チャペルの鐘の音 
ハレルヤのゴスペルの響き


祝福の音色を浴びてキラキラ輝くのは
淡いパステル色の金平糖
小さな羽根を羽ばたかせ
あなたのキューピッドが運んでくる。


甘い砂 ....
寝床の中




遠く微かに


聞こえる犬の呼ぶ声





そこにも僕自身が

いるような
軌道エレベーターの名前はラプンツェル
彼女のケーブルのワイヤーを借りて
フラーレンとか
カーボンナノチューブとか
ああいうので布を織ることはできないだろうか

ふわりと
飛行機から飛び降 ....
こうばしい背中にのこる夏の日を さらさら撫でて響く虫の音 別れぎわ惜しむ間もなく日は落ちて 寄り添う影に夜は優しく ぼくはこどもの老人ホームみたいなところにいた

親と暮らせないこどもは

この世に多いような気もしていたし

周りがそんなふうな子ばかりだったから

そう思っていたのかも知れない

 ....
美しいもののために
わたしの泥がたちあがる


言葉は手段になり
舌も歯も唇もメディアになる
ぜんぶ私のもの
だったのに


どうしてだろうわたしは
どうしてだか
人間になって ....
ベランダで
入道雲に向かって
指揮棒を振るおかあさん

白いシャツはヴァイオリン
大きいシーツはティンパニー
弟のズボンがフルートで
私のワンピはトランペット

晴れた日の
洗濯物 ....
ちりめんじゃことピーマンの炒めものなんか


べつに好きじゃなかった


ただ


次が欲しかったから


幸せの形に


なんとなく


近づけるような気がしてた ....
とくとくと心臓が鳴るポロシャツの色ごときみを思いだしている


頬杖をつくのをやめてどうせならぜんぶ教えてほしい道草


内側の傷つけ方が知りたくて今夜は床で寝ようと思う


 ....
飲み屋を流れた
飲み屋の片隅で いつも 話しかけられなかった
BOSEがある部屋で
話しかけられなかったのは スピーカーだった
そして そこにたぶん 君には 誰もいなかった
誰もいない その ....
 
 
秋は
だれなのだろう
すずしげな顔をして
そのひとが
やってくると
しん、と
静かな音がする

みのりの秋と
ヒトはいうけれど
秋は
みのりなどではない

あまい ....
風がずいぶん涼しくなってきました
青い空に
白い月が出ていて
どうして、涙が流れそうになってしまったのでしょう
よその家から漂ってくるカレーの匂い
僕は心の中の
小さな茶の間を思い浮かべて ....
1、
夜は
君をこわがらせないように
ゆっくりと夜になっていく

君は
君をこわがらせないように
ゆっくりと老いていく


2、
しろいくもに
しろいペンキがついている
 ....
面倒みるしかないよなって
言われたくって
ちょっとかわいこぶってた
髪いじってた
内心あきあき
秋だからってさ
さみしいせいにしてるだけ
ばかみたいだね
心細い夕焼け
ひとりみている ....
今ごろ 光に 釣糸を  
垂れている 風を
空の そこで 輝く
釣れた 誰かを 今日 思い出した



絵に 君は 立つと
何もしない 形に 駄目になり 
喫茶店や 何らかの  ....
                 100914





あの
おのが
おののき
おとがい
おののき
お買いになった
音の
整列
映写機がコトコトカタカタ光が漏れる
微 ....
濁りのない
青と薄い白雲
朝だよ
あなたへ
かなしいこと
和らげてあげたい
この景色を贈ります
あなたへ
生きているから
感じる朝だよ
鏡に 明るい日差しが差している
私は 何者だろう 水色に 手をやる
姿を 想像させる 踊り子たち
私には 誰もいない


何をすればいい
どこかに 出かければいいのだけれど
立っていた ....
                 100911



隣町に雨が降るから
ふるふると傘を差せ
天井から小判も笑い出し
釣りは要らぬと大盤振る舞い
夢かとばかりに
オケラの親子も顔を出 ....
あんなことこんなこととかあったねと笑いたいけどまだ無理かもね


