放っておいたアイスは
               溶けてべたべたになっていた
           僕はそれをスープ・クリーム・アイス
           ....
あなたのことを僕一人だけで好きだから
今の僕は詩を書ける
たよることのできない不思議さを
天地の間にのせて
空に唾を吐く事なく
僕は呟くことができる
形を持てない僕の意志は
 ....
とおくの星はみんな
他人のものでいいさ
宇宙を すくいとろうとして
ふかい裂け目ににおちた
自分の物語を 遍歴したから
下校する子どもたちの声がすると
夕暮れが首をもたげて
うす緑色のゼリーの咳で
私の口に話をさせる
闇の中でコスモスが笑って聞いていて
私は話をやめられない
二時間ほど話を続けたとき
突然 ....
静かに
宙に
溺れる


{ルビ溢=あぶ}れる
ごちゃ混ぜ
色した
海の

どこ
終着とか
思いたく
なくて


空 
切って
足掻く


僕の
声は
 ....
象の飼育係をやめて
バスの運転手になった
象の目は悲しげだ
と言うけれど
乗り降りする人たちも
体のどこか一部が悲しげだった
遠くに行きたかったのだろうか
数頭の象が停留所にいた
 ....
夜になると
しげみに潜む

おおきなカエルたちが
お空に向かって
いっせいに
跳びはねるので

ぼくは少し
疲れていたけれど
虫の音に
後押しされて
遠回りして
帰ろうと思う ....
 
 
 
こんにちは


はい
こんにちは


よいおてんきですね


ええ
よいおてんきです



きょうのかぜは
なにいろですか


きょうのかぜは
 ....
ねむくなったので
さきにおふとんにはいっていると
おねえちゃんはつくえのひきだしをあけて
びんをみっつとりだした
とてもおおきなびんで
とうめいなみずがはいっていた
はなうたをうたいな ....
日替わりで
ミルクの量が変わるコーヒーをあなたは
おまえの機嫌が手に取るようだ、と
綺麗に笑って
少しずつ飲んでいた

コーヒーにクリープなんか入れるやつは死刑だな、
初めて敬語 ....
あやまちの あとを
けさずに さらして
はだかで くるりと
まわり なまきずに 
りぼんを むすんで 
ふっと目覚めたら八時前で
外はどっぷり暗い
あぁ夕飯の後にうとうとしたんだなって
隣見たらあんたも眠っていて
早起きして疲れたんだろうね
親指で
いつもの頬をそっと撫でた

新しい部屋 ....
なんとなく
逃げ出してみようか と思った


土を蹴って
      走って
草を踏んで
      走って 
風を切って
      走って


ってってってってって
   ....
私の左肩に
今も残る
大きなケロイド

まるで
ユーラシア大陸の
地図のようで

サッカー
日本代表の
昔のユニフォームのような

そんな炎のような
大きなこ ....
わたしの あたまを
からから まわすと
なないろの たまが
さいげんもなく でますが
ぜんぶ はずれです
結婚指輪をなくした女に会った。
子どもがどうしても貸してほしいというので
貸したらなくされたのだという。

青い砂が、風に少しさらわれていった。

女は忙しいのだという、
子どもが騒ぐと ....
おとうふやさんに
おとうふかいにいくのよ
あたまのうえに
ぶりきのせんめんき
のっけていくのよ

わたしのおとうさんはおかねもちよ
わたしのおかあさんはびじんよ
たくさんのおうたしって ....
あなたがいくら私のことを好きといってくれたとして、
愛してるといってくれたとして
どんなものからだってきっと
まもってみせるといってくれたとして
その額にやさしくキスをしてくれたあと
誓いの ....
本屋には 本がいっぱいあるのに
もうあれもこれも 読む時間がない
知命の午後の やわらかい光のなか
きまって本棚の隅に 咲くという
まぼろしの詩集を さがしている
   歯の奥のおくでしゃりり と
   こんぺいとうが 鳴った。

