海からの放射線を

ぼくらはまるで海だと感じている

そのアリアは音楽の極北だ


無限とは広がる変数のことだ

この星に浮かぶすべての重力

海のうえには空しかなかった

 ....
鳥になりたいと思った
そしたら
鳥になった


はばたくと
風はいちまいの紙だった


会いたい人がいる
その街だけが
記憶のかたちをした白地図


飛ぶ。
風には声もあ ....
  ・
 
 痣のある猫がいて
 部屋の中に僕といる

  ・

 ベランダで風に
 煙草を吸っていると
 くるぶしに柔らかい体が触れる

  ・

 敷きっぱなしの布団に座 ....
湿った夕べ
父の洋服をたたむ
生前の匂いは嫌いだったが
今では柑橘の香りの中で探してしまう


おいおい、そんなんじゃ
だめだろう


酒と、煙草と、スルメと、深夜
私が刻む単調 ....
あまりに心地よい
春の日差し
もったいない

穏やかな空気をフリージングバッグにつめた
冷凍室にいれた
翌日
雨が降った
肌寒かった

冷凍室をのぞいてみた
くしゃくしゃにな ....
三月にリセットかけて天気予報シーズン最後の雪が降ります

電車内つよく窓を打ち時折光る座席のひとよ気づけ第一話に

ずぶ濡れで風邪をひかない春が来て着のみ着のまま傘も差さずに

水たまり段 ....
着ぐるみの中にはいます縮まったぼくの明日と遠ざかる日々


さくらさく通学路から第一話歩みはじめていたはずですが


水たまりにピンクの傘でラクガキを。あそびゴコロが大事なんです


 ....
線が、みえました

線が、みえていました

「ここからはいらないでね」

そう
いつでも


めにみえないかなしみ、というやつは
そこら
ここらに
ころがっています
 ....
かつて

私は詩人と呼ばれたが

いまはまったく書いていない

詩をつくらなくても

平気だ

いつまでつくらなくても

この先も平気だろう

なぜなら

いま私を詩人 ....
いきをとめた
ときの
ちんもくのなかに


ながく、とじこめた

ひどいこと


ゆるしたくなんか
なかった


ゆるしたくなんかなかった
なにも
なにも
 ....
かげろうのように
まなざしが彷徨う
冬のやわらぐ日差しのしたを
梅の木のみえる道をゆく
いくつかの季節のかどをまがり
いつのまにか
長い影が畦にのびる
ふりかえれば
遠く
畑のむこう ....
眠れない夜に
眠ってしまった店を想う

焼き魚が食いたくて
冷蔵庫の灯をまさぐるが
プラスチックしか見つからない
ジュースを転がす

傷んだ腹がないている
鍋焼きうどん食おうにも
 ....
飛ぶ鳥はとても軽いのだということを
わたしはときどき忘れる
飛ぶために鳥が捨て去ったものの重さを
わたしはときどき忘れる

鳥の骨は細く軽く
すきまだらけで脆いということを
150kg超 ....
砂浜のない水たまりがさみしくて砂時計から補充した陸



さようなら ― もとは接続詞なのだから ― 悲しむ理由はどこにもない



「リコーダーを縦笛とよぶ日 ....
リセット後はじまるはなしさようならこんにちはまたいつかどこかで

第一話はなしはじめるひとがいて階段下でみんな聞いてる

着いてるの着いていないの君の足1ミリメートル浮いているんだ

水た ....
 Aが庭に地下室を掘った。砂だらけだ。コンクリートで少しだけ壁を固めたらしい。雨が降っ
た。床は砂だから水がじめじめと出てきてそのうち水溜りになった。晴れていたらこの砂のベッ
ドがきもちいいのだと ....
遠ざかる夏の約束今さらに水たまりに咲く蓮の鳴き声




失ったものなどひとつもないような ちいさな津波のあとのリセット




くちづけで透明なピリオドを打つ始まらないままの第一 ....
  

