あなただけが頼りだった。今はもう、私の老いた手は土を掘ることしかできない。かつて嗅いだあなたの匂いにもまして、この土が私をむせかえらせるのなら、あなただけが頼りだったあの年月は、今はもう、太陽のように .... 息絶えていくものに通じている
雪の
におい、冷光。

きみたちはもう
立っていない、
これまでの歳月、ひとつの
ことばと
それに
つけくわえられるもう
ひとつのことば。 ....
 どうも!ショートレビュー・サンデーをかいてる者です。
 現代詩フォーラム50選を発表し、わたしがたのしい。という企画です。
 新しくこのフォーラムにきた人のガイドになれればいいとおもいます。
 ....
無防備な機械が肩口からのぞいているので、見ていると胸を締め付けられる気がする。きみは突堤にちんまりと立ち、用途不明の其の羽を気持ちよく海陸風になびかせている。明けがたの水平線は紫とダークレッド .... 正確に、触れる
手を
失って、雪が降るように
眠る、かの詩行を
思い出して、正確に、見る
目を
失って、雪のなかを
行く、すべての孤独から
切り離されて、孤立、
蝶番が外 ....
暗闇のつくりかたはおしえてくれなかった、調剤を違えたことで淡くにじむ夜に、わたしたちの薄い網膜は死にかけたダイオードのようにうつくしく墜落していく、埃を纏ったディスプレイの熱を、いくつ .... うごくと
あたっちゃう
にがいとげ ふゆのやま
すぐには
こえられない

わたしなんかに?
とんでもない
やさしさに
ぼたぼたする、
これは
もろさじゃない、よわさじゃない

 ....
言葉はひかりより
遅れてやってくるから
たぶんまだ
君は粒子で
かすかな時間差の中に
小さく膨らんだり
縮んだりしているんだろう

空は淡く
まだ少し痛いから
僕は水辺にいて
円 ....
目覚まし時計のコチコチ音が急に大きくなったような気がして、そうじゃない、周りが静かになったんだと何秒後かに気付く。真夜中。時計には重要な役目が二つある。一つは時を告げること。もう一つは、時を刻むこと。 .... 今日も一日正しく回ったね、世界

くたびれかけた黒い革靴に
青とオレンジの夕暮れが映る
帰れる場所があって、ありつける夕飯がある
好いてくれる人はいないけど、誰も嫌ってもいない
それはとて ....

青い、窓は6時台、大きめ自動車/の過ぎる音、宅配、動き出す鳥たち、
短いリズムで返答、背中に抱えてる物差しを長考、
誰を、誰が始めたっていいだろう、次の行く先では、誰だって、夜に、いなく ....
不思議な
でもどこか懐かしい音楽が聴こえていた
見回してみるとそこは上演前のプラネタリュームのようだった

僕は椅子を後ろに倒して大きな伸びをした
それから暗い天井を眺めて何かが始まるのを待 ....
書いている
生きている
死んでいる
機械が、わたしと同じように、きみ

かたわらで、きみと
同じように、わたしの
かたわらで、鸚鵡返しする
彼方の、
きみの、彼方の、きみ
の ....
フレデリカ、日々は
青い円筒のかたちをしている
耳栓をきつくしめて
きみのための水泳をつづける





硬質なつめたい水面にはじかれるのはよわいこころだ、よわいこころだときみが ....
最小限だ
最小限を選ばなくては
引越しを間近に控えて
私はあせる


本は捨てられない
音楽
ギターはデフォルト
CD
取り込んだけど
それでもやっぱり連れて行こう

決 ....
風になって
笛の音階をたどる
わた雲を飛ばしたり
しゃぼん玉を吹いたり
ストローは麦わら
吸いこめば体の芯が暖色に染まる
祖母のジュース
渋柿も老いた手の魔術によって
とろとろに熟成さ ....
製本工場に着くと
まず掲示板の自分の名札を見た。
忙しい時期は学生のバイトのやつらが
掲示板の前に群がった。
若い女の声と声。


キムラって誰。話したこともないよ。
どう ....
もうおれは
めんどくさくて
なにもできねーよ
さむいけどあるいてる

眠くはない
つかれてるだけ
眠くはない
負けてるだけ

ひとにあいたくて
ここまできたけど
ぼろいじぶ ....
感光しすぎた白い写真を持ち歩き
生まれるひびに影が走った

ふかまらないよう
いっていたカレーパンのため (弱火の
コクはゆげを捨て
ぼとり
日陰についた/落ち葉はもう
外ではなく
 ....
あたしは都会に行ったことがない
友達のえりあしは屈託がなく、溜息は山並みに同化する
おんぼろな校舎の3階からは特に何も見えない
はるか彼方に水平線が5cmほど臨めるが、
手垢だらけの教室内のほ ....
地平線がかぎざぎに囲われた東京を
中央線のガラス窓からのぞいて
ビルたちの壁面は薄黄緑に光る
水の色をしたいろんな影が長くのびて
フラットな装置のように空が広がる
鳥の群れがばらまかれ
ペ ....
現前にしていないものに
群青色ではないものに
あぐらをかきながら冷たさをその尻に痛感させられている
悩みの奥底ではないようにと
暮れていこうとしている、光の散らばり
この瞳をどこかにして ....
かたちがなければだめだと思っていた
ごめんそんなの意味わかんない
やらなきゃわかんねえだろうやったらなんか変わったりするだろうその結果を予想してなんらかの準備をしておかなければならない生き方が全て ....
今 わたしには見たいものがある
窓ガラスの向こうの木立の先
に流れる稜線のはて遥かに広がる空
の上に揺らぐ大気圏突き抜け
さまよう宇宙へ
(願望ではない意志の)
視線を凝らしているのだ
 ....
漁村の朝は早い
6時にもなると御丁寧に
町の中心に置かれているスピーカーが
朝を知らせるサイレンを叫ぶ

二階の窓から見える風景は
殺風景な野原の向こうに
海が見える
野原と海が半 ....
 
 
父が釣りに連れてってくれた
それから数日後か
数ヵ月後か
数年後なのか
忘れてしまったけれど
近所のおじさんか
同級生か
はたまたいもしない
兄なのか
とんびなのか
カ ....
カウンターでひとり飲んでいると
電車に乗っているような気分になる

電車はどこに向かっているのか
この鉄路を引き裂いているのは
焼鳥の香りと酔客の話しごえ

テレビでは米中首脳会談の様子 ....
              091117



季節外れの仲良しが
オタマジャクシを呑み込んだ
いいのかいいのかいいのかい
いいんだいいんだいいのだい
三回叫んで目が覚めた
オタマジ ....
誰もいない、誰ひとりとしてすらもいない風が吹いている。僕は衝動を抑えながら、そんなふうにただ、流れていくことを続けた。指にあるのはただ一本のマッチ、すべての踏みだそうとする方向もないままに、立ち止 .... ○ 落花生の殻の温もり手のひらにかさりこそりと遠い日の鳴る



○ 寝付かれず旅の光を反芻す日焼けの跡も消えかけるころ



○ 三つ子の眼に土手の緑は果てなくて夢に飛び来るあの日の ....
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