには
じぶんがきょうみをもっていると
おもわせるために
ぎもんけいに
いつまでもあいてに
きをくばりながら
ちらちらかおをうかがう
しっぱいはすぐに
てい ....
売れるような指ではなくて、マニアックな人がこれいくら?いくら?と聞いてくるだけ


ただそんな彼女を羨んでいたんだよ?「ごめん」でこの世からいなくなるなんて


「似てる」 ....
すな、空のように口ずさんで
空のむこうにセスナがみえた
夕くれなずむ砂浜の色が
遷移していくさまにみとれて
セスナが制御を失っていくさまを
子どもと手をつないでみていた

神がく ....
なあなあ、あんたなー
じゃれ合うのもいい加減にしてーな

目の前で二人で嬉しそうに
こっちは涙こらえて必死に笑ってるのに

きついわー
ほんま
きついわ

なあ
好きや言うたやん ....
あきらめて

いちばんこわいものはなに?

きらわれて

いちばんみえるものはなに?

かえらなくて

いちばんなくすものはなに?

よっちゃって

いちばんおいしいものは ....
美しい犬がいた

おばあちゃんが しゃべっても
おじいちゃんが ふらり通っても
見慣れない客の私が そわそわ頭を下げて
みつめても
じっとして

娘が話しかけると
ぺたんとした長い耳 ....
 
 
 
 
 
夜/(隠れながら、
 
背丈に近い芦と
足元に並ぶ、飛沫は
戸惑いを隠すように
そっと
さざなみを散らす
 
 
夜/(恥じながら、
 
紡ぎだす模 ....
芽吹きの季節とはいえ
冷たい風が菜の花を揺らし
川面を颯爽と走る

光が流れていくのを
ただぼんやりと見ていた私は
纏わりついた髪をすき
静かに歩み始める

荷物は案外少なかった
 ....
誰からもメールが来ない日も
電源を落とせない

夢が醒めた夜
窓を叩く雨
ドアの鍵は開けたままだよ
わたしはまだ泣かない 泣けない

電気を消して
あおにもぐる
音楽聴いて
 ....
月を吐け
月を吐け

王水呑みすぎ二日酔ひ
糜爛しきったのどちんこ


月を吐け
月を吐け

色白娘のおしりのやうな
まるくて大ッきな月を吐け!



 空から子猫が降っ ....
冷たい東京と暑苦しい大阪 どっちが好き?
僕は君が好き。

元気に走る犬と雨に濡れた仔猫 どっちが好き?
僕は君が好き。

近くに感じる電話と、口では言えないことも書けるメール どっちが好 ....
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