遂には不信のまま生涯をおえるのだろうか

いくどとなく陽は昇ったそれでも
明日また陽が昇るとは信じることができなかった
夜の闇のなかをよびかけるための一言をさがしている

無数の問いをかか ....
カルピスを飲んだら、凄く濃かった。
何故なら、氷が溶ける前にすべて飲んでしまったから。

南極の氷が溶ける前の海の水と、今の海の水は、濃度が違うんだろうか。
小学生の夏休みに行った海の水の味と ....
新学期一番乗りね教室は夏のにおいが残されたまま

窓際の花瓶は乾いて夢をみる須磨の浜辺のなみうちぎわの

正門にこっちを向かない君がいて転がりはじめるびぃだまのうた
ある人はりんごを食べ
ある人はりんごを食べなかった
りんごを食べた人が幸せになり
りんごを食べなかったひとは不幸せになる
そのような不毛な幻想を
幸せの糧としてはいけない
私たちの日々の起 ....
ひときわあかるくなっていった、
きみが
彼方にいる、そのとき
繰り返すことが
できるものだけが
ある

たしかに、彼方というものはなかった、
彼方にはだれもいなかった、きみが
そ ....
あしたのあさごはん
たまごやき

きいろいもののよこには
みどりいろ

やさいをたべましょうと
かていかのぽすたーがいう

あかいとまともつけるといいな

わるいゆめをみたあとは ....
病院で診てもらったら
うどんこ病にかかっていました
お医者さんは
専門じゃないので、と言って
生花店の名刺をくれました



お店のひとは
ぬれた脱脂綿で
手のひらを優しくぬぐって ....
夏のテーブルは渚
水のように陽だまりがゆれる
私の貝殻はここにあります
波間にさすらった熱い砂は
もうゆるくほどけて


あなたの胸に頬を寄せると
潮騒が聞こえます
時折 やさしく
 ....
頭の中で
小振りなモーター音と鐘が鳴って
時計の秒針が微かに唇をなぞったから
遊ぶのはやめにして
適当ではあるけど
生きはじめてみた
いつか絶対に
砂場に忘れた
スコップとバケツを取り ....
硝子に押しつけた
こめかみをたどって
冷たい雨がしたたる
降車ボタンは
どれもかなしく灯りそうで
斜めに落下する、指先

目的地なんて
最初から
あるようでなかった

オクターブ ....
暗闇に指を伸ばして
知ろうとしている
指先が暖かく湿る
聞こえるのは、ピアノだけ

鳴いている
泣いている
うまく言えない
でも大好きだよ

ピアノのトリルのような ....
 
紙の羊が
食べたそうにしていたので
紙の草をつくった
 
今日はたくさんの流れ星だね
 
あれはホタルさ
 
きれいだね
命みたいだ
 
(どこへ
(飛びたったのだろう


ある晴れた日の、
見知らぬ誰かの離陸がまぶしい


(ぼくの日常は
(すこしだけ寂しくて

(それが全てではないけれど
(確かにそう ....
二本目のにんじん
細かくくだいてりにゅうしょく
やわらかさとはなんなのですか?
おじいちゃん
せんいをうしなっても
あむことが
もぐもぐ
土を進む

ニュースペーパーは諦めを切り離し ....
わたしは生きて、息をしているだけだ

わたしの周りはガラスの破片でいっぱいだ、水浸しだ

真実というコップは落ちてくる

これだと強く掴んでしまえば割れてしまうし、
少しでも遅いと床に落 ....
お気に入りの帽子をかぶって
雨傘をくるりと回して
鼻歌まじりにこっそりおどる
そう今日は雨だもの
いつもより少し早起きをして
いつもと逆さまのバスに乗って

