すべてのおすすめ
あなたは、君臨する。おとこの、欲望の筋肉に。旅人の、ではなく。農夫の土地に、金星の種を蒔く。収穫し、貯蔵して。子々孫々まで、支配する。



わたしの偶像、わたしの。ふくよかな、母体よ。あな ....
難破船が、出港する。船であるからには。海が。あるからには。心優しい、友人たちよ。惜しまないでくれ。わたしは。幸福とひきかえに、世界を。手にするのだから。



棒のようなものを、ふりまわす。 ....
噴水のそばでは
アビリティーが無効になります
仕事の話はやめましょう
大声で電話しながら歩いている人
あなたの内側を掃除したい


 2004年11月23日制作の上記「噴水の話」から、昨 ....
若いときいちばん食べた即席麺は日清のあれではなくサンヨーのサッポロラーメン醤油味だった。
大きめの丼に粉末スープと麺をいれ刻みネギをのせスパイスをふりかけてから熱湯をたっぷり注ぎ
大学ノートで蓋を ....
座礁しながら ふっくら
帆をはり 夕波に
額をあてて うしなわれる
熱量を 愛しつづけた
おれたちの 船に
やすやすと 季節をまたぎ
人称をこえ ほんのり
羞じらいつつ 空の頂に
ほんわか 巣をかけて
すやすやと 眠りたい
きみとぼくは いちども
会うことは ないけれど
異端の爪を みがいて
おなじ 事象の平面を
ひっかきつづける 仲間です
廃園に またひとつ
石の 虹の種をまく
ふりかえるな 
ほりかえせば たちまちに
そこで ゆめ やぶれさる
風物のうつろいに
あらがって
旅するひとは
いつだって 燦然と
独りである
ベンチで たばこを喫いながら
並木が風をうけて 帆のように
喜ぶさまを見ていた いまならば
わたしも けむりになって
消えてしまってもいいと 感じていた
たったひとりの あなたへ
とどく かもしれない
ことばの しんじつを
かんがえて こどくを
えらんだ のです
満ちるとき 抒情の紙を
火にくべて なにごとも
語るすべなし 封印を
解いて 空を傾けると
月が ころがりおちる   
あなたと その周辺を分解し
組み立てなおし 恒星のことばで
したためて 郵便受けに
ほうりこんだが 返事がない
いや たぶん絶対に こない
はばたきが きこえる
とおい 風の血統に
呼びかけてくる
ひろった羽根で
こころみに とんでみる
かみさまが 足あとを
のこすのは きまって
救いへの 導きだから 
すいません その道は
しばらく 使いません
どんなに 踏みかためても
道は じぶんのものに
ならない どれだけ
あるいても あなたの
背中に たどりつけない
あかりを 消して
ひらいたら きずあとを
指で なぞって
たがいの からだを
すみずみまで 読む
もう 花のかんむりを
おろしたまえ けんめいに
あらがった あかしに
きみたちの果実には きまって
ほこらかな きずがあるだろう
きのうの じぶんを
コピーする だけですから
いくらでも すぐできます
じまんするようで てれますが
なかみは なんにもありません
砂漠を おいかけて
雨売りが やってくる
ひからびた たましいを
みつけては あしたの歌で
びっしょり 濡らしていく
死ぬほど
痛いと思ったら
めずらしく
背中に 星が
ささっていた
きみの半身を 盗みだして
逃げる途中 このさきの
春の右肩あがりで
ころんだ 拍子に
結ばれたんだったね
オオカミさんは おなか
いっぱいに なったらしく
ドアノブに 残念ながら
本日は おやすみです
と 札がかかっていた


*関連作品
オオカミさん→http://po-m.com/fo ....
だしぬけに ほしが
ふたりを つらぬく
ことばなど ふみにじり
ぶちこわし あいたい
きぬぎぬの ときまで
せかいを 吸いつくそうと
夏の日を 謳歌した
わたしが いっぴき
百科事典の ページのあいだで
つぶれて 死んでいた
もしも喜びが 木に咲くなら
摘んで花束にすると クリスティナは
かいているけど ぼくなら喜びが 実るまで待つ
そしてそれが 葡萄の房のようなものなら
ひとつぶずつ みんなとわけあう
めざめるには あまりにながく
ねむっている おとこの
みみもとで しんみりと
おんなが うたっている
うしなわれた ことばで
まがいものは 百年もたぬ
詩語は 意味をはこばない
わたしらは 修羅であるから
もとめあいながらも ついに
手を むすばない
暗い道でも みうしなわずに 
ついて行けるように と
契りを むすんだ
おとこの 背中に
灯火と星を 刺繍した
心は 魔法の呼吸がなければ
読み解けないし イメージは
裸眼にうつらないから 純粋だと
目をつぶった あなたの
耳たぶを そっと噛んだ
夏野雨さんのみつべえさんおすすめリスト(49)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
poetarot(女帝のカード)保存版- みつべえ自由詩511-1-24
poetarot(魔術師のカード)保存版- みつべえ自由詩1410-5-23
●そろもん(あとがき)- みつべえ散文(批評 ...4608-2-17
そろもん(麺の歌)- みつべえ自由詩408-1-17
そろもん(礼の歌)- みつべえ自由詩408-1-16
そろもん(鶩の歌)- みつべえ自由詩208-1-15
そろもん(輩の歌)- みつべえ自由詩408-1-4
そろもん(庭の歌)- みつべえ自由詩207-12-23
そろもん(涯の歌)- みつべえ自由詩407-11-2
そろもん(昼の歌)- みつべえ自由詩607-11-1
そろもん(石の歌)- みつべえ自由詩807-10-22
そろもん(宵の歌)- みつべえ自由詩207-10-14
そろもん(恋の歌)- みつべえ自由詩1007-10-9
そろもん(鳥の歌)- みつべえ自由詩307-10-7
そろもん(罠の歌)- みつべえ自由詩307-10-5
そろもん(星の歌)- みつべえ自由詩407-9-22
そろもん(寝室の話)- みつべえ自由詩1007-9-6
そろもん(草木の話)- みつべえ自由詩407-9-4
そろもん(私詩の話)- みつべえ自由詩507-8-6
そろもん(雨季の話)- みつべえ自由詩507-6-2
そろもん(大吉の話)- みつべえ自由詩707-3-26
そろもん(馴れ初めの話)- みつべえ自由詩607-3-19
そろもん(森の喫茶店の話)- みつべえ自由詩407-3-16
そろもん(激情の話)- みつべえ自由詩807-3-6
そろもん(いい天気なので本の虫干しをしたときの話)- みつべえ自由詩1507-2-27
そろもん(閨秀詩人の話)- みつべえ自由詩707-2-25
そろもん(ワンシーンの話)- みつべえ自由詩807-2-18
そろもん(単独者の話)_- みつべえ自由詩607-2-10
そろもん(ステッチャーの話)- みつべえ自由詩707-2-7
そろもん(閨房の話)- みつべえ自由詩407-1-23

Home 次へ
1 2 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する