つい先日わかったことだ板チョコは二人で分けたほうがおいしい


日曜はカレーの日って決まってて玉ねぎ相手に痛み分け ....
ほんのさささいなことで
まほうびんをわってしまった

あの頃は
長屋の辻にある共同の井戸に
水汲み用の手押しポンプがあった
木綿の濾し袋が先に付いていて
最初に水を汲むには
呼び水を入 ....
天井の隅には
蜘蛛の巣があるけん
蠅のばあちゃんが教えてくれた
台所の窓にはヤモリがおるけん
近寄っちゃいかんばい

婆ちゃんは
何でも知とると
だけん
長生きしとるばい
この家の ....
砂漠

{引用=飽和湿度に近い街で
渇いた自分を見ている
店のガラスだけではなく
道行く人々の顔にも
同じような表情が広がって
だから
ときどき
父や母の顔を思い浮かべる
のだろう ....
 
 
おさない頃
倉庫に閉じこめられた
なにか悪さを
したのかもしれない

わたしは泣いた
父の足音が遠ざかり
もうだめかと思っていると
ふたたび父の足音が近づいてきて
鍵があ ....
ふたりで眠り込んだベッドの窓辺には

二週間まえ満月と金星がいてくれた

急斜面に生えた常緑樹たちの縁どりが

この五年かんおまえに微笑んでくれていたんだね

みどりになりたいよ

 ....
船着場で紫の
アメフラシのひだひだが素敵
こいきに落下してくる小さい音
左舷右舷
手がヤニで光っている
かざす指の間に夜空
羽虫が落ちたり飛び上がったり
ひだひだの
包帯の隙間から何か ....
高くばかり吹いていた風降りてきて翻る葛の葉裏の白さ

金も銀もまだ咲いてません少なくもこの風が来た道の限りは

せいせいと水色の空の低いとこに三日月そっとすくっと立ってる

西はイリ東はア ....
夕焼け色の空を見て
君は癒されるでしょうか
あの日、
海で見た
あの空のように
終わり行く一日を
溶かすように
僕らは終わったのでした

愛しています
と呟くたびに
コップの中の ....
やさしい気持ちは
赤子のむせび泣くそれに
似ているかもしれない

なにがやさしさなのか
わからなくなることがある

ただ強く抱きしめるだけのうそも
飴をひとつぶあげる掌も
好きという ....
夏野雨さんのおすすめリスト(3676)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
sweet_wedding_sweets(祝福の歌)- 渡 ひろ ...自由詩20*10-9-21
遠吠え- 北星三天自由詩3*10-9-20
雲母水母・きららくらげ- 海里自由詩310-9-20
虫の音- はるな短歌110-9-20
初秋- はるな短歌210-9-20
帰る場所- 吉岡ペペ ...自由詩1610-9-20
引力の場所- 因子自由詩510-9-20
カラダがうく- Akari Chika自由詩4*10-9-20
ちりめんじゃことピーマンの炒めもの- 自由詩110-9-19
新しい日- 苅田由枝短歌12*10-9-19
ある日飲み屋で- 番田 自由詩310-9-19
秋に- 小川 葉自由詩6*10-9-18
眠りの季節- 真山義一 ...自由詩1610-9-18
時間栽培- 昼寝ヒル ...自由詩610-9-16
おでん- 朧月自由詩210-9-15
いつかのスランプ- 番田 自由詩210-9-15
めぐらし- あおば自由詩5+*10-9-14
あなたにおくる朝- 朧月自由詩4+10-9-14
ゆらめく踊り子- 番田 自由詩210-9-13
ふれぬそで- あおば自由詩5*10-9-11
土曜日はひとりで梅酒- 苅田由枝短歌9*10-9-11
割烹着- 板谷みき ...自由詩3*10-9-11
蠅の婆ちゃん- 曲がり屋 ...自由詩610-9-11
オベリスク- AB(な ...自由詩710-9-11
倉庫- 小川 葉自由詩710-9-11
流星- 吉岡ペペ ...自由詩710-9-11
羽虫- ふるる自由詩5*10-9-10
寛ぎはじめた九月- 小池房枝短歌3*10-9-10
夕焼け、秋- 真山義一 ...自由詩1910-9-9
九月は誰もが遠ざかる- みぞるる自由詩410-9-9

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