ファイヤーバードが
ときどき僕の心のどっかにとまって
翼を丸めて
うずくまってしまう

テレビでもネットでも
世界のニュースが流れている
その側で
キーボードを叩くたくさん ....
一人のひとの 
こころに宿る 
一つの宇宙 

銀河の塵を何処までも 
深く掻き分け泳いだ場所の   
無明の闇の広がりに 
ぽつんと一人 
ひかりの人が 
仏の姿で坐っている 
 ....
( 鳥の泣き出す頃 )



その一
「明けない朝」

フィヨルドに掴まった
ここには朝日しか差さない
毎朝希望と共に
絶望を運び込む優しい光


その二
「いつか明ける頃 ....
階段は夜よりも昼のほうが暗かった、上下左
右に伸びた立体駐車場が、がりがりと音を立
て始めている、埃のかたちをした日差しは鉄
柵で刻まれて、誰もが忍者かシマウマのよう
なシルエットになっていた ....
多くが壊れ
ひとつ残り
うつろいを生み
栄えさまよう


曇の数だけ夜があり
ひとつひとつの雨のたもと
光は布にひらかれて
足跡のない歩みを照らす


背の花ふ ....
やさしい声がする
君の声だ
風が頬をかすめて
遠くにいく

次の曲は知ってる
あれだろ センチメンタル
今、こんな風

知らない人が行き交う街
知らない間に好きになってる
勘 ....
誰もいない公園のシーソーでかたんことん魄とあそんでる。


ジャングルジムの上飛び降りて着地して弾ける魄まぶしくて。


砂場に書いた第一話さらさらと風に撫 ....
これではない、
これではない、と言いながら
なにも指し示すことができず
しかしそれは確かにあるのだと言う

散り敷いた花びらかきあつめ
その手をかかげあげても
ばからしいと言う

見 ....
 フウテンの辰旅日記(その一)

おれは途中下車してよ
その駅では
もう列車はないてよ
夜だったよ
真夜中に違いねえ

腹が空いてよー
左の角に
一杯飲み屋
暖簾をくぐれば
女 ....
コーラを飲む娘の横で
携帯電話にテキストを打ち込む

ブラックダイヤモンドって知ってる?

娘から話しかけられても
テキストに気を取られて
生返事しかできない

ロビーのソファーに座 ....
鉄塔が暇をつぶしているのだった。愚痴をこぼす鳥ばかりだった。灰色というよりは銀色だと雲を羨む雑草に春が来ようとしているのだった。丘陵と呼ばれてもいつも誰も振り返らなかった。ひろい世界は渋谷駅に向かう途 .... 潔く裸体を脱いで春うらら  
父は毎日仕事で帰りが遅く
平日は構ってもらえなかった
父は日曜日になるとキャッチボールをしたがり
僕はよく公園に連れて行かれた
普段からあまり活発な方ではなかったので
あまり楽しくはな ....
夏野雨さんのおすすめリスト(3676)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
海のアリア- 吉岡ペペ ...自由詩508-3-21
音信- yo-yo自由詩10*08-3-21
生活の_静かな- 水町綜助自由詩14*08-3-21
一周忌- ゆるこ自由詩908-3-19
春の空気- ここ自由詩608-3-19
【短歌祭参加作品】あめふりのひに- 月見里司短歌208-3-19
「短歌祭参加作品」__卒業あるばむ- アイバ  ...短歌408-3-19
とおい、なつの- エスカル ...自由詩14*08-3-19
草々- 蒼木りん自由詩508-3-19
あさ_うたうけど_ひとり- ホロウ・ ...自由詩7*08-3-18
過ぎ去った日- Etuj ...自由詩208-3-18
ひと炊き- 佐々木妖 ...自由詩23*08-3-18
軽さへのあこがれ- 佐々宝砂自由詩44+*08-3-18
【短歌祭参加作品】グッド・バイ- 簑田伶子短歌24*08-3-18
【短歌祭参加作品】さようならこんにちはまたいつかどこかで- 渡邉建志短歌508-3-18
___- 渡邉建志自由詩208-3-18
【短歌祭参加作品】かげろふの、むこう- 望月 ゆ ...短歌22*08-3-18
ファイヤーバード- AB(な ...自由詩408-3-18
涙ノ星_- 服部 剛自由詩308-3-17
夜明け前の青い空- プル式自由詩7*08-3-17
十二月の階段- 月見里司自由詩508-3-17
夜と布- 木立 悟自由詩408-3-17
エトランゼ- ゆうと自由詩2*08-3-17
【短歌祭参加作品】「_黒水公園にて。_」- PULL.短歌5*08-3-17
花あそび- 渦巻二三 ...自由詩1108-3-17
フウテンの辰旅日記- 海野小十 ...自由詩508-3-17
夜のコミセン/静かな待ち時間- kauz ...自由詩7*08-3-16
低い丘- nm6自由詩808-3-16
無題- しみまん川柳1*08-3-15
卒業式- たもつ自由詩26*08-3-15

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123