右足に水が入ってきたけど
 ....
カラカラの洗濯物
風の匂いを吸い込んで
ロサンゼルスまで放り投げた雲も
そろそろ戻ってくるだろう

最後の夏が終わるけど
また会えるよね

君と君と
かき集めた砂場のすなを
そっと ....
夕焼け音のたゆたう波が  静かな夜を寄せてはかえす バター色が並んでた

垂れ下がったぼんぼりの

次また十歩 遠ざかる

逃がさぬように目で追った

こおろぎの鳴く林道に

仄かに燈るわたあめを

父の背に揺られ啄ばんだ

 ....
茨の針金に囲まれた 
四角い土地に独り立つ、
蒼白の人。 
棒切れの直立で、丸い口を開けて仰ぐ 


  空の浮雲 


{ルビ人気=ひとけ}無い村の入口で番をする
飢えた牛の、細 ....
目をつぶって

皮一枚で作られたなんだか白い黒に

あの人がいる

そうじゃなきゃあ

僕は悲しくて暗闇なんかにいけない

悲しくて 悲しくて



みんな、そうなのかな。
 
小高い
線路を走る電車から
同じ色ばかりの
屋根を見てる

同じ色の屋根の
あの色の
屋根の下で家族たちに
いったい何が
あったのだろう
と、思うと
もう次の駅に着いてる
 ....
雨が屋根をたたいている
夜は
この街の夜は いつも雨
世界を願う歌や 戦う人の歌を聴いた
胸焼けがするほどに湧いてくる
愛する人を失って家を無くしたら
私が家になればいいの きっと
わか ....
酔いはじめ足元ふらつきふと思う声のしわをのばしてみようか

瓶握る力の強さにかこつけて現在彼方に生きる錯覚

来るの、訳ないの土曜日がチヨコレイトとミルクをたずさえ

深夜2時どすんと這い ....
1.

五線譜の上に
真夏の
影を溶かし込んだ
日焼けのあとに そっと
くちづけをする
あけはなした窓から吹きこんでくる
セピア色に塗り固められた
チャイムの
残響

 ....
あなた の 新緑グリーン
それに新芽
あお あお とした光
虜になってしまい ました

し どろ もどろ で交際を申し込んだ

あなた は うつくしい
たおやかに風に揺れ
花を散らす ....
この夏が終わるのもそう遠くはない、と
花火が打ち上げ終わった海にいる私

横たわる一メートルと五十センチあまりの生身
押し寄せる波に三十六度五分の生気は解放される

あれからどれぐらい経つ ....
   僕はあまり夕焼けが好きではなくて
   海は群青であってほしくて
   たとえ
   双手にすくう水が透明であったとしても
   きみには蒼であってほしくて



  ....


飲みさしのコーヒーの中に
砕けた夏を発見した
掬い上げようとしたら
逃げるみたいに砕けて沈み
底の方で銀色に光っている
人差指でかき回すと
跡形もなく溶けてしまった

 ....
 


きちんとした襟の
背の低い男が
背を丸くして立っている
教会の門の前
指先の
薄茶けたしみと
視界のかしいだ

米が落ちている
祝福の
後先に

三本目のつえが
 ....
夏野雨さんのおすすめリスト(3676)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
コスモス- Etuj ...自由詩308-8-30
カルピス- 小原あき自由詩16*08-8-29
びぃだまのうた- アイバ  ...短歌308-8-28
菜の花- Etuj ...自由詩308-8-28
_- こもん自由詩708-8-27
とまと- ミゼット自由詩2*08-8-27
うどんこ病- 佐野権太自由詩32*08-8-27
さよならの砂- 石瀬琳々自由詩10*08-8-27
内側から微かに- 秋也自由詩1*08-8-27
九月のシャツはグレープの匂い- 佐野権太自由詩12*08-8-26
cresc.(_渡_ひろこ_/_rabbitfighter_ ...- rabbitfighte ...自由詩23*08-8-26
ペーパー・シープ(流れ星)- たもつ自由詩1208-8-25
滑走路- 千波 一 ...自由詩6*08-8-25
バックグラウンド- さわ田マ ...自由詩408-8-25
くやしい- 猫のひた ...自由詩308-8-25
だって今日は雨だもの- プル式自由詩3*08-8-25
最後の夏- アズアミ自由詩508-8-25
夕焼けの音は海の音- リーフレ ...自由詩108-8-25
宵宮- 相馬四弦自由詩2*08-8-25
他国の出来事_- 服部 剛自由詩408-8-25
黙祷- 短角牛自由詩108-8-25
レトロつみ- 小川 葉自由詩2*08-8-24
home_2- たちばな ...自由詩13*08-8-24
食いしんぼうになってやる- ふもと  ...短歌208-8-24
晩夏五節- Utakata自由詩508-8-24
新緑グリーン- よしおか ...自由詩3*08-8-24
海になる- 緋月 衣 ...自由詩11*08-8-24
刺痕- Affettuoso [ ...自由詩4*08-8-23
夏の終わり- 吉田ぐん ...自由詩1808-8-23
日曜日- 縞田みや ...自由詩6*08-8-23

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