入口は大抵いつもそれほどまでには広くないものだけれど、いざそこをくぐってみればスルーしてスキップしてフライアウェイののちノーイメージもノーイメージな景色へ連れて行かれてというかたどりついてというかとに ....
死ぬほど
痛いと思ったら
めずらしく
背中に 星が
ささっていた
心って
呼ばれてるものの大きさ
物差しで
図ってみたい
きっと、それは
頭の中にいるんだと思う
それなら
最高でも10センチくらい
頭蓋骨とか
神経とか
邪魔なもの取っ ....
突端
人間、 あ
突端
菱形の額縁に入れておいた
つぶらな瞳をもつ心臓が
ある日 部屋からいなくなっていた
少しばかりそのあたりを探したけれど
見つからないので
仕方なくいったん部屋に戻って
お茶を飲んでいると
....
言葉から遠く離れた場所で
ひっそりと暮らしたい
すべての知識は巧妙な知ったかぶりなので
確かに必要だけど欲しくはない
燃えないゴミに紙一重の才能が欲しいな
いくつ ....
焦げ臭い街並みの
そらは今日もいい色をして
僕の上
てちてちと歩く
君と
ふたり
歩幅じゃなく
こころの、深いところで
わかりあえたらいいの ....
マンガ喫茶の塀の下
細かな花が咲いている
まるで銀河を見るようで
自転車とめて眺めてる
ねぼけ まなこの アトリエ
いっぱいに 陽光は 満ちて
画布には 旋律から 対話への
やがて ひとつに 見える 道が 伸びる
( それは きつねの なの? うさぎの ....
表と裏は
本当は裏と表かも知れないって話を
当たり前の事だけど
生き物は羽だとか羽根だとか
落としたりはするけどいきなり生えたりはしないって話を
引力に掴まえられて
土に還 ....
(大人になると
(きこえなくなる音があるという
痛むの
ここと、あと腰
眩暈も
熱はないよ
そこは絶対悪くならないから
(イチバンキレイナヒトガイットウショウデス
....
夏のような雲と雪雲が混ざり
春の日差しに氷のような風が強く吹く
澄んだ青空は秋の空
風に舞うサクラの花びら
それを拾い集め喜ぶ幼子
マスクをした大人が横切る
終業式 ....
カタチのない入れ物に
入っているものは
5月と7月の満月
あなたがわたしの髪に
触れて
とってくれたサクラの花びら
携帯に挟まっていた白い羽
バッグに落とされた黄 ....
ゆらゆらり
揺れる窓辺の花束にそっと手を伸ばせば
そこにはいつかの誰かの思い出が溢れていて
いつかの涙がかくれんぼ
ゆらゆらり
揺れる少し枝毛の目立つ君の髪にそっと触れただけで
....
横断歩道を
母に押されて
赤ちゃんがゆく
彼、彼女は
やわらかい指を宙にさす
世界は、波紋する、
ひかりに、注されて、
水いろの、みらい、
横断 ....
ここの夕日はきれいだなってよく思う。
けれども東京の夕日だってきっときれいだったんだろうなとも思う。
高いビルやたくさんの電線のせいにして空をあまり見なかったのかなと思う。
人里離れて人 ....
真夜中の見知らぬ町を
自転車で走っているのは
即ち、愛に他ならず
思想が違うから
時間をおいた方がいい時もあると思うの
真摯な言葉が
どうぞ真っすぐ届きますように
駆け引きす ....
きみの半身を 盗みだして
逃げる途中 このさきの
春の右肩あがりで
ころんだ 拍子に
結ばれたんだったね
明け方のビル群は
墓標のように見える
おれはタクシーを拾って
車のまばらな御堂筋を
一直線に南下しながら
疲れた頭の片隅では
死ぬまでに稼げる金を
ぼんやりと計算している
アス ....
死んだ人を愛することは
じゃんけんに似ている
思うことは
与えてくれたものには勝てず
与えてくれたものは
あなたには勝てない
そうしてあなたは
思うことに勝たない
オオカミさんは おなか
いっぱいに なったらしく
ドアノブに 残念ながら
本日は おやすみです
と 札がかかっていた
*関連作品
オオカミさん→http://po-m.com/fo ....
もう一度振り返ったら消えていて路地の多さに負けた春です
背中へと腕をまわして横たえた君の香りを忘れそうです
また 春が きた って だれかが いう
とめどなく 梅は ほころび
いぬふぐりは 淡く むらさきの 列を 走る
つぶらかな 音で ころ ころ と
ひとなりの {ルビ絃=いと ....
さてつじゃいやよ
ぜんぶ ぜんぶ
いっしょがいい
きみ と ぼく
たいきょくの
じしゃくになりたい
はなれたくない
はなれられない
とけ ....
風のいたみを忘れてた
空はかおを変えている
ぼくは気持ちをなくしてた
空はついでをなくしている
ねむたくなるだけ
みやこ落ち
やさしいひとよ
空はあたらし ....
牛を食べる
豚を食べる
鶏を食べる
猫は食べない
猫は可愛いから
夏の匂いがほのかに香る 桜並木を覗く窓
悪と戦う勇者 人生の心得 燃え上がる恋
いろんなものに囲まれて夢見心地です
だるい暑さがそこらじゅう 迫りくるって胸ん中
光がみつかる みつからない
おまえはきいろいねとむかしいわれた
そういうあなたはびょうきみたいとしかえした
あうたびにだきあっていたから
わたしたちみえなくなってしまって
わたし
ひこうきでかえってきたの
きみは ....
君の涙が
僕の目に
零れ落ちて
共に
泣く事が
できたとしたら
....
曇った 庭の かたすみ に
そんな 便りが ある
二季を 過ぎて きた 冬の 朝顔が
ア・カペラを 一輪 ふるえて
白さに ひらかれた 暗さの 土地で
無伴奏( ....
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