   まだよるは足元で
   ゆっくり呼吸している

   震度一のゆれが
   じんわり腕をつたって
   すこし ....
八月 二週 また 入院暮らし...
ガラスの塔のなかで、優しいひとらに、接しながら、病と添い寝して。
夏は、晩夏を迎えて、( もう、立ちつくし、亡くなっているのかも、しれない。 )
 ....
高いものの 内部を
はかっては いけません
鳥のことばを
かたったら
遭難します
昼も それなりに
ひとりきりで
過ごす 時間は
長く
辛い

けど 少しづつ 慣れてきた

だけど

独りの食事も
お風呂も
済ませた 後の
あのひとの 帰るまでの 時間は
 ....
定食屋で父さんに会った
夏の自転車の帰り道
カツ丼は四百五十円で
ビールの中瓶がいまどき四百円だ
中年夫婦がふたりでやっている

僕は窓際に追いやられ
誰も悪くはないとただ一日つぶやき
 ....
積帝雲の奥には うずまっき
孵化した数万匹の おさっかな
はじめて口にする餌は つきあっかり

(骨のなかには 記憶 があるぜ
(骨のなかには 未来 があるぜ

金魚鉢の頭 ぐっるぐる
 ....
ほしぞらを すぎて
かえってくる
すてて いったものを
ひろい あるいて
くらしに もどる 


※BGM→http://momo-mid.com/mu_title/i_riders_i ....
うすぐもり ぎんいろの
ひかりたたえた

くぼんだかがみのなかの
ちいさな
しあわせ
すう…、と
夏が引いてゆくにつれ
風に乾いた砂が
自ら風になる
砂に埋められていた
右の素足と左の素足が
柔らかに打ち明けられるのは一瞬
直ちに、衣服へ、衣服へと仕舞われ
 ....
ハロー
ハロー
ハロー
ぼくからきみの 世界 へ。


ハロー
ハロー
ハロー
わたしからこの 世界 へ。


ハロー
ハロー
ハロー
この声はそちらへとどいてますか
 ....
いつまでも消えない風景が
瞼の裏に焼きついている

夏に木陰でウーロン茶を飲み干して
蝉の合唱に包まれながら瞳を閉じると現れる

こんなに垂直な建物ばかりの街ではなく
曲がりくねった木が ....
夏野雨さんのおすすめリスト(3677)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
_- 壱木未詩・独白206-9-26
保留- イダヅカ ...自由詩2*06-9-25
そろもん(星の話)- みつべえ自由詩306-9-25
ニュース- 天野 碧自由詩306-9-25
---- 壱木未詩・独白106-9-24
同じ目- たもつ自由詩23*06-9-23
水槽- なかやま ...自由詩506-9-20
『あきかぜ。』- 橘のの自由詩206-9-20
ひきだし- アンテ自由詩506-9-16
スプーンの火で焼かれてしまえ- 田島オス ...自由詩6*06-9-16
そろもん(正装の話)- みつべえ自由詩306-9-14
初秋- かや自由詩4*06-9-11
愚行- ひじり自由詩2*06-9-10
【_母が残した私の証_】- 豊嶋祐匠自由詩3*06-9-10
そろもん(福引きの話)- みつべえ自由詩706-9-9
風と指輪- 下門鮎子自由詩4*06-9-7
おとうふ- ZUZU自由詩406-9-6
_- 壱木未詩・独白106-9-5
そろもん(探索の話)- みつべえ自由詩606-9-5
_- 壱木未詩・独白206-9-3
晩夏への手紙- モーヌ。自由詩14*06-9-3
そろもん(山の心得の話)- みつべえ自由詩306-9-2
ドコデモ_ドア_が_欲しい夜- Lucy.M.千 ...自由詩406-9-2
定食屋の父さん- ZUZU自由詩506-9-1
毛虫- プテラノ ...自由詩3*06-8-31
そろもん(山男の話)- みつべえ自由詩306-8-29
スプーン- 壱木自由詩206-8-25
夏だった- A道化自由詩1006-8-23
_- 壱木自由詩206-8-22
「いつも心に」- 広川 孝 ...自由詩206-8-22

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